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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Jaspersoft

【OSS情報アーカイブ】Jaspersoft

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

コンテンツ

「Jaspersoft」とは

概要

Jaspersoft(ジャスパーソフト)とは、オープンソースのビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。複数のコンポーネントで構成されており、高機能BIレポーティングツールとして、高度にインタラクティブなレポートを作成できます。Webやモバイルアプリケーションに組み込める分析機能なども提供します。

基本説明

Jaspersoftは、以下の各コンポーネントで構成されており、必要な機能を組み合わせて分析やレポート作成を実施できます。
・JasperReports Server
・JasperReports Library
・Jaspersoft ETL
・Jaspersoft Studio
・visualize.js
・JasperReportsIO

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→community.jaspersoft.com

■GitHub

→github.com →TIBCOSoftware

■主要開発元

Jaspersoftは、Jaspersoft Corporationが中心となり開発が進められています。

→jaspersoft.com

■動作環境

→jaspersoft.com →getting-started

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Pentaho」など。

「JasperReports Server」とは

■概要

「JasperReports Server」は「レポート(分析)サーバ」です。

レポート(分析)機能をWeb(モバイルアプリ)に組み込むことが可能で、レポートや分析ビューについて「共有」「保護」「一元管理」できるように最適化されています。

ミッションクリティカルな情報を「ブラウザ」「モバイルデバイス」「Eメール受信トレイ」などに対して、リアルタイムまたはスケジュールベースで配信することにより、企業の中央情報ハブとして機能します。

■オフィシャルサイト

→community.jaspersoft.com →project →jasperreports-server

■ライセンス

GNU Affero General Public License

■ダウンロード

→community.jaspersoft.com →project →jasperreports-server →releases

主な特徴

■柔軟なサーバアーキテクチャ

・展開オプション—「オンプレミス」「仮想化」「クラウド(SaaSおよびPaaS)」
・オープンスタンダードWebサービスアーキテクチャ—RESTおよびSOAPベース
・モバイルとWebアプリケーションの統合を簡素化

■一元化リポジトリ

・既存ID管理システムへの接続
・レポートと分析ビューを一元化して保護
・使用状況監査機能—コンプライアンスのためのアクセスレポート
・セキュリティアクセス機能—セルおよび列レベル

■その他

・組み込み可能アーキテクチャ—カスタムアプリにHTTPベースおよびJavaWebサービスを活用
・インタラクティブレポート生成の簡素化
・さまざまな出力形式に対応
・カスタム配信機能—スケジュール設定(カレンダーまたはcronベース)、数千人規模の配信に対応
・データ形式非依存—リレーショナル、非リレーショナル、ビッグデータソース
・拡張可能フレームワーク—セキュリティ強化、データソースサポートカスタマイズ
・ロールベースのアクセス制御—リポジトリ内のすべてのオブジェクトへの権限設定
・再利用可能なサブレポート

Jaspersoftコンポーネント②「JasperReports Library」

「JasperReports Library」とは

■概要

「JasperReports Library」とは、オープンソースのレポートエンジンです。

完全にJavaで記述されているJavaライブラリとして利用でき、数千ものアプリケーションに組み込まれています。

さまざまなドキュメント形式で「表示」「プリントアウト」「エクスポート」できるレポートを作成できます。

■オフィシャルサイト

→community.jaspersoft.com →project →jasperreports-library

■ライセンス

GNU Lesser General Public License

■ダウンロード

→community.jaspersoft.com →project →jasperreports-library →releases

主な特徴

■レイアウトおよびインタラクティブ機能

・ピクセルパーフェクトなページ作成
・さまざまな出力タイプ—ダッシュボード、テーブル、クロス集計、グラフ、ゲージ、ウィジェット
・複雑なレイアウトにも対応可能—インタラクティブなテーブル要素とサブレポート
・バーコードのサポート
・視覚的テキスト回転機能
・スタイルライブラリ
・ドリルスルー/ハイパーテキストリンク—PDFブックマークのサポート
・条件付きプリントアウト機能
・グローバル化およびローカライズ可能 など

■レポート出力タイプ

・PDF
・XML
・HTML
・CSV
・XLS
・RTF
・TXT など

■任意のデータソース接続

任意のデータソースプロバイダーを使用できるため、作成したレポート機能をほぼすべてのサードパーティアプリケーションに拡張できます。

JDBCを介してデータにアクセスできない場合、カスタムデータソースを実装できます。
・リレーショナルデータベース(RDBMS)
・JavaBeans—EJB、Hibernate
・プレーンオールドJavaオブジェクト(POJO)
・XMLデータソース用JDBCラップデータプロバイダー など

