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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】framework-spider

【OSS情報アーカイブ】framework-spider

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「framework-spider」とは

基本情報

概要

framework-spider(フレームワークスパイダー)とは、オープンソースのPHPWebアプリケーションフレームワークです。PHP4/PHP5で動作します。シンプル軽量なライトウェイトコンテナです。

基本説明

framework-spiderは、PHP4/PHP5のテンプレートエンジンフレームワークとして簡単に利用できるWebアプリケーションフレームワークです。

コア機能のみ提供されています。「MVC切り分け機能」「テンプレート結合機能」「プログラムモジュール呼び出し機能」などの基本的な機能のみを備えています。他のフルスタックフレームワークが提供しているアプリケーションビルダーとしての機能は有していないため「ライトウェイトコンテナ」とされています。

「Apache Struts」や「Apache Tapestry」の影響を受けており、「Action Chain」や「HTMLテンプレートはWebサイト部品」と考える思想を元に開発されています。

アクセスURIごとに「呼び出しプログラムモジュール」「テンプレートファイルを指定するファイル」を配置する仕組みを採用しています。

Linux/BSD/Windows/MacOSに対応しています。「PHP4.3以上orPHP5が動作するWebサーバ」で稼働します。

経緯

中島正成氏を中心とする「framework-spider開発チーム」が開発しています。日本製です。

初版リリースは2009年です。

主な特徴

ライトウェイトコンテナ

設定ファイルが不要なdefineless仕様を採用しています。

「MVCモデルに基づくプログラムとデザイン部分の切り分け」「テンプレート機能」「ウィジェット機能」「ブラウザごとの振り分け表示機能」などを備えています。多くの機能を搭載していませんが、汎用モジュール開発により幅広く対応できます。

PCサイト/モバイルサイトを両立させやすい特徴があります。

低い学習コスト

少しの学習で、プログラムを導入した動的なページを作成できます。

テンプレート機能

強力なテンプレート機能/動的ウィジェット機能により、コーディングの手間を大きく軽減できます。

再利用性

モジュールの再利用性に重点を置いているため、HTMLの再利用性を高めることができます。

テンプレート内にもコーディング可能

テンプレート内にもPHPプログラムを記述できます。

セッション

セッションは「ファイルシステム」「mysql」「memcached」を標準で選択できます。

HTTPS対応

設定により、指定フォルダ以下へのリンクを、自動でSSLに切り替えることができます。

主なポイント

・HTMLテンプレート機能、サブテンプレート機能
・ブラウザごとの自動ページ振り分け
・プログラムモジュール/ページファイルの切り分け開発
・アクセスURL自動制御、HTMLリンク自動調整機能
・プログラムモジュールの再利用性向上

同様製品(概要情報)

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「CodeIgniter」「FuelPHP」など。

導入事例

framework-spiderで作成された主な製品として、「mailformer(無料のメールフォームPHPスクリプト)」「shopformer(無料のショッピングカートPHP)」などがあります。

ライセンス情報

framework-spiderのライセンスは、「Apache2ライセンス」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

ダウンロードページ

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