マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】OKD

【OSS情報アーカイブ】OKD

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「OKD」とは

概要

OKDとは、継続的なアプリケーション開発およびマルチテナント展開に最適化されたKubernetesコミュニティディストリビューションです。Kubernetesの上に開発用ツールや運用ツールを追加することにより、コンテナ化されたアプリケーションを管理するための包括機能を提供します。

基本説明

オープンソースコンテナアプリケーションプラットフォームであるOKDは、クラウドやベアメタルでKubernetesを簡単に起動でき、クラスタの実行と更新が簡単になります。

「迅速なアプリケーション開発」「簡単なデプロイとスケーリング」「小規模から大規模チームの長期的ライフサイクルメンテナンス」を可能にします。

数百万クライアントにサービスを提供するために、数千台構成に対応できる拡張性を有しています。

「RedHat OpenShift」のアップストリームディストリビューション

OKDは「RedHat OpenShift」のためのアップストリームKubernetesディストリビューションです。

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→okd.io

■GitHub

→github.com →openshift/okd

■主要開発元

OpenShiftは、OpenShift Commonsが中心となり開発が進められています。

→commons.openshift.org

■ライセンス情報

OpenShiftのライセンスは「Apache License 2.0」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→github.com →openshift/okd →LICENSE

■インストール

→docs.okd.io →welcome →#cluster-installer-activities

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「OpenShift」など。

Kubernetesベース

■概要

OKDはコンテナオーケストレーションにおける事実上の標準である「Kubernetes」を基盤としています。

コンテナイメージとコンテナは、最新アプリケーション開発の主要な構成要素ですが、それらを大規模に実行するためには、信頼性が高く柔軟な配布システムが必要です。

■OKDによる機能拡張

OKDはKubernetesに対して、エンタープライズ対応の拡張機能を追加しています。

ハイブリッドクラウド展開

OKDクラスタにより、さまざまなパブリッククラウドプラットフォームまたはデータセンターにデプロイできます。

統合されたRedHatテクノロジー

OKDの主要コンポーネントは「Fedora」および「関連するRedHatテクノロジー」に由来しているため、RedHatエンタープライズ品質ソフトウェアの「徹底的テスト」および「認証イニシアチブ」から恩恵を受けています。

その他の拡張および強化機能

・SDN(ソフトウェア定義ネットワーク)機能
・認証機能
・ログ集約機能
・モニタリング機能
・ルーティング機能
・包括的Webコンソール機能
・カスタムOpenShift CLI

カスタムOS「FCOS」

OKDはカスタムOS「FCOS」を使用します。

「FCOS(FedoraCoreOS)」とは、「CoreOS」と「RedHat AtomicHost」の優れた機能を組み合わせたコンテナ指向OSです。

コンテナ化アプリケーションを実行するために特別に設計されており、各種ツールと連携して、「迅速インストール」「オペレーターベース管理」「簡素化されたアップグレード」などの機能を提供します。

シンプルなインストールおよび更新プロセス

OKDでは、適切なパーミッションを持つアカウントがあれば、単一コマンドを実行していくつかの値を指定することで、サポートされているクラウドに本番クラスタをデプロイできます。

サポートされているプラットフォームを使用している場合は、「クラウドインストールのカスタマイズ」や「データセンターへのクラスタインストール」も可能です。

FCOSベースのクラスタである場合、各マシンで実行されるシステムとサービスについて、中央のコントロールプレーンから完全に制御できるため、アップグレードは自動イベントになるように設計されています。

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

「 2029年問題 」とは、高校でのデジタル教育改革により、新入社員と既存社員間でデジタルスキル格差が拡大する懸念を指します。企業は早急に対応が求められています。この格差は、企業競争力や業務効率にも、影響を及ぼす可能性があります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

経済産業省による「 生成AI 利活用ガイドブック 」は、企業やクリエイター向けに、安心して「生成AI」を利用するための、「指針」「実例」「注意点」を明示しています。「業務効率化」や「新しいアイデア創出」の支援を目的としています。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

「 VMWare 」の仮想化技術は、「ITインフラの効率化」に大きく貢献する技術ですが、Broadcomによる買収後のライセンス変更が大きな問題として注目されています。柔軟で慎重な契約見直しが今後の鍵となります。