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OSS情報
2020.01.01
【OSS情報アーカイブ】VLC media player


※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。
コンテンツ
「VLC media player」とは
「VLC media player」基本情報
■概要
VLC media player(ブイエルシーメディアプレーヤー)とは、マルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレイヤーです。非常に多くのメディアファイル用コーデックを内蔵しているため、多様なメディアファイルの再生が可能です。
■基本説明
VLC media playerは「シンプル」「高速」「パワフル」「高機能」「多機能」を特徴とするメディアプレイヤーです。
さまざまなフォーマット再生が可能で、「マルチメディアファイル」「DVD」「オーディオCD」「各種ストリーミングプロトコル」などに対応します。
また、「コンピュータネットワーク上でのメディアストリーミング」や「マルチメディアファイル変換」も可能です。
■経緯
・2001年:初版リリース
VLC media playerは、非営利団体「VideoLAN」を中心として開発が行われています。
元々は別のプロダクトであったサーバ機能「VideoLAN Server」の多くが、VLC media playerに統合された経緯があります。
「VLC」という名称は、当初のプロジェクト名「Video LAN Client」に由来しています。
■オフィシャルサイト情報
オフィシャルサイト
ライセンス情報
VLC media playerのライセンスは「GNU General Public License Version 2」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→VideoLAN ORGANIZATION →Legal concerns
ダウンロード
VLC media playerは、デスクトップOSやモバイルプラットフォームなど、各種プラットフォームに対応しています。
→VideoLAN ORGANIZATION →VLC →VLCメディアプレイヤーの公式ダウンロード
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Kodi」「SMPlayer」など。
「VLC media player」の主な特徴
■モジュラーデザイン
VLC media playerは、多くのマルチメディアフレームワークと同様に、モジュラーデザインを採用しており、多くのモジュールで構成されています。
主なモジュール
・入力プロトコル
・入力ファイル形式
・コーデック
・ビデオ再生
・オーディオ出力
・インターフェース
・コントロール機能
・スケーラ機能
・フィルタ機能 など
プラグイン拡張
モジュール/プラグインを導入することで、新しい「ファイル形式」「コーデック」「インターフェース」「ストリーミング方式」などに対応できます。
■インターフェース
VLC media playerは、グラフィカルインターフェースで各種操作を行います。
キーボードショートカットにも対応し、ビジュアライザなどによる調整を行えます。設定できる項目は非常に多いため、シンプルなインターフェースも提供されています。
■GPUハードウェアデコード対応
VLC media playerは、多くのプラットフォームにおいて、一部のファイルフォーマットに対するハードウェアデコード(GPUデコード)に対応しています。
GPUを使用することにより、動画再生時のCPUの負担を軽減し、よりスムーズな再生が可能です。
■VLC拡張機能(アドオン)
VLCはスクリプトによるアドオン(拡張機能)に対応しており、さまざまなアドオンを利用できます。
「VLC media player」の主な機能
「VLC media player」の主な機能
■再生機能
不完全状態ファイル再生機能
VLC media playerは、パケットベースのメディアプレーヤーであるため、ほぼすべてのビデオコンテンツを再生できます。
ピアツーピアネットワーク経由でダウンロード中のファイルなど、不完全な状態のファイルであっても再生できます。
isoファイルイメージ再生機能
VLC media playerは、isoファイルアクセス用ライブラリ「libcdio」を使用して、インストールされているOSがisoファイルで直接作業できない場合でも、isoファイルディスクイメージ上のファイルを再生できます。
D-VHS再生機能
VLC media playerは、「CapDVHS.exe」を使用してコンピュータ内に複製されたD-VHSテープの高解像度録画を再生できます。
DVD再生機能
VLC media playerは、独自DVD解読ライブラリ「libdvdcss」を使用して、DVD再生にも対応しています。
ストリーミング再生機能
VLC media playerは、当初、ネットワーク上にあるサーバに格納されているファイルを再生するためのクライアントソフトとして開発され始めた経緯があり、ブラウザからでも比較的簡単にストリーミング再生を行えます。
ポッドキャストにも対応しています。
■メディアサーバ機能
VLC media playerは、FFmpegプロジェクトのコーデックライブラリ「libavcodec」を利用して、IPv4/IPv6形式でユニキャスト/マルチキャストでのストリーム配信サーバとしても機能できます。
