マジセミドライブ
ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。
OSS情報
2020.01.01
【OSS情報アーカイブ】Enigma

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。
コンテンツ
「Enigma」とは
概要
Enigma(エニグマ)とはブロックチェーンタイプの分散型計算プロトコルです。「シークレットコントラクト」を可能にする分散ネットワーク構築が可能で、Enigmaネットワーク内の「シークレットノード」が暗号化データに対して安全に計算を実行できます。
基本説明
分散型計算プロトコル「Enigma」は、強力な正確性とプライバシー保証を備えたコード(シークレットコントラクト)の実行を容易にする無許可のピアツーピアネットワークを提供します。
機密データ(プライベートデータ)を入力として利用できる分散アプリケーション向けのスケーラブルなプラットフォームを構築でき、トランザクションだけでなく、あらゆる種類の計算にプライバシーをもたらすことが可能です。
主要開発元
EnigmaはMITで育った専門家チームを中心として開発が進められています。
経緯
Enigmaは、2015年、Enigma共同創立者Guy Zyskind氏のMIT論文で初めて説明されました。
「プライバシーとブロックチェーン」に関する彼の2つの画期的な論文は、400を超える引用があり、この分野で最も高く引用されています。
オフィシャルサイト情報
■オフィシャルサイト
■ライセンス情報
Enigmaのライセンスは「GNU Affero General Public License」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→Enigma →Docs →License
同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Hyperledger」など。
ブロックチェーン技術
■既存ブロックチェーン技術の課題
革新的なテクノロジーであるブロックチェーンは、2つの大きな問題に直面しています。
①プライバシー
ブロックチェーン上のデータには誰でもアクセスできてしまうため、機密データを扱うアプリケーション構築に向いていません。
②拡張性
ブロックチェーンでの計算処理は時間がかかる上に、コストとしても高額となります。
そのため、ブロックチェーン上での大量データの保存と計算処理には課題があります。
■Enigmaでの解決策
Enigmaプロトコルは世界中のサーバ(ノード)で構成される分散型ネットワークであり、「シークレットコントラクト」を使用することで、機密性と整合性を維持する方法でデータを計算できます。
「シークレットコントラクト」により、計算タスクを実行するノードを含め、プロセスの最初から最後までデータが検証可能な形でプライベートに保たれます。
Ethereum/Solidity互換
EnigmaはEthereum互換です。
Enigmaのシークレットコントラクトは、Ethereumのスマートコントラクト内の任意の関数を呼び出せます。
シークレットコントラクトは、IntelのSGXテクノロジーに基づいて、TEE(Trusted Execution Environment)内で実行されます。
これにより、Ethereum(Solidity)との相互運用性がサポートされます。
「Enigma」のユースケース
Enigmaのシークレットコントラクトは、機密データの使用に依存する多くの業界での活用が期待されています。
・スマートコントラクト構築
・分散アプリケーション構築
・金融—クレジット
・医療—ヘルスケア、ゲノミクス
・機械学習
・IoT
・ゲーム など
参考元サイト
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。
この記事のタグ一覧
フリーワード検索
カテゴリー一覧
アクセスランキング
おすすめの記事

デジタル寺田の3分用語解説
2025.03.11
【デジタル寺田の3分用語解説】 「 AIエージェント 」は、人間の管理職の代わりになるか?
「 AIエージェント 」は営業マネージャーの業務をどこまで代行できるのか?「データ分析」「フィードバック」「自動日程調整」の可能性を探り、未来の管理職のあり方を考察します。AIが進化する中で、人間の役割はどう変わるのか詳しく解説します。