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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】なでしこ

【OSS情報アーカイブ】なでしこ

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「なでしこ」とは

「なでしこ」基本情報

■概要

なでしことは、日本語プログラミング言語(開発環境)です。日本語の言語感覚でコーディングができるため、プログラミング入門やプログラミング教育に向いている言語です。

■基本説明

なでしこは、ひらがなや漢字などを使って日本語でソースコードを作成してアプリケーションを開発できる日本語プログラミング言語です。

なでしこは『なでしこで誰でも簡単プログラマー』をキャッチフレーズとして、手軽に使えるプログラミング言語としてクジラ飛行机が開発しています。

なでしこは、日本語を使って日本人にとって分かりやすいプログラムを作成できる開発環境です。さまざまな命令(関数)が用意されており、日々の定型処理の自動化など、身近な作業効率化のための実用的アプリケーションも作成できます。

■経緯

・2005年:「なでしこ(v1)」正式版が公開

「ひまわり」の後継言語

「なでしこ」は、同様な日本語プログラミング言語「ひまわり」の後継言語です。

「なでしこ」は「ひまわり」を改良し、より日本語に近い語順でのコーディングを可能とすることを目標の1つとしています。

「ひまわり」との機能比較
・実行速度が10倍以上
・機能がライブラリに分割
・配布サイズが縮小
・単語区切りの句読点が不要に
・インデントによる構造化表現 など

日本語プラグラミング言語の歴史

日本語プログラミング言語の開発は1980年代から進められてきました。

代表的な製品として次のようなものがあります。現在の「なでしこ」などの言語と比較すると、機能面では劣りますが、日本語プラグラミングの先駆けとして大きな歴史的意義を持つ存在です。

日本語プログラミング言語「Mind」
・1988年公開
・大規模開発にも耐える堅牢性を持つコンパイル言語

ホビーパソコン「ぴゅう太」
・1982年にトミー(現:タカラトミー)から発売
・日本語BASIC「G-BASIC」を搭載

■オフィシャルサイト情報

オフィシャルサイト

→なでしこ

ライセンス情報

なでしこのライセンスは「LGPL(GNU Lesser General Public License)準拠」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→なでしこ →日本語プログラミング言語「なでしこ」ライセンス

ダウンロード

【なでしこv1(Windows版)】→なでしこ →なでしこv1のダウンロード

【なでしこv3(ブラウザ版)】→なでしこ →なでしこ3のダウンロード

「なでしこ」の日本語プログラミング

ここでは主として「なでしこv1(Windows版)」の日本語プログラミング機能ついて紹介します。

■日本語プログラミング

プログラミング入門に最適

「なでしこ」は、日本語でプログラムを作成でき、文法もシンプルで、日本語の語順で記述できるため、プログラミングの楽しさが実感できる「お手軽プログラミング」を行えます。

日本人にとっては、母国語である日本語をベースとしたプログラミングが可能であるため、導入の敷居が低くプログラミング入門に適している言語です。

英語が苦手でもプログラミングできる

ほとんどのプログラミング言語の学習や開発において、プログラミングスキルに加えて一定の英語力も必要です。「for」「while」「continue」「break」など、ソースコードには英単語が多数含まれるほか、エラーメッセージも英語で表示される場合があります。

英語を苦手とする方にとっては、英語のハードルによって、プログラミングを毛嫌いしてしまうケースもあります。

なでしこの場合、日常的に使用している日本語をベースとしたプログラミングが可能で、ソースコードを見ただけでどのような処理が書かれているのかについて直感的に理解しやすい特徴があります。

教育向け用途

日本語プログラミング言語は、日本人にとって馴染みやすいため、教育向けプログラミング言語として注目を集めています。

高専/短大/専門学校/企業社員教育などで活用されている実績があります。

■言語仕様(命令文)

「なでしこ」には、1300を超える命令文が用意されています。

これらの命令文を組み合わせることで、さまざまな処理を実行できます。

主な命令文

・変数定義
・制御文—分岐/ループ
・文字列処理—正規表現/拡張ワイルドカード/文字列整形
・ファイル処理—コピー/ファイルパス操作/圧縮
・画像処理
・ネットワーク処理—メール送受信/HTTP
・データベース連携—Access/MySQL/SQLite
・Officeアプリケーション連携—Excel、Word
・印刷処理—プリンタ印刷/PDFファイル生成 など

→なでしこ →なでしこ命令一覧~機能順

■プログラム例

なでしこプログラミングの例を紹介します。『01:』部分以降がなでしこでのコーディング部分です。

「Hello World!!」と表示

01:「Hello World!!」と表示。

計算機アプリケーションを起動

01:「calc」を起動。

メモ帳を起動

01:「notepad.exe」を起動

音楽ファイルを音楽再生デフォルトアプリケーションで再生

01:「音楽.MP3」を再生。

変数処理

01:値段は2000。
02:「ステーキは{値段}円です」と表示。

ラーメンタイマー

01:ラーメンタイマーとはタイマー。
02:その値は、1000×60×3。
03:その時満ちた時は~
04:  BEEP
05:  「3分立ちました!」と言う。
06:  終わり。
07:ラーメンタイマーを開始。

