マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Mautic

【OSS情報アーカイブ】Mautic

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Mautic」とは

基本情報

概要

Mautic(マウティック)とは、オープンソースのマーケティングオートメーションツールです。クラウドでもオンプレミスでも導入可能な点が特徴です。

「マーケティングオートメーションツール」とは

集客/顧客管理、顧客の見込み度を高めていくマーケティング活動のプロセスを自動化/効率化するソリューションツールです。

自社サイトのランディングページに訪れたユーザや、問い合わせしてきたユーザは見込み顧客候補です。「そのユーザが受注/契約まで結びつく確度はどのくらいか?」という温度感を自動的に算出し、効率的にアプローチしていく仕組みです。

基本説明

Mauticは、元JoomlaコアデベロッパーDavid Hurley氏らを中心とする「Mautic.org」が提供しています。PHPで実装されています。

オープンソースであり無料で使用できます。無料ツールですが、商用マーケティングオートメーションツールに引けをとらない機能を有しています。

顧客データ管理、Web閲覧ログ管理、ランディングページ作成、シナリオ分岐型キャンペーン管理、分析機能など、基本機能に関しては申し分のない機能が搭載されています。

オンプレミス/クラウド環境で動作できます。システム要件として、PHP、MySQL、cronが使えるサーバが必要です。

ポイント

・リードナーチャリング
・トラッキング
・マーケティングキャンペーン
・ドリップフロープログラム
・ランディングページ作成
・ソーシャルメディアモニタリング

主な特徴

無料で使える

通常、商用マーケティングオートメーションツールを導入する場合、ライセンス費用だけで数十万円からかかる場合も多くあります。

Mauticは、オープンソースツールとして、一切の制限なく完全無料で使用できます。

オンプレミスでも利用可能

クラウド上に個人情報を配置することが禁止となっている企業でも、自社サーバにインストールして使用できます。クラウドSaaS型としても使用できます。

CMS連携

WordPress」「Joomla!」「Drupal」などのCMSと連携できます。作成サイトに流入したユーザをMautic上でリード(見込み顧客)として登録できます。

CRM/SFA連携

APIベースでさまざまなCRM/SFAとの連携が可能です。

導入が容易

クラウド/オンプレミスのどちらでも簡単に導入できます。

日本語対応

GUI「Configuration」メニューで日本語化できます。ドキュメントも日本語のものが用意されています。

主な機能

ランディングページ機能

ランディングページを作成します。A/Bテストも可能です。

モニタリング機能

ウェブサイト/その他で、ビジター(閲覧者)をトラッキングできます。

リード管理機能

匿名/既知ビジターの2つのタイプのリードを管理できます。

リード別ポイント(スコアリング)機能

一般的には「スコアリング」と呼ばれることも多いですが、Mauticではユーザ温度感を「ポイント」と呼んでいます。

リード単位でポイント設定でき、確度ランク付けできます。

ポイントトリガー機能

「〇〇ポイントに達したら、〇〇イベントを実施する」というトリガー設定ができます。

マーケティングキャンペーン機能

リードを育ていくために、ノード形式でシナリオ分岐型キャンペーンを設定できます。

Eメール機能

Mauticと各種メールサービスを連携させることで、「メールを開いた」「URLをクリックした」などのログがリード情報として記録されていきます。

フォーム機能

フォームから入力された情報により、リード情報がアップデートされていきます。

アセット機能

アセットとは、会社資料/商品カタログ/動画などのリソースのことで、統計情報をトラッキングできます。

レポート機能

管理画面から各種統計情報を見ることができます。

同様製品(概要情報)

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

商用製品:「IBM Marketing Cloud」「Oracle Cross-Channel Marketing」「Adobe Marketing Cloud」「Salesforce Marketing Cloud」「B→Dash」「Marketo」など。

導入事例

商用製品に迫る機能を無料で使用できるということもあり、登場して間もない製品ですが、大きな注目を集めています。

ライセンス情報

Mauticのライセンスは、「GNU General Public License Version 3」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

ダウンロードページ

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

「 2029年問題 」とは、高校でのデジタル教育改革により、新入社員と既存社員間でデジタルスキル格差が拡大する懸念を指します。企業は早急に対応が求められています。この格差は、企業競争力や業務効率にも、影響を及ぼす可能性があります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

経済産業省による「 生成AI 利活用ガイドブック 」は、企業やクリエイター向けに、安心して「生成AI」を利用するための、「指針」「実例」「注意点」を明示しています。「業務効率化」や「新しいアイデア創出」の支援を目的としています。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

「 VMWare 」の仮想化技術は、「ITインフラの効率化」に大きく貢献する技術ですが、Broadcomによる買収後のライセンス変更が大きな問題として注目されています。柔軟で慎重な契約見直しが今後の鍵となります。