マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】SugarCRM

【OSS情報アーカイブ】SugarCRM

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「SugarCRM」とは

基本情報

概要

SugarCRM(シュガーシーアールエム)とは、オープンソースCRM(顧客関係管理)/SFA(営業管理)ソリューションです。顧客情報/営業案件情報などを管理し営業活動をサポートします。

基本説明

SugarCRMは、顧客管理/営業案件管理などのCRM/SFA機能を中心として、顧客管理・営業管理・マーケティング管理・カスタマーサポートサービス管理(クレーム管理)・ドキュメント管理・帳票管理・グループウェア・ワークフローなど、幅広い領域をカバーするビジネス管理スイートです。データ連携機能・カスタマイズ機能も提供し、40以上の言語に翻訳されています。

企業規模や業態に応じて、企業売上増進/顧客獲得のためのあらゆる分析や情報提供を行う機能を備えています。汎用データベースとして利用する「情報基盤ソフトウェア」として利用されることも増えてきています。

経緯

SugarCRMは、2004年4月にプロジェクトがスタートし、そのプロジェクトメンバーが中心となって設立した米SugarCRM社によってソースコードの維持/改良が行われています。

無償版と有償版

SugarCRMは、コミュニティ版(無償版)と、商用ライセンス版(コマーシャルオープンソース版、有償版)があります。

無償版は、GPLv3の下でライセンスされるコミュニティエディションです。

有償版は、米SugarCRM社のサポートを受けることができます。「Sugar Enterprise」「Sugar Professional」などのエディションがあります。

『コマーシャル』オープンソース

SugarCRM社は、同社のビジネスモデルを「コマーシャルオープンソース」と標榜しています。有償のオープンソースソフトウェアのことです。

コミュニティベースでソースコードが出来上がっていく従来のオープンソースモデルとは異なり、SugarCRM社が大半のソースコードを開発し、著作権も保持します。有償版を独自のライセンスで販売する一方で、一部を無償版としてコミュニティに公開するモデルです。

同様なモデルとしては、MySQL(RDBMS)、Alfresco(コンテンツ管理)、JBoss(ミドルウェア)など、いくつかのソフトウェアベンダーがコマーシャルオープンソース製品をリリースしています。

これらのベンダーは、開発コミュニティに公開する無料のソースコードに、企業用途向け拡張機能/テクニカルサポートサービスなどを有償で付加して顧客に提供します。

主な機能

営業管理

マーケティング管理

顧客サポートサービス

カレンダー/アクティビティ管理

分析、レポート

商品管理

ドキュメント管理

プロジェクト管理

システム設定・その他

主な特徴

導入実績が多い

無償版は、世界で1000万ダウンロードを超えています。

有償版は、世界で大企業をはじめとする7000社以上、ユーザ数は50万以上の利用実績があります。

高機能(拡張モジュール)

営業管理・マーケティング管理・サポートサービス管理・顧客管理といった統合型CRM/SFAビジネス管理スイートです。見積機能、販売管理機能(請求書発行など)、商品管理機能、ワークフロー機能などのさまざまな(有償)拡張モジュールなども数多く提供されています。

簡単に試用できる

無料ダウンロードして簡単インストールできます。マニュアル類(インストールガイドなど)も充実しています。

カスタマイズが容易

SugarCRMには、モジュールビルダーなどの開発機能が標準装備されています。

エンドユーザがブラウザ上で直感的にカスタマイズできます。企業規模/業態に合わせて容易なカスタマイズ性を実現します。

入力フォーム改善・レポートレイアウト・ページデザイン変更・カスタムフィールド追加・ドロップダウンフィールド変更・ワークフロー作成など、少ないステップで簡易にカスタマイズできます。

また、ソースコードはすべて公開されており、開発言語はPHPであるため、専門のサポートサービス企業に改修を委託できます。

拡張性

統合API/拡張機能が用意されています。

REST(Representational State Transfer)/SOAP(Simple Object Access Protocol)にも対応しています。

モバイル対応

モバイルデバイスに最適化されたインターフェイスでアクセスすることができます。営業活動などの外出時においても利用できます。

クラウド対応

「オンプレミス(自社設置)」と「クラウド利用」のどちらも対応が可能です。

同様製品(概要情報)

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

商用製品:「Salesforce」など。

オープンソース製品:「vtigerCRM」など。

導入事例

世界中で数多くの利用実績を誇り、日本国内でも多くの導入事例があります。中小規模からエンタープライズ規模まで、さまざまな領域で幅広く利用されています。

ライセンス情報

SugarCRM(無償版)のライセンスは、「GNU General Public License version 3」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

SugarCRM(有償版)のライセンスは、「SugarCRM社独自ライセンス」です。

ダウンロード

ダウンロードページ

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

「 VMWare 」の仮想化技術は、「ITインフラの効率化」に大きく貢献する技術ですが、Broadcomによる買収後のライセンス変更が大きな問題として注目されています。柔軟で慎重な契約見直しが今後の鍵となります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

「 2029年問題 」とは、高校でのデジタル教育改革により、新入社員と既存社員間でデジタルスキル格差が拡大する懸念を指します。企業は早急に対応が求められています。この格差は、企業競争力や業務効率にも、影響を及ぼす可能性があります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

経済産業省による「 生成AI 利活用ガイドブック 」は、企業やクリエイター向けに、安心して「生成AI」を利用するための、「指針」「実例」「注意点」を明示しています。「業務効率化」や「新しいアイデア創出」の支援を目的としています。