■スケーラブルアーキテクチャ

・レポートサイズに制限は無し
・メモリ使用率の最適化
・I/Oパフォーマンスの最適化
・ガバナークエリ機能—システムリソースを保護 など

Jaspersoftコンポーネント③「Jaspersoft ETL」

「Jaspersoft ETL」とは

■概要

「Jaspersoft ETL」とは、オープンソースETLツールです。

簡単に展開でき、トランザクションシステムからデータを抽出して、レポートおよび分析のための「統合データウェアハウス(データマート)」を作成できます。

■オフィシャルサイト

→community.jaspersoft.com →project →jaspersoft-etl

■ライセンス

Apache License Version 2.0

■ダウンロード

→community.jaspersoft.com →project →jaspersoft-etl →releases

主な特徴

■豊富なコネクタ

豊富に用意されているコネクタを利用することで、さまざまなデータ処理が可能です。

→exchange.talend.com

Jaspersoftコンポーネント④「Jaspersoft Studio」

「Jaspersoft Studio」とは

■概要

「Jaspersoft Studio」とは「レポート発行ワークフロー作成ツール」です。

「JasperReports Server」と統合して、「Eclipseプラグイン」または「スタンドアロンアプリケーション」として利用できます。

レポートテンプレートを利用してレポートクエリを作成できます。

50種類以上のビジュアルコンポーネントをレイアウトできます。
・チャート
・マップ
・テーブル
・クロス集計
・カスタムビジュアライゼーション など

■オフィシャルサイト

→community.jaspersoft.com →project →jaspersoft-studio

■ライセンス

Eclipse Public License

■ダウンロード

→community.jaspersoft.com →project →jaspersoft-studio →releases

主な特徴

■データソースサポート

さまざまなタイプのデータソースにアクセスできます。
・CSV
・Hibernate
・Jaspersoft Domain
・JavaBeans
・JDBC
・JSON
・XML
・NoSQLデータソース
・データレイク
・独自カスタムデータソース など

■ドキュメント作成

インタラクティブコンポーネントへのナビゲーションを使用して、収集したデータからあらゆるドキュメントを作成できます。
・プリントアウト用PDF
・ダイナミックHTML
・OpenOffice
・Word
・Excel—各種スプレッドシートドキュメント
・PowerPoint
・RTF
・CSV
・JSON
・XML など

ニーズに合わせて独自カスタムエクスポーターも構築できます。

Jaspersoftコンポーネント⑤「visualize.js」

「visualize.js」とは

■概要

「visualize.js」とは「JavaScript APIフレームワーク」です。

開発者は標準のJavaScriptを使用して、インタラクティブな「HTML5ビジュアライゼーション」「ダッシュボード」「複数要素レポート」などをWebアプリ内に埋め込むことができます。

■オフィシャルサイト

→community.jaspersoft.com →project →visualizejs

■ダウンロード

→community.jaspersoft.com →community-download

主な特徴

■API

JavaScript APIを使用すると、埋め込んだレポートを動的に操作できます。
・CSSを介してすべての要素のルックアンドフィールを制御
・データをアプリケーションにマージ
・高度なビジネスインテリジェンス機能作成 など

→community.jaspersoft.com →documentation →tibco-jasperreports-server-visualizejs-guide →api-reference-visualizejs

■JasperReportsServerサービスの利用

バックエンドのJasperReportsServerサービスが提供する機能を利用できます。
・ユーザー認証機能
・データ接続機能
・リポジトリサービス機能 など

Jaspersoftコンポーネント⑥「JasperReportsIO」

「JasperReportsIO」とは

■概要

「JasperReportsIO」とは「データ視覚化サービス」です。

クラウド(マイクロサービスベースアーキテクチャ)で、レポートとデータの視覚化を生成するための埋め込み可能な視覚化サービスを提供します。

■オフィシャルサイト

→community.jaspersoft.com →project →jasperreports-io

■ダウンロード

→community.jaspersoft.com →community-download

主な特徴

■視覚化機能

「静的ドキュメントタイプ」や「高度にインタラクティブなHTML5チャート」など、さまざまな視覚化生成が可能です。

■Dockerサポート

「JasperReportsIO」にはDockerfile構成が含まれているため、簡単にコンテナにデプロイして、最新のクラウド環境で実行できます。

参考サイト
→community.jaspersoft.com
→community.jaspersoft.com →documentation

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