マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Lustre

【OSS情報アーカイブ】Lustre

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

コンテンツ

「Lustre」とは

概要

Lustre(ラスター)とは、オープンソースの並列ファイルシステムです。LustreファイルシステムはPOSIX準拠のファイルシステムインターフェースを提供し、「数千クライアント」「ペタバイトクラスストレージ」「高速I/O帯域幅(数百ギガバイト/秒)」への拡張が可能です。

基本説明

カーネギーメロン大学の研究プロジェクトから生まれたLustreファイルシステムは、リーダーシップクラスのHPC(High-Performance Computing)シミュレーション環境の多くの要件をサポートし、最もパワフルなスーパーコンピューターのいくつかをサポートしています。

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→lustre.org

■GitHub

→github.com →lustre/lustre-release

■主要開発元

Lustreは、OpenSFSとEOFSが中心となり開発が進められています。

→opensfs.org

→eofs.eu

■ライセンス情報

Lustreのライセンスは「GNU GENERAL PUBLIC LICENSE Version 2」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→github.com →lustre/lustre-release →COPYING

■動作環境

Lustreは「RHEL」「CentOS」などのLinuxディストリビューションで動作します。

■ダウンロード

→lustre.org →download

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Ceph」「Apache Hadoop」など。

Lustreファイルシステム

Lustreアーキテクチャの中心的コンポーネントは「Lustreファイルシステム」です。

これはLinuxオペレーティングシステムでサポートされており、POSIX標準準拠のUNIXファイルシステムインターフェースを提供します。

Lustreファイルシステムは、ext4ジャーナリングファイルシステムの改良版を使用してデータとメタデータを保存します。パフォーマンスを改善し、Lustreファイルシステムに必要な追加機能を提供するように拡張されています。

ストレージ

Lustreストレージアーキテクチャは、さまざまな種類のクラスタをサポートします。

ファイルレイアウトは「ファイル単位」「ディレクトリ単位」「ファイルシステム単位」で構成できます。これにより、ファイルI/Oを単一ファイルシステム内の特定アプリケーション要件に合わせて調整できます。

Lustreファイルシステムのクラスタ総帯域幅を中断することなく、クラスタ拡張が可能です。

高可用性

Lustreファイルシステムは、共有ストレージパーティションを使用したアクティブフェイルオーバーをサポートします。

さまざまな高可用性(HA)マネージャーと連携することで、単一障害点を発生させずに、自動フェイルオーバーが可能となっています。

これにより、アプリケーションの透過的リカバリを実行できます。

ユーティリティ

Lustreには各種ユーティリティが付属しています。

■構成ユーティリティ

Lustreは、ファイルシステムのセットアップや調整をサポートする構成ユーティリティを提供します。

■テストフレームワーク

Lustreソースコードには、ファイルシステムとネットワークの全体的なベンチマークに対して個々のLustreコンポーネントをテストするための、「一連のテスト」と「テストフレームワーク」が含まれています。

単一ノードで一連のテストをセットアップして実行し、大規模なクラスタでテストを実行できます。

■パフォーマンスモニター

Lustreファイルシステムは、パフォーマンスやチューニングを調べるための各種パフォーマンスモニターを提供します。

■ディザスタリカバリツール

Lustreファイルシステムは、オンライン分散ファイルシステムチェック機能(LFSCK)を提供します。

この機能により、重大なファイルシステムエラーが発生した場合に、ストレージコンポーネント間の整合性を復元できます。

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

「 VMWare 」の仮想化技術は、「ITインフラの効率化」に大きく貢献する技術ですが、Broadcomによる買収後のライセンス変更が大きな問題として注目されています。柔軟で慎重な契約見直しが今後の鍵となります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

「 2029年問題 」とは、高校でのデジタル教育改革により、新入社員と既存社員間でデジタルスキル格差が拡大する懸念を指します。企業は早急に対応が求められています。この格差は、企業競争力や業務効率にも、影響を及ぼす可能性があります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

経済産業省による「 生成AI 利活用ガイドブック 」は、企業やクリエイター向けに、安心して「生成AI」を利用するための、「指針」「実例」「注意点」を明示しています。「業務効率化」や「新しいアイデア創出」の支援を目的としています。