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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Exim

【OSS情報アーカイブ】Exim

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Exim」とは

概要

Exim(エクシム)とは、メール転送エージェントです。

Sendmail互換性により、Sendmail代替ソフトウェアとしても利用できます。

主要なEメールサーバソフトウェアとして、「Linux」「Solaris」などのUNIXライクOSを中心に幅広く使用されています。

基本説明

Eximは、UNIXライクホスト用の「メール転送エージェント」(MTA:Mail Transfer Agent)です。

メールのルーティング方法に柔軟性があり、受信メールをチェックするための広範な機能を利用できます。

DebianベースのLinuxディストリビューションにおいて、デフォルトMTAとしてEximが含まれています。

経緯

・ケンブリッジ大学にて「GNU General Public License」の条件に基づいたソフトウェアとして開発開始
・メール転送エージェント「Smail-3」を参考に開発

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→exim.org

■GitHub

→github.com →Exim/exim

■ライセンス情報

Eximのライセンスは「GNU General Public License」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→exim.org

■ダウンロード

→exim.org →mirrors

■導入事例

「大規模ISPサイト」や「数百万の顧客をサポートするサーバクラスタ」などで使用されています。

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Sendmail」「Postfix」など。

メール転送エージェント機能

・メール転送エージェント機能=「さまざまな送信元からメッセージ受信」+「さまざまな方法でメッセージを宛先に配信」
・TCP/IPを介してSMTPを使用するリモートホストからのメッセージを受信
・メールボックスファイルまたはコマンドに接続されたパイプへのローカル配信
・他ホストへのリモートSMTP配信を処理
・IPv6+IPv4をサポート

柔軟な構成

・さまざまな要件に対応するように設定可能—仮想ドメイン、メーリングリスト拡張 など
・シンプルなランタイム構成
・簡単セットアップ
・いくつかのセクションに分割された単一ファイル形式
・「キーワード」+「値」のペアである各セクションのエントリで構成
・Perl 5と互換性のある正規表現
・構成ファイルは「LDAP」「MySQL」「PostgreSQL」などからデータ参照可能
・オンラインリスト利用—リアルタイムブラックホールリスト など
・必要に応じてExim操作をテーブル駆動型にできる
・オプション文字列を処理しながらPerlインタプリタ実行

メッセージ制御

着信メッセージをチェック(制御)するために、さまざまな機能を使用できます。
・メッセージ最大サイズ指定
・特定ホスト(ネットワーク)からのSMTP呼び出しをロックアウト
・特定送信者からの受信SMTPメッセージをロックアウト
・ブロックホストはリアルタイムブラックホールリストを介して識別
・クライアントホスト認証—SMTP AUTHメカニズム
・「.forwardファイル」の機能を拡張するフィルタリング機能
・検出内容に応じて「アドレス」「ファイル」「パイプ」に直接配信
・配信前メッセージ検査—フィルタリング機能を使用
・変数宣言機能—変数値は受信メールメッセージから取得可能
・Exim独自スクリプト言語を利用したスクリプト作成

Sendmail互換性

EximはSendmailと互換性があり、Sendmailコマンドインターフェースを採用しているため、以下のファイルを直接置き換えることができます。
・/usr/sbin/sendmail
・/usr/lib/sendmail

関連するすべてのSendmailオプションが実装されており、Exim固有の追加オプションも利用できます。

参考サイト
→exim.org
→exim.org →Specification of the Exim Mail Transfer Agent
→github.com →Exim/exim
→oreilly.com →Exim: The Mail Transfer Agent by Philip Hazel
→liquidweb.com →Exim vs Postfix: A Comparison

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