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デジタル寺田の3分用語解説

2024.12.11

【デジタル寺田の3分用語解説】 スマートファクトリー時代の 工場セキュリティ 国際規格「IEC62443」とは?🏭

【デジタル寺田の3分用語解説】 スマートファクトリー時代の 工場セキュリティ 国際規格「IEC62443」とは?🏭

スマートファクトリー時代の 工場セキュリティ 国際規格「IEC62443」とは?

解説動画

解説テキスト

はじめに

今日は、スマートファクトリー時代の工場セキュリティ国際規格「IEC62443」について解説していきます!

サイバーセキュリティ対策の鍵「IEC62443」

スマートファクトリー化が進む中で、製造業の現場でもネットワーク化が避けられない状況になっていますよね。
そこで避けて通れないのがサイバーセキュリティの問題です。
特に製造現場ではセキュリティ対策が進んでいないことが多く、「何から手を付ければいいのかわからない」という声もよく耳にします。
そんな中で注目されているのが、国際標準規格「IEC62443」というわけです。

制御システムのセキュリティを支える国際規格「IEC62443」

この規格は、IECという国際標準化団体によって作られた、制御システムのセキュリティに関するガイドラインなんですよ。
非常に汎用的であるため、多くの国や企業がこの規格を指標にして、制御システムのセキュリティ対策を進めています。
つまり、これを採用することで、工場全体の安全性を高めるための基本設計ができるというわけです。

製造業特化「IEC62443」 と ITセキュリティ規格「ISO/IEC 27001」 の違い

ここでポイントなのは、IEC62443が従来のセキュリティ規格、たとえばISO/IEC 27001といったものとどう違うのかという点です。
ISO/IEC 27001は、主にITセキュリティの管理体制やリスク管理に焦点を当てています。
しかし、製造現場のセキュリティ課題に十分対応しているとは言いにくいです。
一方で、IEC62443は制御システムの設計段階や具体的な製品実装までをカバーしているんです。
つまり、工場の運用に必要なセキュリティを「全体的」に設計できる規格なんですよね。

4つのグループで実現する主体別のセキュリティガイドライン

さらに、この規格は4つのグループに分かれています。
それぞれが異なる主体に向けたガイドラインを提供しているのが特徴です。
たとえば IEC62443-1は概要で、関係する全てのステークホルダー向け。
IEC62443-2はポリシーや手順のガイドラインで、工場運営者向け。
IEC62443-3はシステムインテグレーター向けで、制御システム全体の設計を支援します。
IEC62443-4は製品サプライヤー向けで、具体的な機器のセキュリティ設計に役立ちます。

具体的な指針で活用しやすい「IEC62443」の構造

こうした明確な分担があるおかげで、誰がどの部分を担当するべきかが分かりやすくなっています。
そして、それぞれのグループはさらに詳細なパートに分かれ、具体的な対策や管理方法が定義されているので、実際の活動指針として非常に使いやすいんです。
例えば、工場の運用手順などを検討する際にはIEC 62443-2、システムを検討する際にはIEC 62443-3 を参照するといった形で、活用している企業もあります。

セキュリティ対策「IEC62443」の活用提案

これからの製造現場、特にスマートファクトリーのような高度にネットワーク化された環境では、セキュリティ対策が不可欠です。
IEC62443をうまく活用することで、現場が抱える課題を整理し、最初の一歩を確実に踏み出せるようになると思いますよ。
みなさんの現場でも、ぜひこの規格を参考にしていただければと思います!

おわりに

さて、みなさん、いかがでしたでしょうか。
質問があれば、ぜひコメントしてくださいね!

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