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OSS情報
2020.01.01
【OSS情報アーカイブ】Hatohol

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。
コンテンツ
「Hatohol」とは
基本情報
概要
Hatohol(ハトホル)とは、システム全体を一元的に監視する統合運用管理ツールです。複数の運用管理ツール(Zabbix、Nagiosなど)のハブとして統合的に機能します。
基本説明
Hatoholは、システム監視、ジョブ管理、インシデント管理、ログ管理など、さまざまな運用管理ツールのハブとして、システム全体を統合管理します。
オペレーターは、Hatoholが提供するWebインターフェースで、データの閲覧/操作を行います。
オンプレミスだけではなく、ハイブリッドクラウド環境、マルチテナント環境にも対応します。
Hatoholの構成
Hatoholは、「Hatoholサーバ」と「Hatoholクライアント」で構成されます。
Hatoholサーバは、各監視サーバから収集したデータを統合して出力する機能(REST API+JSON)を持ちます。
Hatoholクライアントは、Hatoholサーバからデータを取得し、HTMLファイルを生成してオペレータのブラウザに送信します。
経緯
ミラクル・リナックス社がメインとなり開発しています。
・2013年初頭、開発開始
・2013年6月、最初のバージョン0.1をリリース
主な特徴
拡張性
Hatoholは、それぞれ独立した複数のZabbixサーバ/Nagiosサーバから情報を集め、一元管理を行います。
監視対象サーバが増えた場合には、Hatohol上でそのサーバを登録すれば、管理下に置くことができます。監視対象規模に応じて、柔軟にZabbixサーバ/Nagiosサーバを拡張できます。
最初から想定される最大規模の監視サーバを用意する必要はなく、小規模構成のスモールスタートで始めることができます。
軽快動作
Hatoholサーバが収集する監視データサイズは大きなものではないため、多少監視対象サーバが増えたとしても軽快に動作します。
分散監視
それぞれのZabbixサーバ/Nagiosサーバで監視/設定が可能なため、監視システムの分散管理が可能です。
東京にHatoholサーバを配置し、大阪と福岡にZabbixサーバを置いて、それぞれのLAN内の監視対象を監視させる構成にすると、監視データが失われる可能性を下げることができます。
対応ツール
・システム監視ツール「Zabbix」「Nagios」
・ログ収集ツール「fluentd」
・インシデント管理ツール「Redmine」
・プライベートクラウド環境構築「OpenStack」のリソース監視コンポーネント「Ceilometer」
など
可用性/信頼性
Hatoholは、「監視」という目的特性上、極力、1カ所の障害が他の部分に影響しないように設計されています。
NDOUtils
Nagiosは、それ自身では監視データを保存する機能を持ちませんが、「NDOUtils」というソフトウェアを使用すると、監視データをMySQLなどのデータベースに保存できます。Hatoholは、この仕組みを利用してデータを定期的に読み出します。
差分取得
トリガー/イベントに関しては、前回読み出した時点からの差分を取得します。
リアルタイム監視
常に変化するアイテムの値については、閲覧操作をトリガーとして、各サーバから取得します。
重要アラートを見逃さない工夫
豊富な絞り込みオプション、深刻度単位の表示色変更、表示項目選択などのカスタマイズが可能です。
HAPI(Hatohol Arm Plugin Interface)
他の管理ツールと連携するためのインタフェース「HAPI:Hatohol Arm Plugin Interface」が用意されています。
プラグインはPython/Rubyなどの軽量言語で実装できます。
主な機能
ダッシュボード
全体/各監視サーバごとに集計して表示します。
トリガー
ZABBIX/Nagiosで登録されている監視対象項目を表示します。
アイテム
監視対象項目の現在の値を表示します。
イベント
「監視対象項目がしきい値を超えた」などの事象履歴を表示します。
アクション
イベント発生時に実行するコマンド/スクリプトの追加/削除を行います。
ユーザ
ユーザの追加/削除を行います。ユーザごとに、閲覧可能な監視サーバを設定できます。
サーバ
監視対象サーバの表示/追加/削除を行います。
同様製品(概要情報)
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Nagios」「Zabbix」「Hinemos」「Pandora FMS」「Xymon」「Zenoss Core」など。
導入事例
Hatoholは、各種監視ツールを束ねるハブツールとして、大きく注目されています。
ライセンス情報
Hatoholのライセンスは、「GNU General Public License Lv2」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。
ダウンロード
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。
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