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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】UltraMonkey-L7

【OSS情報アーカイブ】UltraMonkey-L7

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「UltraMonkey-L7」とは

基本情報

概要

UltraMonkey-L7(ウルトラモンキーエルセブン)とは、Linux向けの負荷分散/高可用化ソリューションです。OSI第7層(Layer7)にまで対応するロードバランサー機能を提供します。

「ロードバランサー」とは

「ロードバランサー」とは、大量のリクエストを複数サーバに割り振ることで負荷を分散させる仕組みです。特定サーバに対する過負荷を避けることで、システム全体としてのレスポンスを維持します。

また、管理下のサーバに障害が発生した場合には、該当サーバを切り離し、別サーバに割り振ることにより、可用性向上にも寄与します。

主に、Webサーバ/キャッシュサーバなどで利用されています。

「ロードバランサー(レイヤー7 トラフィック処理)」とは

「レイヤー7 トラフィック処理」とは、ロードバランサーの上位機能です。

OSI7階層モデルの第7層(Layer7)に属する「URL」や「Cookie」情報などを使用してセッション管理/負荷分散を行います。

基本説明

「UltraMonkey-L7」は、「負荷分散」と「冗長化」を実現するためのソリューションです。

「UltraMonkey-L7」+「Pacemaker」+「Corosync」などの組み合わせで利用されます。

経緯

「UltraMonkey-L7」は、「Ultra Monkey(L4)」がベースとなっています。

「Ultra Monkey(L4)」は第4層(Layer4)までしか対応していなかったため、第7層(Layer7)までに対応した機能拡充が求められていました。

2005年、NTTコムウェアは、「Ultra Monkey(L4)」を第7層(Layer7)まで拡張させた「UltraMonkey-L7」をオープンソース公開しました。

主な特徴

処理能力

数千クライアント接続に対して、高速処理できる性能を持ちます。

バイナリ提供

x86向けのバイナリパッケージも提供されています。

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Nginx」「HAProxy」「Linux Virtual Server(LVS)」「Squid」「Seesaw」など。

ライセンス情報

UltraMonkey-L7のライセンスは以下の通りです。
・GNU Library or Lesser General Public License version 2.0(LGPLv2)
・GNU General Public License version 2.0(GPLv2)

ダウンロード

→OSDN →UltraMonkey-L7 →ダウンロード

参考元サイト

・OSDN →UltraMonkey-L7
・NTTコムウェア →報道発表 →高性能・高拡張性の負荷分散ソフトウェア「UltraMonkey」を機能拡充しオープンソースとして公開
・ITmedia エンタープライズ  →NTTコムウェア、Layer7対応「UltraMonkey」をオープンソースとして公開
・VA LINUX SYSTEMS JAPAN →負荷分散型クラスタ-UltraMonkey
・Stray Penguin →UltraMonkey-L7 + Pacemaker + corosync
・SlideShare →ネットワークの負荷分散を手軽に – OSC2015 Hokkaido
・日立ソリューションズ →ロードバランサー
・マイナビニュース →【連載】今さら聞けない「ロードバランサの基本」 →1 ロードバランサの基本的な役割についてあらためておさらい

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