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2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Apache log4j

【OSS情報アーカイブ】Apache log4j

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「Apache log4j」とは

基本情報

概要

Apache log4j(アパッチ ログフォージェイ)は、 オープンソースのJavaプログラム用ロギングユーティリティ(API)です。

ロギングユーティリティとは、プログラム内部から、デバッグ情報やエラー情報などのログデータを、コンソール、ファイル、その他ログサーバなどヘ出力する機能です。

「Apache log4j」は、「log4j」と略して称されることが多いです。

「Apache log4j」は、ロギングユーティリティとして、ログ出力スピードのパフォーマンスに対して、特段に配慮された設計になっていて、ログ出力スピードは、かなりの速度を誇ります。信頼性と柔軟性があるロギングユーティリティとして、世界中で広く利用されています。

2014年7月に、「Log4j 2」(Log4jのver.2)がリリースされて、各種機能向上や性能向上されています。

主な機能

【ログ出力設定機能】
・ログ出力方法指定機能(Loggers)
・ログ出力先指定機能(Appenders)
・ログ出力フォーマット指定機能(Layouts)

【ログレベル設定機能】
以下の6つのログレベルを使用できます。上からログレベルが高い順です。
・FATAL(致命的なエラー。プログラムの異常終了を伴うようなもの。)
・ERROR(標準的なエラー。ランタイムエラーなど。)
・WARN(警告。APIの不適切な使用、エラーに近い事象など。)
・INFO(情報。実行時の、開始や終了などの注目すべき事象。)
・DEBUG(デバッグ用情報。システム動作状況に関する詳細な情報。)
・TRACE(トレース情報。更に詳細な情報。)

主な特徴

【ログ出力先選択肢が豊富】
・コンソール
・ファイル
・Java.io.Writer
・JMS(Java Message Service)
・電子メール
・リモートソケットサーバ
・リモートUnixSyslogデーモン
・Windowsのイベントログ
・その他

【ログ出力レイアウトを選択可能】
・SimpleLayout(単純レイアウト)
・PatternLayout(ユーザ指定のフォーマット)
・HTMLLayout(HTMLテーブル形式)
・TTCCLayout(時間とスレッド、カテゴリとネスト化診断コンテキスト情報、名前のフォーマット)

【ログ出力スピードが高速】
ログ出力スピードが非常に高速であるため、アプリケーションの動作に影響を与えにくく、実行速度の低下をまねきにくくなっています。

【柔軟性】
アプリケーションのソースコード内に、ログ出力コードを記述しておき、log4jの設定を変えるだけで、ログ出力ON/OFFの切り替えができます。また、設定の変更で、ログ出力先やログの種類も変更できるため、細かいコントロールが可能になっています。

【コスト効果】
ライセンス費用がかからないため、商用製品に比べ導入コストを節減することができます。

導入事例

「Apache log4j」は、信頼できるオープンソースのJava プログラム用ロギングユーティリティとして、中小規模からエンタープライズ規模まで、さまざまな業種・システムで幅広く利用されています。

ライセンス情報

「Apache log4j」は、「Apache 2.0 ライセンス」です。Apacheソフトウェア財団 によるソフトウェア向けライセンス規定である「Apache License」によって、提供されています。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

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