マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】ClamAV

【OSS情報アーカイブ】ClamAV

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「ClamAV」とは

「ClamAV」基本情報

■概要

ClamAV(クラムエーブイ)とは、アンチウイルスエンジンです。さまざまな「ウイルス」「マルウェア」「悪意のある脅威」などを検出します。

■基本説明

ClamAVは、「ファイルスキャン」「電子メールスキャン」「Webスキャン」などエンドポイントセキュリティを含むさまざまな状況で使用されるアンチウイルスエンジンです。

特に、UNIX/Linux環境では定番アンチウイルスツールとして利用されています。

■動作環境

ClamAVは、基本的に、UNIX/Linux環境用CUIツールとしてリリースされていますが、他の環境に移植され、多くの派生版が提供されています。
・Windows—「ClamAV for Windows」「ClamWin」
・Linux
・BSD
・Solaris
・Mac OS X など

■経緯

ClamAVは、当初、「Clam AntiVirus」として、「メールゲートウェイで電子メールのウィルススキャンを行うツール」として開発されました。

その後さまざまな機能拡張が行われ、一般的なアンチウイルスソフトと同等の機能を提供しています。

主な特徴

■ウイルス定義ファイル

ClamAVは、「PCで使用する一般的なアンチウイルスソフト」と同様に、ウイルス定義ファイル(パターンファイル)を基にしてディスク上ファイルを検査し、ウイルスかどうかの判定を行います。

ClamAV用ウイルス定義ファイルは、インターネット上の配布サーバで随時更新/配布されています。

■多様なファイルタイプに対応

ClamAVは、多くのファイル形式に対応しています。

一般的なドキュメントフォーマット

・MS Officeファイル
・RTF
・HTML
・Flash
・PDF など

アーカイブフォーマット

・Zip
・RAR
・Tar
・Gzip など

■主な機能とポイント

・マルチスレッドデーモン(clamd)
・コマンドライン版スキャンツール(clamscan)
・データベースアップデータ(freshclam)—デジタル署名をサポート
・自動シグネチャアップデート
・Googleセーフブラウジングデータベースのサポート
・リアルタイムスキャン(sendmailメールフィルタリング拡張コンポーネント機能)
・ウイルス検出時のメール通知 など

■PUA(潜在的に脅威を含むアプリケーション)の検出機能

ClamAVは、PUA(Potentially Unwanted Application:潜在的に脅威を含むアプリケーション)の検出をサポートしています。

以下のカテゴリを利用できます。
・ランタイムパッカー
・パスワードツール
・ネットワークトラフィックツール
・ピアツーピアクライアント
・IRCクライアント
・リモートアクセスツール
・プロセスファインダ/プロセスキラー
・スパイツール(キーロガー)
・悪意のあるサーバベースソフトウェア(DistributedNet)
・JavaScript/ActiveXなどにおける既知の問題スクリプト など

補足情報

■オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→ClamAV

ライセンス情報

ClamAVのライセンスは「GNU General Public License, Version 2」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→ClamAV →About

ダウンロード

→ClamAV →Download

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

「 VMWare 」の仮想化技術は、「ITインフラの効率化」に大きく貢献する技術ですが、Broadcomによる買収後のライセンス変更が大きな問題として注目されています。柔軟で慎重な契約見直しが今後の鍵となります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

経済産業省による「 生成AI 利活用ガイドブック 」は、企業やクリエイター向けに、安心して「生成AI」を利用するための、「指針」「実例」「注意点」を明示しています。「業務効率化」や「新しいアイデア創出」の支援を目的としています。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

「 2029年問題 」とは、高校でのデジタル教育改革により、新入社員と既存社員間でデジタルスキル格差が拡大する懸念を指します。企業は早急に対応が求められています。この格差は、企業競争力や業務効率にも、影響を及ぼす可能性があります。