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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Graphite

【OSS情報アーカイブ】Graphite

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Graphite」とは

概要

Graphite(グラファイト)とは、高度にスケーラブルなエンタープライズ対応監視ツールで、リアルタイムグラフを作成できます。「Webサイト」「アプリケーション」「ビジネスサービス」「ネットワークサーバ」などのパフォーマンスを追跡し、時系列データの「保存」「取得」「共有」「視覚化」が可能です。

基本説明

Graphiteは主として以下の機能を提供します。
①数値の時系列データを保存
②オンデマンドで対象データのグラフをレンダリング

Graphiteは収集エージェントではありませんが、測定値を時系列データベースに取り込むための最も簡単なパスを提供します。

経緯

・2008年:初版リリース

ユースケース

■グラフによる視覚化

Graphiteは「時間の経過とともにその値をグラフで表したい」などのニーズに対応できます。

■株価変動グラフ

株価は時間とともに変化する性質があるため、Graphiteは株価推移のグラフ化に適しています。

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→graphiteapp.org

■主要開発元

Graphiteは、Graphite-Project GitHub Organizationのボランティアチームが中心となり開発が進められています。

→github.com →graphite-project

■ライセンス情報

Graphiteのライセンスは「Apache 2.0 license」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→graphiteapp.org →Overview [→About the Project]

■ダウンロード

→graphite.readthedocs.io →install

■導入事例

→graphiteapp.org →case-studies

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Zabbix」「Nagios」「Icinga2」など。

アーキテクチャ

■3つのコアコンポーネント

Graphiteは、以下の3つのソフトウェアコンポーネントで構成されています。

①Carbon—時系列データをリッスン
②Whisper—時系列データを保存するためのシンプルなデータベースライブラリ
③Graphite web—グラフとダッシュボードをレンダリングするユーザーインターフェースおよびAPI

■処理の流れ

メトリクスは①Carbonサービスを介してスタックに供給されます。

①Carbonサービスは、長期保存のためにデータを②Whisperデータベースに書き込みます。

ユーザーは③Graphite Web(UIまたはAPI)を操作し、要求されたグラフを構築するために必要なデータを①Carbonと②Whisperに照会します。

カスタムグラフ

GraphiteのWebプラットフォームは「CSV」「XML」「JSON」などを含むさまざまな出力スタイルとフォーマットを提供しているため、カスタムグラフをシンプルな作業で作成できます。

作成したカスタムグラフは、他のWebページやダッシュボードに簡単に埋め込むことができます。

統合ツール類

Graphiteは多くのツールと統合することで、各種機能拡張が可能です。

→graphite.readthedocs.io →tools

リアルタイムグラフ作成処理能力

Graphiteは、各時間間隔で受け取るメトリック数がストレージシステムのI/O操作実行速度をはるかに上回る場合でも、リアルタイムグラフを描画できます。

スケーラブル

Graphiteはフロントエンドとバックエンドの両方で水平方向にスケーリングできます。

多くのマシンを追加するだけでスループット向上が可能です。

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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