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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Apache Maven

【OSS情報アーカイブ】Apache Maven

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Apache Maven」とは

「Apache Maven」基本情報

概要

Apache Maven(アパッチ メイヴン)とは、Java用プロジェクト管理ツールです。不明瞭なソフトウェア開発プロジェクトをモデル化して、開発効率を高めます。

基本説明

Apache Mavenは、プロジェクトの「ビルド」「デプロイ」「テストレポート作成」などの開発作業を効率化するためのプロジェクト管理ツールです。

ビルドツール「Apache Ant」のようにbuild.xmlを記述する必要はなく、さまざまなプロジェクト管理処理を行えます。

Apache Mavenの目的
  • 構築プロセスをシンプル化
  • 均一なビルドシステム
  • 質の高いプロジェクト情報提供
  • ベストプラクティス開発のためのガイドラインを提供
  • 新機能への透過的な移行を可能にする
経緯

Apache Mavenは、Apache Software Foudation直轄のプロダクトとして開発されています。

Maven2

Mavenより使いやすくなった「Maven2」が登場しました。

「Maven2」は「Maven1」との互換性はかなり低いものの、1つのMavenプロジェクトディレクトリで設定ファイルを共有し、併用できます。

Maven3

2010年に、「Maven3」がリリースされました。

各種内部構造の大幅な更新がなされていますが、「Maven2」との後方互換性について確保が図られています。

主な特徴

POM(Project Object Model)

Mavenの考えるソフトウェアプロジェクトのモデルがPOM(Project Object Model)です。Mavenのプロジェクトを定義し、プロジェクトに対してさまざまな働きかけを行います。

POMは、「プロジェクトが実施されている組織」「ソースリポジトリ」「メーリングリスト」「開発者」「貢献者」「ライセンス」「依存ライブラリ」「成果物の構築」「各種レポート」などから構成されます。

ビルドツール機能

Mavenは、ビルドツールという側面があります。

ビルドツール「Apache Ant」がユーザーフレンドリーになったようなツールとして利用できます。

Mavenは内部でAntを使用しており、全ての組込ターゲットを直接使用できます。

プロジェクトサイトジェネレータ機能

Mavenは、POMの情報から、プロジェクトサイト(HTML)を生成できます。

プロジェクトに関するさまざまな情報が含まれます。

ライブラリ自動インストーラ機能

Mavenは、POMで定義している依存関係ライブラリについて、リモートリポジトリから自動取得して、ローカルリポジトリにインストール後、クラスパス設定まで行います。

プロジェクトごとにライブラリを手動でインストールしたり、ライブラリ自体をCVSに格納するなどの作業が必要なくなります。

その他の機能
  • ソースコードコンパイル
  • テスト
  • Javadoc生成
  • テストレポート生成
  • JAR生成
  • サーバへのデプロイ
  • WARファイル生成
  • EARファイル生成 など
バージョン管理システム対応

「Git」「CVS」「Subversion」などのバージョン管理システムに対応しています。

IDE対応

「Eclipse」「NetBeans」「IntelliJ」などの主要IDEは、Mavenにネイティブ対応しています。

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Apache Ant」「Gradle」など。

オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→Apache Maven Project

ライセンス情報

Apache Mavenのライセンスは「Apache License 2.0」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→Apache Maven Project →Licenses

ダウンロード

→Apache Maven Project → Download Apache Maven

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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