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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】FreeBSD

【OSS情報アーカイブ】FreeBSD

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「FreeBSD」とは

基本情報

概要

FreeBSD(フリービーエスディー)とは、安定性と堅牢性を誇る、UNIX互換のオープンソースオペレーティングシステム(OS)です。

「BSD」は、「Berkeley Software Distribution」の略表記とされています。

FreeBSDの大きな特徴は安定性です。UNIX互換OSであるため基本的に高い安定性を備えています。さらに、安定性を重視した開発体制となっていて、最新技術の導入やバージョンアップなどに対して非常に慎重な姿勢をとっており、実用性を重視した頑丈で堅牢な設計が施されています。
そのため、ネットワークOSとしての稼動実績はLinux系を上回り、高負荷状態でも安定したパフォーマンスを維持し続ける信頼性には定評があります。

もう1つの大きな特徴は、堅牢性です。
Linuxと異なりカーネルとユーザランド(※1)まで含めて、1つのOSとなっています。また、OS側にGPL(※2)のものが含まれていないことも特徴の1つです。そして、堅牢性の高いBSDカーネルの設計が最大の特徴として知られています。
FreeBSDはカーネルとユーザランドを、1つのシステムとして同時に開発や修正を行っており、ユーザランドがカーネルに対応していないなどの不整合問題が起こらないようになっているため、システムを安心して使えるというメリットになっています。
(※1)ユーザランド とは
OSが動作するために必要な、カーネル以外の部分。ファイルシステム、ファイル操作コマンド、シェルなどの基本的なソフトウェア群を指す。
(※2)GPLとは
ソフトウェアの利用許諾条件などを定めたライセンスの1つで、オープンソースソフトウェアなどの開発・配布のために用いられるもの。

主な特徴

【安定性】
Linuxと比べると、カーネルの高負荷耐性が高く、負荷が増大した状態でも安定して動作できる特性があります。しかし、SolarisやHP-UXなどのUNIX-OSと比べると高負荷状態時の安定性は劣るとされています。

【パッケージ管理】
FreeBSDのパッケージ管理システムには、ビルド済みパッケージをインストールする「package」と、ソースをビルドするタイプの「ports」の2種類があります。OS部分以外でpackageインストールされたものは、原則として「/usr/local」以下と「/var/db/pkg」以下に入ります。OS部分と分離されているため、明示的な管理やバックアップをしやすい構造になっています。
ライブラリについては、基本的に共用するという思想になっているため、Windowsなどでアプリ単位でライブラリを用意することに慣れてしまっているエンジニアにとっては、とまどう部分でもあります。

【CPUに対しての最適化】
ソースコードからコンパイルをやり直すことによって、OS全体を特定のCPUに対して最適化する事が可能です。

同様製品(概要情報)

UNIX系統のBSD系として、同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

「NetBSD」、「OpenBSD」、「Mac OS X」など。

導入事例

Linux系を上回る高い安定性と信頼性で、特にネットワーク系サーバOSとして、さまざまな領域で幅広く利用されています。

ライセンス情報

FreeBSDは、BSDライセンスです。 このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。
BSDライセンスは、GNUプロジェクトのGPLライセンスに基づいて公開されているLinuxなどよりも、利用に関する自由度が高いという特徴があります。

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