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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】R言語

【OSS情報アーカイブ】R言語

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「R言語」とは

基本情報

概要

R言語(アール言語)とは、統計解析に特化したプログラミング言語です。データ解析/分析用機能が豊富に用意されています。高度なグラフ化機能も特徴です。

基本説明

R言語は、汎用プログラミング言語(Java、C#など)ではなく、統計解析に特化したプログラミング言語です。解析処理をシンプルに記述できます。

そのため、R言語を使用するためには、技術的な言語仕様の理解に加えて、基礎的な統計学知識も必要となります。

広がるR言語

Rライブラリの数は大きく増大しており、さまざまな業界/学問分野に広がりを見せています。
・金融工学
・時系列分析
・機械学習
・データマイニング など

主な特徴

データは「オブジェクト」単位

R言語では、データを「オブジェクト」という単位で扱います。

オブジェクトにはさまざまな種類があります。
・ベクトル
・行列
・配列
・リスト
・集合
・時系列
・テーブル(データフレーム) など

ベクトル処理

R言語は「ベクトル処理」実行機構により、処理を柔軟にシンプルに記述できます。

R言語での「ベクトル」は、数学分野のベクトルとはやや異なり、「構造を持ったデータ集合」のような意味で扱われます。

高度なグラフ機能

R言語の大きな特徴として「高度なグラフ機能」があります。データを柔軟にグラフ化できます。

作成されたグラフ画像を、さまざまな画像形式(PDF、JPGなど)で保存し、高品質な出力が可能です。

言語仕様

言語仕様についての主な特徴は次の通りです。
・シンプルな命令文法
・リストを基本にした内部処理/遅延評価/静的スコープ
・オブジェクト指向(継承、メソッド実行時ディスパッチ)
・表記法にはCの影響
・関数名/変数名/コメントなどに日本語を使用可能 など

ライブラリ連携

R言語には、各種統計解析用パッケージ(ライブラリ、関数)が標準で用意されています。標準機能にない場合は、必要に応じて新たな関数を定義できます。

C/C++/FORTRANなどの外部プログラムと動的リンクして拡張できます。

Rパッケージ共有ネットワーク「CRAN」

Rパッケージ共有ネットワーク「CRAN(The Comprehensive R Archive Network)」には、世界中のRユーザーが開発したさまざまなRパッケージが登録されています。

R環境から、それらのパッケージについて、ダウンロード/インストール/アップグレードが可能です。

データコネクション機能

R言語は、多様なデータソースからの入力を行なう「コネクション機能」を備えています。
・ODBCによる各種データベースアクセス
・csvフォーマットからの自動変換読み込み など

処理速度

「汎用行列系言語『MATLAB』などよりも総合的に高速」という評価例もあります。

IDE

R言語用IDE「RStudio」の利用も可能です。

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Python」など。

ライセンス情報

R言語のライセンスは「GNU Affero General Public License version 3」などの複数ライセンスです。詳細については、こちらを参照ください。
→「R言語」オフィシャルサイト(英語) →R Licenses

ダウンロード

→「R言語」オフィシャルサイト(英語) The R Project for Statistical Computing

参考元サイト

・「R言語」オフィシャルサイト(英語)
・Wikipedia →R言語
・Qiita →プログラマーのためのR言語入門
・Think IT →統計解析向けのプログラミング言語「R言語」の魅力と汎用言語との違い
・to-kei.net(全人類がわかるR入門) →R言語入門
・dynacom →2. 統計処理言語Rについて

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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