■レコーディング機能
VLC media playerには、レコーディング(ビデオキャプチャ)機能も搭載されています。
デスクトップやWebカメラの映像ストリームをファイルとして保存できます。
■エンコード機能
VLC media playerは、動画フォーマット変換機能も内蔵しているため、メディアファイルをさまざまな形式に変換するファイルエンコードが可能です。
■その他の機能
VLC media playerは、多様な機能を備えています。
・4K/8K再生
・360度ビデオ再生
・3Dオーディオ再生
・Chromecast出力サポート
・インタレース解除
・アスペクト比変更
・色調補正
・明るさ/コントラスト調整
・回転/反転
・スクリーンキャプチャー機能
・映像/音声/字幕トラックの切り替え
・イコライザー
・音ズレ補正
・HDオーディオコーデック用オーディオパススルー
・BluRay Javaメニューサポート
・ローカルネットワークドライブのブラウジング など
「VLC media player」の再生対応形式
「VLC media player」の再生対応形式
■入力メディア
VLC media playerは、多様な形式を再生できます。
・メディアファイル
・ディスク(CD/DVD)
・Webカメラ
・ストリーム など
■対応コーデック
VLC media playerのデフォルトディストリビューションには、非常に多数のメディアファイル用コーデック(デコードおよびエンコードライブラリ)が内蔵されているため、インストール直後の標準状態で、多くの動画ファイルや音声ファイルなどのメディアファイルを再生できます。ストリーミングプロトコルの再生にも対応します。
VLCは、動画/音声データ用コーデックライブラリ「libavcodec」、および、動画/音声用コンテナライブラリ「libavformat」でサポートされているすべてのオーディオおよびビデオ形式をサポートしています。対応コーデック種類の多さは、VLC media playerの大きな特徴であり、同様なメディアプレーヤープロダクトと比較しても群を抜いている規模を誇ります。
ビデオコーデック
・MPEG-4(DivX・Xvid・3ivX)
・MS-MPEG4
・H.263
・WMV9(VC-1)
・DV
・Theora
・H.264
・Motion JPEG
・On2 VP3
・On2 VP6
・VP8
・Cinepak
・RealVideo
・Dirac など
オーディオコーデック
・MP1
・MP2
・MP3
・AC-3
・DTS
・LPCM
・AAC
・WMA
・ADPCM
・FLAC
・Real Audio
・ATRAC
・Apple Lossless など
「VLC media player」のスキンカスタマイズ
「VLC media player」のスキンカスタマイズ
■スキン機能
VLC media playerは、アプリケーションの「スキン」切り替えが可能で、GUIの見た目を自在に変更できます。
スキンはVLCのオフィシャルサイトなどでダウンロードでき、多くのスキンが用意されています。
■スキンエディタ
VLCスキン用WYSIWYGスキンエディタ「VLC media player Skin Editor」が提供されています。
VLCスキンファイルの内部構造を知らなくても、簡単に作成できるように設計されています。
→VLC →VLC media player Skin Editor
主な特徴
・XML知識は不要
・マウス操作によるアイテム配置
・ファイルから直接イメージとフォントを追加
・SubBitmap作成サポート
・VLTファイルのインポート/エクスポート機能
・スキンコンテンツ階層表示機能
・スキンプレビュー機能
・アクションシーケンス作成機能
・多言語対応機能 など
「VLC media player」のAPI外部連携機能
「VLC media player」のAPI外部連携機能
VLC media playerは、他のアプリケーションプログラムからVLC機能にアクセスするためのAPIが用意されています。
VLCのコーデックはC実装ライブラリ「libvlc」に内蔵されており、各種プラグラミング言語用インターフェースを通じてアクセスできます。
QtおよびKDEアプリケーション用マルチメディアAPIは、オプションでVLCをバックエンドとして使用できます。
■主な機能API
・libVLC API—C/C++用VLCコア
・VLCKit—MacOS用Objective-CフレームワークAPI
・Dバスコントロール
・DirectShowフィルタ など
■主なプログラミング言語用API
・Java用API
・JavaScript用API
・Go言語用API
・C#用API
・Python用API
・Delphi/Pascal用API など
参考元サイト
- 「VLC media player」オフィシャルサイト
- 窓の杜 →VLC media player
- Wikipedia →VLC media player
- k本的に無料ソフト・フリーソフト →多形式に対応したマルチメディアプレイヤー!「VLC media player」。
- uptodown →VLC Media Player
- E.i.Z →VLC media playerのインストールと使い方
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。
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