マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】LibreOffice

【OSS情報アーカイブ】LibreOffice

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「LibreOffice」とは

「LibreOffice」基本情報

■概要

LibreOffice(リブレオフィス)とは、「Microsoft Office」と同等の機能を持つ、オープンソース高機能オフィススイート製品です。

■基本説明

LibreOfficeは複数のOfficeアプリケーションで構成されている高機能オフィススイートです。

一般的なLinuxディストリビューションのデフォルトオフィススイートになっており、世界で多くのユーザーが利用しています。

■経緯

・2010年:初版リリース

OpenOfficeを継承

LibreOfficeは、OpenOfficeを継承しています。

2010年、当時のOpenOffice開発元であったサン・マイクロシステムズが、Oracle社に買収されたことを契機として、プロジェクト主要メンバーはThe Document Foundationという新しいグループを結成し、LibreOfficeの開発につながっています。

開発コミュニティ

LibreOfficeは、数百人以上の貢献者によってアクティブな開発が続けられています。

開発目標として「特定ベンダーに依存しない」「OpenDocument(ODF)をサポート」「誰でも自由に利用可能」などを掲げています。

■ユースケース

LibreOfficeは、MicrosoftOfficeと同様に、さまざまな用途で利用できます。
・社内ドキュメント作成
・マーケティング用プレゼンテーション作成
・パンフレット作成
・財務報告書作成
・論文作成
・製図/図面作成 など

■オフィシャルサイト情報

オフィシャルサイト

→LibreOffice(LibreOffice – オフィススイートのルネサンス)

ライセンス情報

LibreOfficeのライセンスは「Mozilla Public License v2.0 +他」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→LibreOffice →私たちについて →ライセンス

動作環境

LibreOfficeは「Linux」「Mac OS X」「Windows」に対応しています。

ダウンロード

→LibreOffice →ダウンロード →LibreOffice最新版

導入事例

→LibreOffice →初めての方に →どんな人がLibreOfficeを使っていますか?

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Apache OpenOffice」など。

「LibreOffice」の主な特徴

■オープン標準

LibreOfficeはオープン標準を目指して開発されています。

OpenDocument Format (ODF)

LibreOfficeは、オープンでISO標準になっている国際化ISO/IEC標準「OpenDocumentファイルフォーマット(ODF)」をネイティブフォーマットとして使用して、すべてのアプリケーションのドキュメントを保存します。

ODFは標準化されているため、他の各種アプリケーションと連携しやすいメリットがあります。ODFを使用することによって、ベンダーロックインを回避し、データを異なるコンピュータやオペレーティングシステム間で利用できます。

■Microsoft Office互換

ドキュメント互換

LibreOfficeは多くのファイルフォーマットと互換性があり、さまざまなインポート/エクスポートフィルタを使用して、各種ファイルフォーマットと連携できます。

Microsoft Office(Word/Excel/PowerPoint/Publisherなど)との連携も行えます。

「LibreOffice」と「Microsoft Office」の機能比較

LibreOfficeは、「LibreOffice 6.0.4」と「Microsoft Office 2016/365」との機能比較ページを公開しています。

→機能比較:LibreOffice – Microsoft Office – The Document Foundation Wiki

■リリーススケジュール

LibreOfficeでは、予測可能性のための期間ベースのリリーススケジュールが使用されます。

メインとして6ヶ月ごとにリリースされ、マイナーバグ修正版は頻繁にリリースされています。

「LibreOffice」の主な機能

「LibreOffice」の主な機能

■ワードプロセッサー「Writer」

Writerはパワフルな機能を備えたワードプロセッサーアプリケーションです。

「文書作成」「デスクトップパブリッシング」「書籍作成」などを行うための十分な機能を備えています。

Microsoft Officeでは「Word」に該当します。

→LibreOffice →Writer

■スプレッドシート「Calc」

Calcはスプレッドシート(表計算)アプリケーションです。

直感的な操作が可能で、「データマイニング」「データアナリスト」などのニーズにも対応できます。

Microsoft Officeでは「Excel」に該当します。

→LibreOffice →Calc

分析機能

高度な分析を行うための機能を利用できます。
・シナリオマネージャー—「what if」分析での売上予測
・ソルバーコンポーネント—最適化問題
・ピボットテーブル—クロス集計

シート共有機能

シートを共有することで、複数ユーザーでの共同作業を行えます。

■プレゼンテーション「Impress」

Impressでは、マルチメディアプレゼンテーションを作成できます。

テキストを3D化する「フォントワークツール」や、アニメーション機能により、効果的なプレゼンテーションスライドを作成できます。

Microsoft Officeでは「PowerPoint」に該当します。

→LibreOffice →Impress

表示モード

以下の表示モードを切り替えながら利用できます。
・標準—一般的な編集用
・アウトライン—テキストの概要の考察と組み立て用
・ノート—スライドにつける注意書きの編集と表示用
・配布資料—紙ベースの資料作成用
・スライド一覧—スライドの順序と位置をすばやく移動できるサムネイル表示用
・スライドショーモード

