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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】fping

【OSS情報アーカイブ】fping

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「fping」とは

概要

fping(エフピン/エフピング)とは、「ターゲットホストが応答しているか?」を判断する機能を提供するソフトウェアです。

pingと同様にICMPエコー要求を使用する「強化版pingプログラム」として、「複数ホストへのping実行」「ターゲットリストファイル指定」などの機能を利用できます。

経緯

fpingは、1992年に最初のバージョンがリリースされ、それ以降、標準ツールとしての地位を確立しています。

【参考】pingとは

■概要

pingは、「ネットワークデータパケットがエラーなしでターゲットホストに到達できるか?」を検証するために使用される「ターミナル/シェルコマンドユーティリティ」です。

1983年に初リリースされた歴史のあるユーティリティツールであり、「Windows」「macOS」「Linux」などのほとんどのオペレーティングシステムにプリインストールされています。

■ユースケース

・ネットワーク接続のテスト—「ローカルネットワーク」「インターネット」
・ネットワークエラーチェック
・ネットワークインターフェイスカードのトラブルシューティング
・DNS名解決の問題をテスト など

■ICMPエコー要求

ターゲットホスト(別のコンピューターやデバイス)にpingを実行すると、pingコマンドは「ICMP」(Internet Control Message Protocol)エコー要求を送信してテストし、応答を待ちます。

返信があれば成功表示され、そうでない場合はエラー表示されます。

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→fping.org

■GitHub

→github.com →schweikert/fping

■ライセンス情報

fpingのライセンス詳細については、こちらを参照ください。
→github.com →schweikert/fping →COPYING

■ダウンロード

→fping.org →dist

複数ターゲットホスト応答チェック機能

pingコマンドでは応答(タイムアウト)まで1つのターゲットホストに送信しますが、「fping」は1つのターゲットホストにpingパケットを送信した後、ラウンドロビン方式で次のターゲットホストに送信します。

デフォルトモードでは、ターゲットホストが応答すると、それが記録され、チェック対象リストから削除されます。

ターゲットが特定の制限時間(再試行制限)内に応答しない場合、到達不能として指定されます。

スクリプト使用向き

fpingはスクリプトで使用しやすいように設計されています。
・指定された数のpingをターゲットに送信
・無期限ループ など

また、その出力結果は解析しやすいようにフォーマットされています。

非特権モード実行

「rootとしてfpingを実行できない場合」もしくは「cap_net_raw機能を使用できない場合」は、非特権モードでfpingを実行することもできます。

この機能は「ルートレス/非特権コンテナ」でfpingを実行する場合に特に有用となります。

豊富なオプション

オプションにより、さまざまな動作設定が可能です。
・IPv6アドレス制限
・送信するpingデータのバイト数
・バックオフ係数
・送信する要求パケットの数
・インターフェイス設定
・ミリ秒単位の初期ターゲットタイムアウト など

→github.com →schweikert/fping →doc →fping.pod#options

参考サイト
→fping.org
→github.com →schweikert/fping
→computerhope.com →Ping
→geekflare.com →What is PING and How to Use it? Learn it with 7 Examples

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