■日々の定型作業を自動化

なでしこで、数行の日本語ベースのスクリプトを記述することにより、さまざまな処理を実行できるプログラムを作成できます。

Excel連携などを行うことで、日常のルーチンタスクを自動化できます。

「なでしこ」の主な特徴

「なでしこ」の主な特徴

■GUIコンポーネント

なでしこでは、多くのGUIコンポーネントも利用できます。
・ボタン
・グリッド
・バー
・タブ
・ファイル関連ダイアログ
・アイテム選択ダイアログ など

■インタプリタ型+コンパイラ型

「なでしこ」は、「インタプリタ型」と「コンパイラ型」の双方の機能を有しています。

インタプリタ型

作成したプログラムをその場で実行できます。

コンパイラ型

作成したプログラムを実行ファイル(EXE)形式で出力し単体で配布できます。

■開発用環境「なでしこエディタ」

概要

なでしこには、開発用エディタが標準で用意されています。

「コード補完機能」「テンプレート利用」などの開発に必要な機能が備わっています。

ビジュアルプログラミング

開発エディタでは、命令リストから使用する命令をドラッグで配置して、パラメータを設定してプログラムを作成していくビジュアルプログラミングのようなコーディング方法も行えます。

■オフィシャルリファレンスマニュアル

なでしこについて詳しく解説されているリファレンスマニュアルが用意されています。

→なでしこ →なでしこリファレンス

■コミュニティによる活発な開発

なでしこは多くのファンを持ち、コミュニティによる活発な開発が行われています。

「なでしこでのシューティングゲームの作り方」や「Word/Excel連携テクニックユーザーズガイド」などが有志によって作成されています。

「なでしこ」の製品構成

「なでしこ」の製品構成

■【無償】なでしこv1(Windows版)

概要

「なでしこv1」は、Windows用として開発されている製品です。Windows Vista/7/8/8.1/10 に対応しています。

Windows上での「バッチ処理」や「アプリケーション作成」を行えます。

インストーラーには開発に必要なものが含まれています。
・実行環境(実行用ランタイム/プラグイン)
・開発用エディタ
・マニュアル
・サンプルプログラム など

「Wine」でmacOS/Linuxでも動作

「なでしこv1」はWindows用ですが、Windowsアプリケーション実行互換レイヤ「Wine」を利用することで、Linux/macOSで動作できます。軽快に動作でき、日本語入力も行えます。

Wineとは「POSIX準拠オペレーティングシステムでWindowsアプリケーションを実行できる互換レイヤ」であり、Windows API呼び出しをオンザフライでPOSIX呼び出しに変換することでWindowsアプリケーションを実行させるものです。

→なでしこ →Wineを使えば、macOS/Linuxでもなでしこ1が動く

■【無償】なでしこv3(ブラウザ版)

概要

「なでしこv3」は、主要ブラウザからアクセスするプログラミング環境を構築できます。

OSを問わずにPC/スマートフォン/タブレットなどから、Webブラウザで「なでしこ」を利用できます。

→なでしこ →日本語プログラミング言語「なでしこ3」について

「なでしこv1(Windows版)」との違い

「なでしこv3」は、ゼロから作り直され、プログラミング言語としての文法も多くの点で改良されていますが、「なでしこv1」とほぼ同じように記述できます。

複数のOSやWebブラウザに対応しているため汎用性の高いプログラムを作成できます。

サポート環境

・HTML5対応ブラウザ—Internet Explorer/Safari/Chrome/Firefox
・スマートフォンブラウザ—iOS Safari/Android標準ブラウザ など

Node.jsでローカルPCで動作

HTML/JavaScriptをベースとする「なでしこv3」は、Node.jsが動く環境であればローカルPCにも開発環境を整えることが可能です。

→OSSxCloudNews →オープンソースのAPサーバ/Node.jsとは

→なでしこ →なでしこ3をローカルPCでバッチ処理に使う方法

JavaScriptの代わりに利用

「なでしこv3」は、スクリプトを取り込むことにより、JavaScriptの代わりに利用できます。

→なでしこ →HTMLへの埋め込み方法

「Electron」対応

「なでしこv3」は「Electron」にも対応しています。

→OSSxCloudNews →オープンソースのフレームワーク/Electronとは

ローカルに「なでしこv3」の開発環境を整えることで、「なでしこv3」を使用してデスクトップアプリケーションを作成できます。

解説連載

マイナビニュースで「なでしこv3」についての解説記事が連載されています。

「なでしこ」についてプログラミングのコツを実際に手を動かしながら学べる内容になっています。

→マイナビニュース →(連載)ゼロからはじめてみる日本語プログラミング「なでしこ」

■【有償】なでしこデラックス

概要

なでしこには、有償版となる「なでしこデラックス」も用意されています。

→なでしこ →なでしこのデラックス版

機能強化ポイント

・強力なGUIエディタ「積み木デザイナ」
・PDF関連コマンド
・バーコード処理
・スキャナ機能
・データベース操作
・インストーラーの作成機能
・プラグインを実行ファイルに梱包 など

 

参考元サイト

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