■図形描画ツール「Draw」

Drawは、図形描画ツールで「簡単なスケッチ」から「複雑な図面」など、グラフィックスと図形が協調する方法を提供します。

最大ページサイズは300cm×300cmにまで対応しており、巨大なポスター制作などにも対応できます。

→LibreOffice →Draw

フローチャート作成

Drawで「フローチャート」「組織図」「ネットワーク図」などを作成できます。

コネクターを接続するための独自の「接着点」を定義でき、寸法線は自動的に計算されます。

■データベース「Base」

Baseは、デスクトップデータベースのフロントエンドで、HSQLリレーショナルデータベースエンジンで構成されています。

幅広いユーザーのニーズを満たすために設計されており、さまざまなデータベースに接続できます。

→LibreOffice →Base

■数式エディタ「Math」

Mathは数式エディタです。

数学/科学分野で利用される複雑な数式を作成でき、幅広い要素に対応します。
・不等式
・連立方程式
・分数
・指数
・積分 など

→LibreOffice →Math

■グラフ作成「Charts」

Chartsは、対象データに対するグラフを作成する機能を提供します。

スタイル/色/サイズなどを指定することで見た目の良いグラフを作成できます。
・円グラフ
・棒グラフ
・トレンドライン
・散布図
・2D/3Dグラフ

→LibreOffice →Charts

「LibreOffice」のアクセシビリティ

「LibreOffice」のアクセシビリティ

LibreOfficeは、見やすさや使用感を向上させるために、アクセシビリティに配慮して設計されています。

■フルキーボードナビゲーション

マウスなどのデバイスを使用せずに、キーボードのみですべての操作を行えるフルキーボードナビゲーションが可能です。

■色とフォント

LibreOfficeは、OSのカラー体系とディスプレイコントラスト設定に適応し、ハイコントラストなシステムカラー体系を利用できます。

■入力サポート

コンテンツ作成を効率化させるための入力サポート機能を搭載しています。
・オートコンプリート—スペルミスや入力ミスの自動修正エントリ
・ペーストオプション
・テキスト定型句の自動的作成 など

■視覚サポート

「スクリーンリーダー」や「拡大鏡」などのサポート機能を備えています。

ユーザーガイドは、各種サポート機能に対応できるようにODT形式とPDF形式で提供されています。

「LibreOffice」の拡張機能

「LibreOffice」の拡張機能

■概要

LibreOfficeは標準で豊富な機能を利用できますが、機能を追加できる拡張機能の仕組みも備えています。標準機能に含まれていないさまざまな拡張を行えます。

■拡張機能

拡張機能とは、標準のLibreOfficeに加えてインストールするソフトウェアプラグインのことで、LibreOfficeアプリケージョンに機能を追加します。

「LibreOffice Extension Center」には数百以上の豊富な拡張機能がリストされています。

→LibreOffice →Extensions — LibreOffice Extensions and Templates Website

■テンプレート

「LibreOffice Template Center」には、さまざまなニーズに対応できるLibreOffice用カスタムテンプレートがリストされています。

ドキュメント/スプレッドシート/プレゼンテーションの初期作成時に利用することで、コンテンツ作成を効率化できます。

→LibreOffice →Templates — LibreOffice Extensions and Templates Website

■プログラミング言語「LibreOffice Basic」

「LibreOffice Basic」は、「Microsoft Visual Basic for Applications(VBA)」に類似したプログラミング言語です。

「段落単語数カウント」などのマクロ作成に使用します。

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】自然言語でアプリ開発「 GitHub Spark 」とは?⚡

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.25

【デジタル寺田の3分用語解説】自然言語でアプリ開発「 GitHub Spark 」とは?⚡

「 GitHub Spark 」は、コードを書かずに自然言語でアプリを作成できるAIツールです。アイデアを言葉で伝えるだけで、AIが自動的にアプリを作成します。リアルタイム編集や自動デプロイに対応し、初心者でも簡単にアプリ開発を楽しめます。

【デジタル寺田の3分用語解説】経済産業省「 ダイバーシティ・コンパス 」とは?🧭

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.25

【デジタル寺田の3分用語解説】経済産業省「 ダイバーシティ・コンパス 」とは?🧭

経済産業省の「 ダイバーシティ・コンパス 」は、多様性を活かし企業の持続的成長を目指すためのツールです。企業が「目指す姿」や「行動指針」を整理し、未来へのビジョンを描く支援をします。また、診断ツールを活用し、「経営者」「人事」「現場」の取り組み状況を可視化することで、新たなステップを模索できます。

【デジタル寺田の3分用語解説】「企業によるベンダー、SIerへの 訴訟 」とは?〜日本通運がアクセンチュアを提訴〜🏢

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.25

【デジタル寺田の3分用語解説】「企業によるベンダー、SIerへの 訴訟 」とは?〜日本通運がアクセンチュアを提訴〜🏢

企業がベンダー(SIer)に対する 訴訟 の背景や原因を解説します。日本通運とアクセンチュアの125億円訴訟に加え、他の大規模な紛争事例も紹介します。プロジェクト管理や要件定義の重要性を具体例で説明し、成功への鍵を探ります。