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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Pleasanter

【OSS情報アーカイブ】Pleasanter

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Pleasanter」とは

「Pleasanter」基本情報

■概要

Pleasanter(プリザンター)とは、国産オープンソースのビジネスアプリケーションプラットフォームです。ノンプログラミングで簡単に統合業務アプリケーションを作成できます。「顧客管理」「営業支援」「プロジェクト管理」「問合せ管理」などの幅広い業務に活用でき、チームメンバー間のコラボレーションを向上できます。

■基本説明

Pleasanterはオープンソースのビジネスアプリケーションプラットフォームです。さまざまな業務をノンプログラミングでWebデータベース化でき、業務データを表形式で共有できます。

「軽量動作」「高機能」「高汎用性」を特徴としており、日常的なコミュニケーションやマネジメントの支援ツールとして利用できます。

Pleasanterを利用する事でさまざまな管理業務をWebに統合できます。ビジネスシーンに合わせて自由にカスタマイズできる汎用性により、Excelやメールをベースとしていた非効率なビジネスプロセスを改善し大幅な効率化を実現できます。

■主要開発元

Pleasanterは、株式会社インプリムが中心となり開発が進められています。

→implem.co.jp

Pleasanterは、元々現場でプロジェクトマネージャを務めていた開発者が「チームの作業効率化」や「確実な情報共有」を追求した結果として開発されました。

そのため、「ツール操作の快適性」と「さまざまな現場の運用方法に対応できる柔軟性」など、現場重視の設計となっています。

■導入事例

Pleasanterは業種や業界を問わずに数多くの企業で導入されています。

「新規システム構築」「既存システムからの置き換え」「基幹システムとのデータ連携」などあらゆるシーンにおいて活用可能で、あらゆる業務を効率化します。

・金融業:Notesで管理していたIT資産情報を移行—システム運用保守費を大幅に削減
・情報通信業:大規模プロジェクトで「進捗管理」「課題管理」「品質管理」などをWeb化—大幅な効率化とマネジメントのスピードアップ
・製造業:「案件情報」「各工程の進捗状況」を一元管理—意思決定迅速化、情報共有効率化 など

■オフィシャルサイト情報

オフィシャルサイト

→pleasanter.org

ライセンス情報

Pleasanterのライセンスは「GNU Affero General Public License v3.0」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →Implem/Implem.Pleasanter →LICENSE

動作環境

Pleasanterは「.NET」環境で動作するオープンソースソフトウェアです。

「ASP.NET MVCフレームワーク」をベースにC#で開発されています。

Webサーバ「IIS(Internet Information Services)」+データベース「SQL Server」で動作します。

Microsoft Azureの「Web App」と「SQL Database」を組み合わせてクラウド環境を構築することも可能です。

ダウンロード

→Pleasanter →ダウンロード

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Exment」など。

「Pleasanter」の主な特徴

■国産オープンソース

Pleasanterは国産オープンソースプロダクトであり、すべて日本語で使用できます。

無料でダウンロードしてローカル環境で利用できます。

■Excelによるビジネス管理を代替

Pleasanterは「Excelベース」「Eメールベース」「ファイルサーバベース」で行われている業務をWeb化するための情報共有ツールです。

PleasanterはExcelなどの汎用ツールでは実現が難しい機能を備えています。
・多人数による頻繁なデータ更新
・バージョン管理
・横断的キーワード検索
・自動的な更新通知 など

Excelデータのインポート機能

簡単なGUI操作で、ExcelのデータをCSVファイル経由でPleasanterにインポートできます。

分散したExcelシート内に保存されている各種業務データを取り込むことで、有益な情報としてビジネスに活用できます。

■ノンプログラミングで業務アプリ作成

Pleasanterを使用すると、各種業務アプリを素早く簡単に作成できます。

テンプレートをベースにして項目をカスタマイズすることで、自社にビジネスにフィットする業務アプリを作成できます。

「データ入力項目設定」や「一覧表示項目変更」などのカスタマイズはプログラミングは不要で実施できます。

「特定条件による通知発信機能追加」や「顧客に紐づく案件の件数サマリ表示機能追加」など、さまざまなカスタマイズをGUI操作のみで実施できます。

専用業務アプリケーションの場合は小さな変更でもシステム改修費が発生してしまいますが、Pleasanterでは自分でカスタマイズを重ねていくことが可能です。

■さまざまな業務アプリを統合集約

Pleasanterは「顧客管理」「勤怠管理」「プロジェクト管理」「インシデント管理」「画像ライブラリ」など数多くの業務で利用できます。

それぞれで別のビジネスアプリケーションを導入する場合には、それぞれの操作方法や用語を覚えなければいけませんが、Pleasanterでは統一した操作方法で利用できます。

