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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】NSD

【OSS情報アーカイブ】NSD

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

コンテンツ

「NSD」とは

概要

NSD(Name Server Daemon)とは、信頼できるDNS(Domain Name System)サーバです。「速度」「信頼性」「安定性」「セキュリティ」を重視して開発されており、「複数のDNSルートサーバ」や「多くのトップレベルドメインレジストリ」で利用されています。

ユースケース

NSDは、次の用途で活用できます。

・トップレベルドメインの実装
・DNSルートサーバ
・高速で最適化された信頼できるネームサーバ など

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→nlnetlabs.nl →projects →nsd

■GitHub

→github.com →NLnetLabs/nsd

■主要開発元

NSDは、NLnet Labsが中心となり開発が進められています。

→nlnetlabs.nl →organisation

■ライセンス情報

NSDのライセンスは「BSD 3-Clause “New” or “Revised” License」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→github.com →NLnetLabs/nsd →LICENSE

■ダウンロード

→nlnetlabs.nl →projects →nsd →download

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Technitium DNS Server」「VinylDNS」など。

標準リファレンス実装を目指す

NSDは、インターネット技術標準化委員会 (IETF:The Internet Engineering Task Force) の新しい標準リファレンス実装になることを目指しています。

■標準リファレンス実装の目的

①十分に確立されたインターネットドラフトをコンパイルオプションとして実装
②オープンコミュニティレビューの最終段階でドラフトをデフォルトで無効になっているオプション機能として実装

■新標準をNSDに実装

承認されたRFC(技術仕様の公開形式:Request for Comments)で説明されている標準に従ってNSDに実装されます。

ハイパフォーマンス

NSDにはパフォーマンスを優先する設計哲学があり、「1秒あたり数十万~数百万のクエリ処理」をサポートできます。

チューニング

NSDは設計上パフォーマンスが高く、ほとんどのユーザーはチューニングの必要がありません。

必要な場合は、あらゆるレベルのパフォーマンス調整のために、多くの機能を利用できます。

構成ファイル

NSDを実行する前に、構成ファイルを作成する必要があります。

「各種サーバ設定」「秘密鍵設定」「ゾーン設定」などが含まれます。

「NSD」の主な機能

DNSリゾルバーキャッシュ機能

NSDは、設計上、再帰的キャッシュを実装していません。

必要な場合は、外部ツールを統合して利用できます。

■Unbound

Unboundは、DNSリゾルバーキャッシュ機能です。

高速で無駄のない設計で、オープンスタンダードに基づいた最新の機能が組み込まれています。

→nlnetlabs.nl →projects →unbound

ロギング機能

NSDでは、ロギングは別タスクであると考えているため、ログを記録する機能を有していません。

必要な場合は、外部ツールを統合して利用できます。

■NSDリモートサーバコントロールユーティリティ「nsd-control」

nsd-control は、NSDサーバに対するリモート管理を実行します。

SSL経由で接続し、コマンドを送信し、結果を表示します。

「nsd-control stats」を使用して統計情報を出力できます。

→nlnetlabs.nl →documentation →nsd →nsd-control

■DNSトラフィック表示ユーティリティ「dnstop」

dnstopは、ネットワーク上のDNSトラフィックを表示できるツールです。

次の情報を表示します。
・ソースIPアドレス
・宛先IPアドレス
・クエリ種類
・レスポンスコード
・オペコード
・トップレベルドメイン
・セカンドレベルドメイン
・第3レベルドメイン など

→dns.measurement-factory.com →tools →dnstop

参考サイト
→nlnetlabs.nl →projects →nsd
→github.com →NLnetLabs/nsd
→github.com →NLnetLabs/nsd →doc

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