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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Oracle VM VirtualBox

【OSS情報アーカイブ】Oracle VM VirtualBox

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Oracle VM VirtualBox」とは

基本情報

概要

Oracle VM VirtualBox(オラクルブイエムバーチャルボックス)とは、マルチプラットフォーム仮想化ソフトウェアです。コンピュータ上に仮想的コンピュータ(仮想マシン)を構築し、その中でゲストOSを起動して操作できます。

「仮想化ソフトウェア」とは

1つのコンピュータ(ホストOS)上で、同時に複数の仮想マシンを生成し、それぞれで別のOS(ゲストOS)を実行させるソフトウェアです。「WindowsPC上でLinuxとSolarisを動作させる」「Linuxシステム上でWindowsを動作させる」などが可能です。

アプリケーション開発用環境が複数ある場合、VirtualBoxで1つのPCにまとめれば、設置スペース/消費電力の削減につながります。

基本説明

VirtualBoxは、ホストOSにとっては、アプリケーションソフトの1つとして動作します。起動すると仮想マシンが構築され、ゲストOSを起動します。複数のゲストOSを同時に管理/起動できます。

経緯

・ドイツのInnotek社が「VirtualBox」を開発
・2008年、Innotek社は、Sun Microsystems社に買収され、「Sun xVM VirtualBox」に
・2010年、Sun Microsystems社は、Oracle社に買収され、「Oracle VM VirtualBox」に

主な特徴

マルチプラットフォーム

Oracle VM VirtualBoxは、多くのOSをホストOS/ゲストOSとしてサポートしています。

「Windows」「Mac」「Linux系OS(32/64ビット版)」「Unix系OS」「OS/2 Warp」などに対応します。

基本的に、x86/x64アーキテクチャ系OSであれば動作します。

ゲストOS状態管理機能

ゲストOSは、それぞれ独立して、「開始」「一時停止」「スナップショット(起動状態保存/復帰)」「終了」できます。

スナップショット機能

「スナップショット機能」は、ゲストOSの状態を保存しておき、その状態を復元できる機能です。

「実験/評価などで同じ環境を何度も再現」「設定を変更して再実験」などの用途において、便利に利用できます。

ウィザード形式

仮想PC作成は、ウィザード形式で行われます。ゲストOSを選択すると、仮想PCに割り当てるメモリ/HDDサイズなどが自動設定されます。手動での詳細設定も可能です。

Windowsリモートデスクトップ接続

Windows標準の「リモート デスクトップ接続」を使用して、仮想PCへ直接接続できます。

その他主なポイント

・ホスト型Hypervisor
・シームレス・モード
・コマンドラインからの操作
・ネットワーク機能/サウンド機能を標準で利用できる
・ゲストOS上で、ホストOSに接続されているUSB機器を利用できる
・マルチスクリーン対応
・共有クリップボード機能
・共有フォルダ機能

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

商用製品:「VMware」など。

オープンソース製品:「Docker」「Xen」「KVM」など。

ライセンス情報

Oracle VM VirtualBoxのライセンスは「GNU General Public License version 2」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

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