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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】OpenToonz

【OSS情報アーカイブ】OpenToonz

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「OpenToonz」とは

「OpenToonz」基本情報

■概要

OpenToonz(オープントゥーンズ)とは、2Dアニメーション制作ソフトウェアです。DWANGOによって開発されているもので、プロユースとしてスタジオジブリ作品などで利用されています。

■基本説明

OpenToonzは「映像表現に関する学術研究」と「アニメ制作の現場」とをつなぐ新しいプラットフォームを目指して開発されています。

■動作環境

OpenToonzは「Windows」「OS X」「Linux」で動作します。

「Windows」「OS X」については、インストーラーが用意されています。

■経緯

・2016年 初版リリース

OpenToonzは、イタリアのDigital Video社が開発したものをベースとして、スタジオジブリによるカスタマイズ版「Toonz Studio Ghibliバージョン」が基になっています。

ドワンゴはDigital Video社とスタジオジブリの協力を得て、OpenToonzプロジェクトを開始しました。

■導入実績

OpenToonzの元になったソフトウェア「Toonz」は、多くのスタジオジブリ作品において「仕上」「色指定」「撮影工程」などで使用されています。
・もののけ姫
・ホーホケキョ となりの山田くん
・千と千尋の神隠し
・ハウルの動く城
・崖の上のポニョ
・借りぐらしのアリエッティ

他にも、Rough Draft Studiosを含む世界中の多くのスタジオで使用されています。

主な特徴

■現場のニーズに対応できる機能

OpenToonzのベースは、スタジオジブリにおいてカスタマイズが行われ、制作スタイルに合わせてより使いやすく進化を重ねてきています。

制作現場の声を取り入れて改良を重ねてきているため、他のアニメーション制作ソフトにはない「アニメ制作の現場で培われたノウハウ」が取り込まれています。

■多言語対応

OpenToonzは日本語ローカライズされています。

主な機能

■スキャンツール「GTS」

OpenToonzは、スタジオジブリで社内開発された、アニメーション制作特化スキャンツール「GTS」を備えています。

■デジタルペイント機能

デジタルペイントは、アンチエイリアス付きの描線で作業でき、高解像度の作画データでも軽快に動作します。

■撮影機能

撮影機能は、タイムシート型インタフェースを備え、解像度(dpi)を考慮した実寸で画像を扱えます。

プラグインを使用してさまざまなエフェクトをかけられます。

■画像処理用プラグインエフェクトSDK

OpenToonz用エフェクトを作成できる「OpenToonz向け画像処理用プラグインエフェクトSDK」を利用できます。

プラグインエフェクトとして開発/公開できます。

■他ツール連携機能

OpenToonz形式に対する変換機能を備えているため、既存ワークフローとの互換性を確保したままツール連携を行えます。

補足情報

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Krita」「Blender」など。

■オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→OpenToonz

ライセンス情報

OpenToonzのライセンスは「BSDライセンス(BSD 3-Clause “New” or “Revised” License)」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →opentoonz/LICENSE.txt

ダウンロード

→OpenToonz →ダウンロード

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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