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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】MariaDB MaxScale

【OSS情報アーカイブ】MariaDB MaxScale

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「MariaDB MaxScale」とは

基本情報

概要

MariaDB MaxScale(マリアディービーマックススケール)とは、オープンソースのデータベース向けプロキシソフトウェアです。「MariaDB」「MySQL」の性能向上に対して大きな効果を発揮します。アプリケーションとデータベースの分離を実現して、データベース管理プロセス作業を簡素化できます。

基本説明

MaxScaleは、データベースとアプリケーションを中継するプロキシサーバであり、インテリジェントなデータベースゲートウェイです。

主に「MariaDB(MariaDB Galera Cluster)」「MySQL」に対して、セキュリティ、スケーラビリティ、レプリケーション、高可用性、相互運用性などを向上させます。フィルタリング、モニタリング、ルーティング、ロードバランシングなどの機能を搭載しています。

Master-Slave構成/マルチマスタ構成をサポートしており、接続先の単位などについて、すべてMaxScaleがコントロールしてくれるため、クラスタを単一サーバのように管理できます。

さらに、SQLを解析して、MasterやSlaveに振り分けることも可能です。「このクエリはMasterで」「このクエリはSlaveで」のように接続先変更も可能です。

C言語(イベントベース)で実装されているため、高い性能を出せます。

その他ポイント
・Sharding(データ格納領域選択) のサポート
・各ノードにslaveとして接続し、binlogの進み具合を見て一貫性を保証する仕組み
・認証サポート(PAM, LDAP, Keystone)

経緯

2015年1月 フィンランドのMariaDB社がリリースしました。

主な機能

プラグインアーキテクチャ

プラグイン機能があります。アプリケーション開発者とデータベース管理者の双方にフォーカスして開発されています。

プラグインは、5つのカテゴリ(プロトコル、モニタリング、ルーティング、認証、ロギング)に分かれています。

MariaDBパーサー

MaxScaleは、MariaDB用パーサ(構文解析プログラム)を搭載しています。

トラフィック解析、Read/Write分割、Master-Slaveアーキテクチャ最適化によるスループット改善、プロキシレベルフィルタリングによる複雑なデータベースクエリ生成、レポーティング生成などができます。

プロキシレイヤー

導入することにより、セキュリティレベルを強化できます。

データベースプロトコル

「MariaDB」「MySQL」に対応しています。

JSONプロトコルを使って、「Microsoft SQL Server」「Hadoop」「PostgreSQL」などについても対応できるとされています。

データベースファイアウォールフィルタ

SQLインジェクション攻撃から保護します。

クライアント最大接続数設定

DDoS攻撃から保護します。

スケールアウト

「MariaDB」「MySQL」のマスタスレーブクラスタのスケールアウトをサポートしています。

また、「MariaDB Galera Cluster」のスケールアウトもサポートしています。

自動スレーブトラフィックルーティング

DBクラスタ内のスレーブノードに障害が発生した場合に、対象スレーブノードへのルーティングを停止します。

自動マスタフェイルオーバー

マスタに障害が発生した場合、自動フェイルオーバーさせることができます。

同様製品(概要情報)

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Squid」など。

導入事例

MariaDBやMySQLのパフォーマンスを高めるデータベースプロキシとして、大きな注目を集めています。

ライセンス情報

「MariaDB MaxScale」のライセンスは、「GNU General Public License v2」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

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