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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】NUT

【OSS情報アーカイブ】NUT

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「NUT」とは

概要

NUT(ナット)とは、電源デバイスを監視するために設計されたソフトウェアコンポーネントスイートです。「無停電電源装置」「配電ユニット」「ソーラーコントローラー」「サーバ電源ユニット」などの多くのブランドとモデルをサポートし、ネットワークプロトコルと標準化されたインターフェースを介して管理できます。

基本説明

NUT(Network UPS Tools)プロジェクトは、「無停電電源装置などのパワーデバイスのサポートを提供すること」を主な目標としています。

階層化アプローチを使用して140を超えるさまざまなメーカーと数千のモデルと接続できます。

統一された管理インターフェースを備えた多くの制御機能および監視機能を提供します。

経緯

・1998年:初版リリース

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→NUT(networkupstools.org)

■主要開発元

NUTは、NUTチームが中心となり開発が進められています。

→NUT →acknowledgements

■ライセンス情報

NUTのライセンスは「GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 3」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →networkupstools/nut →LICENSE-GPL3

■動作環境

NUTは「各種Linuxディストリビューション」「BSD」「OS X」「Solaris」「AIX」などで動作することが報告されています。

さまざまな種類のUNIXを共通のツールセットで管理できます。

■ダウンロード

→NUT →Download information

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Apcupsd」「Simple Shutdown Software」など。

サポートハードウェア

幅広い種類の機器用のドライバが提供されています。

各デバイスを互換性レイヤーにマッピングすることで、統一された管理インターフェースで透過的に管理できます。

→NUT →Hardware compatibility list

サポートプロトコル

NUTは以下の通信タイプとプロトコルをサポートしています。

・シリアル接続
・USB接続
・ネットワーク接続—SNMP、Eaton、MGE XML、HTTP など

階層化モジュール設計

NUTは「ドライバ」「サーバ」「クライアント」の3つの層で構成されています。

ドライバはサーバと同じホストで実行され、クライアントはネットワーク経由でサーバと通信します。

つまり、UPS間にネットワークパスがある限り、クライアントはどこからでもUPSを監視できます。

冗長性サポート

upsmonは、複数のUPSから同時に電力を受け取るハイエンドサーバを管理できます。

「NUT」の主な機能

ステータス監視機能

電力統計は取得および分析するためにカスタム形式で記録できます。

ステータス監視機能は、電子メール/SMSなど向けのアラート条件に関する通知を生成できます。

アクセス制御機能

マネージャ機能はユーザーごとの粒度で付与されます。

管理者はすべての機能を使用できますが、管理者ヘルパーはバッテリーテストなどの特定の非破壊タスクのみを実行できます。

Webインターフェースツール

NUTにはWebインターフェースツールが付属しています。

グラフィカルなステータス表示が可能で、UPSの監視および管理を実行できます。

CGIベースであるため、カスタムWebインターフェースを作成できます。

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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