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OSS情報
2020.01.01
【OSS情報アーカイブ】GNU Scientific Library

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。
コンテンツ
「GNU Scientific Library」とは
「GNU Scientific Library(GSL)」基本情報
■概要
GNU Scientific Library(GSL)(グヌーサイエンティフィックライブラリ)とは数値計算用ライブラリです。さまざまな科学技術用計算手法を実装しています。
■基本説明
GNU Scientific Libraryは、ライブラリとして「乱数ジェネレータ」「特殊関数」「最小自乗フィッティング」などの幅広い数学的ルーチンを提供します。
また、「線形代数」「微積」「確率/統計」などの数多くの数学分野の計算手法も実装しています。
豊富なテストスイートには、合計で1000を超える機能があります。
GNU Scientific Libraryは、C言語で実装されています。APIを提供し、言語用ラッパーを利用することで他の高水準言語でも利用できます。
■経緯
・1996年、初版リリース
主な特徴
■オブジェクト指向設計
GNU Scientific Libraryは、オブジェクト指向設計を採用しています。
ライブラリはコンパイルが容易で、他のパッケージに依存しません。
プログラムを再コンパイルすることなく、異なるアルゴリズムを簡単にプラグインしたり、実行時に変更できます。
■提供する主な計算手法
GNU Scientific Libraryは、非常に多くの計算手法を提供しています。
・複素数
・順列
・直交
・準ランダムシーケンス
・統計
・N-タプル
・チェビシェフ近似
・離散ハンケル変換
・物理定数
・離散ウェーブレット変換
・多項式の根
・ベクトルと行列
・並べ替え
・線形代数
・高速フーリエ変換
・乱数
・ランダム分布
・ヒストグラム
・モンテカルロ統合
・微分方程式
・数値微分
・スパース行列と線形代数 など
■スレッドセーフ
ライブラリはスレッドセーフです。
■安定性/機能強化
GSLは安定したAPIを持つ成熟したライブラリです。既存関数の安定性を確保しつつ、バグ修正と十分なテストが行われています。
GNU Scientific Libraryプロジェクトでは、常に新しい機能を導入し、既存機能の拡張/改善を検討しています。安定性を維持するために、新しい機能はGSLの上に構築され、他のフリーソフトウェアプロジェクトと同様に、作者によって独自に維持されるパッケージとして推奨されます。
■言語ラッパー
主要な言語に対する言語ラッパーが用意されています。
・Java
・Perl
・LISP
・Fortran
・Python
・Ruby など
■サポートプラットフォーム
主要なプラットフォームをサポートしています。
・Linux
・Unix系OS
・Cygwin
・Windows など
■ドキュメント
詳細なオフィシャルドキュメントが提供されています。
→GNU →GNU Scientific Library →Docs
補足情報
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「FADBAD++」「Ipopt(Interior Point OPTimizer)」など。
■オフィシャルサイト
オフィシャルサイト
→GNU →GNU Scientific Library(GSL – GNU Scientific Library – GNU Project – Free Software Foundation)
ライセンス情報
GNU Scientific Libraryのライセンスは「GNU General Public License(GPL)」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→GNU →ライセンス
ダウンロード
→GNU →GNU Scientific Library (→Downloading GSL)
参考元サイト
- GNU →GNU Scientific Library
- GNU →GNU Scientific Library →Docs
- Wikipedia →GNU Scientific Library
- おちラボ →GNU Scientific Library(GSL)
- GSL について
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。
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