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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Apache Axis2

【OSS情報アーカイブ】Apache Axis2

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Apache Axis2」とは

基本情報

概要

Apache Axis2(アパッチアクシス ツー)とは、JavaとXML技術に基づいたWebサービスのフレームワークです。

「Apache Web Services」プロジェクトのサブプロジェクトとしてスタートした「Apache Axis」の後継プロジェクトとなっています。

Axis1では、WS-ReliableMessaging、WS-Security、WS-Addressingなどの、Axis1が登場した後に制定されたプロトコルへの対応などが求められていましたが、Axis1は柔軟性がなかったため対応できず放棄されました。そして1から全面的に書き直されたのがAxis2です。基本的には、内部構造が大幅にブラッシュアップされたAxis1の拡張版となっています。

Axis2では、SOAPプロトコルが実装されました。SOAPプロトコルとは、XML WebサービスのためのXMLベースのRPC(リモートプロシージャコール)プロトコルのことです。このことによって、REST(Representational State Transfer)スタイルに基づいたWebサービスの作成と利用が意識されていて、XML機能が強化されています。

また、効率性の強化、モジュール性の強化など、Axis1から大幅に機能改善されています。

実装を行うプログラミング言語は、JavaとC言語に対応しています。

Webサービスの基盤的ミドルウェアとして、数多くの導入実績があります。

主な機能

・(添付オブジェクト付き)SOAPメッセージの送信、受信、処理
・JavaクラスによるWebサービス作成
・WSDL(Web Services Description Language、基本的にXMLで記述する)を使用して、サーバ側とクライアント側、両方の実装クラスを作成
・WSDLでWebサービスの作成
・REST準拠Webサービスの作成と利用
・「WS-Security」、「WS-ReliableMessaging」、「WS-Addressing」、「WS-Coodination」、「WS-Atomic Transaction」を使用したサービスの作成と利用

主な特徴

【Webサービス用新プロトコルに対応】
Axis1では対応することができなかった、「WS-ReliableMessaging」、「WS-Security」、「WS-Addressing」などの、新たに制定された各種プロトコルに対応

【AXIOMの採用】
AXIOMとは「AXIs Object Model」のことで、直接ストリームにアクセスできるオブジェクトモデルを採用

【非同期型Webサービス】
非同期型メッセージ指向Webサービスを実現

【安定性や処理速度が向上】
Axis1と比較すると、安定性や処理速度などが大きく向上

【コストメリット】
ライセンス費用がかからないため、商用製品に比べて、導入コストの節減が可能

同様製品(概要情報)

「Microsoft .NET Framework」が、「Apache Axis2」と同様の機能を提供しています。

導入事例

Apache Axis2は、オープンソースWebサービスプラットフォームとして、柔軟性と拡張性が高いと評価されていて、中小規模からエンタープライズ規模まで、さまざまな業種・システムで、幅広く採用されています。

ライセンス情報

Apache Axis2は、「Apache License 2.0」ライセンスで提供されています。ライセンス条件に従う限り、ソースコードの改変や公開も許可されています。

ダウンロード

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