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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Wine

【OSS情報アーカイブ】Wine

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Wine」とは

「Wine」基本情報

■概要

Wine(ワイン)とは、UNIX系OS(Linux/macOS/BSDなど)でWindowsアプリケーションを実行できる互換レイヤです。

■基本説明

Wineは、WindowsプログラムとLinuxの間のブリッジとして機能するWindowsアプリケーションプログラミングインターフェース(API)ライブラリ実装です。主としてx86アーキテクチャ上のUNIX系OSにおいて、オープンソースのWindows API実装を通じて、Windows用アプリケーションをネイティブ動作させることを目標とするプログラム群です。

Wineは「UNIXライクシステム上でWindows APIを完全または部分的に実装すること」「Windows API呼び出しをオンザフライでPOSIX呼び出しに変換し、Windowsアプリケーションをネイティブ動作させること」を目的として開発されています。

X Window Systemを利用して、Windows向けGUIアプリケーション(16/32/64ビット)を動作させることができるほか、MS-DOS用アプリケーションにも対応します。

■動作環境

WineHQバイナリパッケージは64ビットで利用でき、ほとんどの主要ディストリビューションはユーザー向けにパッケージ化されています。
・Android
・Ubuntu
・Debian
・Fedora
・MacOS など

■経緯

・1993年 初版リリース

主な特徴

■互換レイヤー(バイナリローダ)

Wineは「仮想マシンやエミュレータなどのWindowsエミュレータ」ではなく、「Windows互換レイヤ」であり「WindowsアプリケーションがWine APIの置き換えに対応できるバイナリローダ」です。

Wineは「Linux上でWindowsを動作させる」のではなく「LinuxにWindowsと同じ挙動をさせる」仕組みです。

■対応アプリケーション

Wineで何千ものアプリケーションが機能しています。

Wineアプリケーションデータベースには、Wineとのアプリケーション互換性に関する情報を参照できます。Wineユーザーからの動作報告がデータベース化されており、アプリケーションが動作状況の良い順に「Platinum」「Gold」「Silver」などのランクとして格付けされています。

ワインアプリケーションデータベース(AppDB)

→Wine →AppDB

主な機能

・「Win64」「Win32」「Win16」「DOSプログラム」のサポート
・外部ベンダーDLLファイルのオプションの使用
・リモート表示—X11ベースのグラフィックスディスプレイで任意のX端末やテキストモードコンソールへ
・MacOSとAndroidグラフィックスのサポート
・デスクトップインボックスまたはミックス可能なウィンドウ
・ゲームサポート—DirectX
・サウンドドライバサポート—ALSA、OSS、PulseAudio、CoreAudio
・代替入力デバイスサポート—グラフィックタブレット
・プリントアウト—標準UNIX PostScript印刷サービスを使用するためのPostScriptインターフェースドライバ
・シリアルデバイスサポート
・Winsock TCP/IPネットワークのサポート
・SCSIのサポート—スキャナ、CDライター
・Unicode対応 など

補足情報

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「ReactOS」など。

■オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→Wine(WineHQ – Run Windows applications on Linux, BSD, Solaris and macOS)

ライセンス情報

Wineのライセンスは「GNU Lesser General Public License」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→Wine →Licensing

ダウンロード

→Wine →Download

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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