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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Ryu SDN Framework

【OSS情報アーカイブ】Ryu SDN Framework

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Ryu SDN Framework」とは

「Ryu SDN Framework」基本情報

概要

Ryu SDN Framework(リョー エスディーエヌ フレームワーク)とは、SDN(Software Defined Networking)構築フレームワークです。SDNコントローラを開発するためのツールやライブラリを提供します。

「SDN」とは

「SDN(Software Defined Networking)」とは、動的な仮想ネットワークの構築や制御について、ソフトウェア技術により実現する考え方です。

基本説明

Ryu SDN Frameworkは、開発者が新しいネットワーク管理やアプリケーションを簡単に作成できるようにするためのライブラリやツールを提供するフレームワークです。

経緯

NTT研究所が開発し、その後、オープンソース化されました。

主な特徴

OpenFlowコントローラ機能

Ryu SDN Frameworkは、OpenFlowプロトコルをサポートしており、OpenFlowコントローラ機能を提供します。

「OpenFlow」とは、コントロールプレーンとデータプレーンの間のAPI仕様です。ONF(Open Networking Foundation)が策定しています。

Ryu SDN Frameworkを利用することで、OpenFlowスイッチを使用したSDNアプリケーションを容易に開発できます。

OpenFlowのバージョンが更新されると、開発コミュニティ内にて即座に最新版が実装され、提供されます。

サポートプロトコル

Ryu SDN Frameworkは、「OpenFlow」の他にも、「Netconf」「OF-config」などのネットワークデバイス管理用プロトコルをサポートしています。

既存ネットワーク機器との連携機能

Ryu SDN Frameworkプロジェクトでは、既存ネットワークについて、すべてを一度にOpenFlowスイッチに置き換えることは難しいと考えています。そのため、既存プロトコル(netconf、netflow、VRRP、LLDPなど)のサポートも積極的に行っています。

OpenFlowスイッチは、既存のネットワーク機器と同様に、さまざまな種類のデータを転送できます。既存のネットワーク機器とOpenFlowスイッチが混在するネットワーク構築も可能です。

OpenStackに正式統合

Ryu SDN Frameworkは、OpenStack(Neutron)に正式に統合されています。

Ryu SDN Frameworkが提供する主なネットワーク機能
  • スイッチングハブ機能
  • トラフィックモニター機能
  • REST連携機能
  • リンクアグリゲーション機能
  • スパニングツリー機能
  • IGMPスヌーピング機能
  • ファイアウォール機能
  • ルータ機能
  • QoS機能 など
ライブラリ

Ryuは、ユーザーが自社のネットワークを制御するためのアプリケーションを開発する際に、それをサポートするためのライブラリを提供しています。

  • パケットライブラリ
  • ofprotoライブラリ
  • OF-Configライブラリ
  • REST制御インターフェース など
豊富なドキュメント

開発元のNTT研究所が豊富な日本語ドキュメントを提供しています。

OpenFlowスイッチテストツール

OpenFlowスイッチのOpenFlow仕様への対応状況を検証するテストツールも提供されています。

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「OpenDaylight」など。

オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→Ryu SDN Framework(Build SDN Agilely)

ライセンス情報

Ryu SDN Frameworkのライセンスは「Apache License 2.0」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →ryu →LICENSE

ダウンロード

→GitHub →ryu

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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