Pleasanterは、各業務アプリで入力され蓄積されたデータを横断的に活用できる統合ビジネスアプリケーションとして利用できます。

■高速軽量動作

Pleasanterは大量データに対して高速処理できるため、日常業務で利用するビジネスプラットフォームとしてストレスフリーで利用できます。

数十万件データに対して1秒かからずに検索できます。

■クラウドサービス「Pleasanter.net」

「Pleasanter.net」はPleasanterのクラウドサービスです。

自社でサーバを用意せずに即座に利用を開始できるメリットがあります。

→pleasanter.net

フリープラン

無料で利用できるフリープランが用意されています。

「利用人数限定」や「一部機能制限」はありますが、基本的な機能を利用できます。

小規模プロジェクトなどでの試用に向いています。

有料プラン

フリープランの他に機能が充実した有料プランも提供されています。

→pleasanter.net →料金プラン

「Pleasanter」の主なユーザー機能

「Pleasanter」の主なユーザー機能

■マークダウンエディタ機能

内容欄やコメント欄はマークダウン形式でも記述できることにより、「文字サイズ」や「文字色」などの修飾が可能で、読みやすいドキュメントを作成できます。

■カスタマイズ機能

Pleasanterは業務アプリを自社のビジネスプロセスに合わせて、設定画面からさまざまなカスタマイズを実施できます。

・入力項目に入力必須などの制限を追加
・「日付」や「数値」の表示フォーマット変更
・表と表を結合してデータを紐付け
・項目計算結果を自動更新
・グループや個人単位でのアクセス権を設定 など

■写真管理機能

Pleasanterには写真などの画像データも登録できます。

画像データをさまざまな場面で活用できます。

・取引先から送られてきた写真を参考資料として登録
・会議でのホワイトボードの写真を議事録とて登録 など

■通知機能

Pleasanterでは指定条件に従い自動通知発信できます。

通知先として「メール」「Slack」「Chatwork」などを選択できます。

「問合せを受付けたタイミングでチームメンバーに一斉通知」や「タスク登録時に担当者に自動的に連絡」など、通知を自動化することで情報伝達漏れを防ぎ、情報共有を促進できます。

■集計(チャート)機能

Pleasanterに蓄積されたデータを多角的に表現できるため、さまざまな角度で情報を分析できます。

クロス集計

蓄積したデータに対して縦軸と横軸を組み合わせてマトリクス形式にデータを集計する「クロス集計」が可能です。

「月別集計」「担当者別集計」などのレポートを簡単に作成できます。

時系列チャート

履歴データをベースとして「時系列チャート」を作成できます。

「売上推移グラフ」「受注件数推移グラフ」などを作成して、直感的な分析資料として利用できます。

ガントチャート

ガントチャート機能を利用すると、プロジェクト管理などにおいて「タスク概要」「タスク工程」「タスク進捗状況」などを直感的に把握できます。

各タスクの進捗状況表示では「緑色はオンスケジュール状態」「赤色は遅延状態」のように分かりやすく色分けして表示することも可能です。

バーンダウンチャート

バーンダウンチャートとは「設定期限までにすべてのタスクを完了できるのか?」について確認できるものです。

「作業時間を縦軸」「日付を横軸」として、1日あたりにどれだけの作業を完了させる必要があるかを判断できます。

グラフで「作業全体」「チーム全体」「メンバー別」の予実差を定量的に把握できます。

カンバン表現

行と列の2軸を組み合わせて多様なカンバンを表現することもできます。

「Pleasanter」の主なシステム機能

「Pleasanter」の主なシステム機能

■テーブル結合機能

Pleasanterではテーブル同士の結合が可能です。

「顧客情報」と「売上情報」をリンクさせることで、「顧客別売上情報」として利用できます。

■横断検索機能

Pleasanterは複数テーブルに格納されている情報に対して横断的に検索できます。

Excelファイルをベースとした運用では、1ファイルずつ開いて検索する必要がありますが、横断検索により全情報を網羅する効率的な検索が可能です。

検索処理においてもアクセス制限は有効であるため、アクセス権限がないデータは検索結果に表示されません。

■バージョン管理機能

Pleasanterは、情報更新時にレコード単位で自動で履歴が作成されるため、バージョン管理を実施できます。

「変更管理」「修正経緯確認」「監査用途」などに利用できます。

■シングルサインオン機能

Pleasanterは「Active Directory」によるシングルサインオンに対応しています。

クライアントPCがActive Directoryドメインに参加している場合、Windows統合認証によるシングルサインオンを実現できます。

■API連携機能

PleasanterはAPIによる他システムとの連携が可能です。

「自社Webサイトの問合せフォーム入力データを自動取り込み」「基幹システムの顧客データを自動取り込み」など、既存システムや他サービスと連携させることで、統合アプリケーションプラットフォームを実現できます。

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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