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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】TypeScript

【OSS情報アーカイブ】TypeScript

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「TypeScript」とは

基本情報

概要

TypeScript(タイプスクリプト)とは、JavaScriptを拡張したプログラミング言語です。Microsoftによって開発された言語で、「静的型付け」「クラスベースオブジェクト指向」などの特徴があります。

基本説明

TypeScriptは、大規模アプリケーション開発/汎用的用途を想定して、JavaScriptの弱点や使いにくい点を改善しています。

Java/C#に近い感覚のプログラミング言語で「JavaScriptのコードをより書きやすくし、厳密さを向上させたもの」といえます。

経緯

C#のリードアーキテクトであるアンダース・ヘルスバーグ氏が開発に関わっています。

2012年ごろ、開発開始
2014年4月、バージョン1.0リリース

主な特徴

JavaScript上位互換

TypeScriptは、JavaScriptに対する上位互換性があります。TypeScriptで書かれたソースコードをコンパイルすると、JavaScriptのソースコードを出力します。つまり、TypeScriptで書かれたコードは、JavaScriptコードが動作するすべての環境で動作します。

基本的な制御構文/文法は、ほぼJavaScriptと同一です。

型定義ファイルのサポートにより、既存のJavaScriptライブラリを利用できます。メジャーなライブラリについては型情報ファイルが用意されています。

言語仕様特徴

・静的型付け
・クラスベースのオブジェクト指向
・既存の外部のライブラリ(jQueryなど)もそのまま使える
・1つの関数定義で異なるデータ型の引数を処理できる
・文字列によるオーバーロード(引数の文字列によって異なる関数を実行できる)
・JavaScript標準「ECMA標準」に準拠

「静的型付け」のメリット

「JavaScriptが動的型付け」であるのに対して「TypeScriptは静的型付け」であることが最大の特色です。静的型情報があることにより、IDE(統合開発環境)/エディタのサポートを受けやすく、型によるバグを大幅に縮小できます。

JavaScriptとの互換性の関係により、動的型付けも使用できます。

主な言語拡張

・型注釈(変数/引数/戻り値など)の型宣言
・コンパイル時型チェック
・型推論
・インターフェイス
・列挙型
・Mixin
・ジェネリック
・名前空間
・タプル
・共用体型
・型エイリアス

コンパイラ「tsc」

コマンドラインツール型コンパイラ「tsc」が用意されています。各種JavaScriptエンジン上で動作します。

コンパイラ設定により、「ECMAScript 3」「ECMAScript 5」「ECMAScript 6」など、出力コード種別の切り替えを行えます。

TypeScriptに対応している主な開発環境

IDE
・Microsoft Visual Studio
・Visual Studio Code
・WebMatrix
・IntelliJ IDEA
・WebStorm
・Eclipse
・NetBeans
・WebStorm

テキストエディタ
・Sublime Text
・Emacs
・Vim
・Atom

クラウド型IDE
・Cloud9 IDE
・Codenvy
・Codeanywhere

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Node.js」「JXCore」など。

導入事例

Googleが主導するWebフレームワーク「AngularJS 2」の開発言語として採用されています。

ライセンス情報

TypeScriptのライセンスは「Apache License 2.0」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

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