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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】OpenVPN

【OSS情報アーカイブ】OpenVPN

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「OpenVPN」とは

「OpenVPN」基本情報

概要

OpenVPN(オープンブイピーエヌ)とは、オープンソースのVPN(Virtual Private Network)構築ソフトウェアです。「堅牢なセキュリティと安定性」が特徴です。

基本説明

OpenVPNは、VPN(仮想プライベートネットワーク)を構築するためのアプリケーションです。

インターネット上に仮想的ネットワークを構築し、「拠点間」や「オフィス内LANとモバイル端末間」などをセキュアに接続できます。

経緯

「OpenVPN Technologies, Inc.」を中心に開発が行われています。

主な特徴

堅牢なセキュリティと安定性

OpenVPNは、強固なセキュリティと安定性が特徴です。

2002年4月にリリースされたバージョン1.1.0以降、重大な脆弱性の指摘を受けたことはなく、世界中のさまざまな環境で連続安定稼働しています。

OpenVPNのセキュリティ機能は、SSLに基づいています。仮にOpenSSLなどのSSLライブラリに脆弱性があった場合でも、その悪影響がOpenVPNに影響が及びにくい設計になっています。

VPN機能(柔軟なネットワーク構成)

「拠点間VPN」や「モバイル端末→社内LAN」などのVPNを構築できます。

「VPNに接続してきたクライアントPCの通信をすべてVPN経由にする」などの設定も可能です。

同一PC上でOpenVPNの複数起動が可能であるため、「接続するクライアントによってセキュリティレイヤーを分割」なども可能です。

OpenVPNはすべての通信を1つのIPポートに多重化します。多くの場合において、「プロキシサーバ経由」や「ファイアウォール経由」でも通信可能です。

オープンソースアプリケーション

オープンソースソフトウェアであるため、ベンダーロックインを避けられます。

また、どのような「インターネットプロバイダ」「回線」「キャリア」であっても、制限は発生しません。

マルチプラットフォーム

OpenVPNは、多くのプラットフォームに対応しています。

  • Linux
  • BSD
  • Solaris
  • Windows
  • MacOS
  • iOS
  • Android など

各OS版は同一コードベースに基づいているため、異種OS間であっても問題なく接続できます。1つのVPN内で複数のクライアントOSが混在しても問題ありません。

「機器間の相性の問題が発生しない」点は、大きなメリットです。

同一バイナリがサーバ/クライアントで動作

OpenVPNの場合、サーバでもクライアントでも、同一バイナリが動作します。

設定ファイルで「サーバ用動作」か「クライアント用動作」について設定します。

導入が容易

OpenVPNは比較的簡単に構築できます。

設定ファイルでの設定については、難易度が高い面もありますが、必要最小限の設定項目のみでも動作できます。

そのため、個人ユーザーや中小企業での導入に適しています。

軽量動作

OpenVPNサーバとして動作するPCは、それほど高スペックではなくても、実用的には問題ないスループットが期待できます。

多くのケースでは、数十〜150クライアント程度の環境で利用されています。

認証機能カスタマイズ

認証部分についても、標準的な証明書認証の他に、プラグイン拡張に対応しています。

「LDAPサーバ連携」や「ワンタイムパスワード」などにも柔軟に対応できます。

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「SoftEther VPN」「Algo VPN」「Pritunl」など。

オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→OpenVPN

ライセンス情報

OpenVPNのライセンスは「GPLライセンス」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→OpenVPN →OpenVPN License

ダウンロード

→OpenVPN

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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