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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Hinemos

【OSS情報アーカイブ】Hinemos

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Hinemos」とは

「Hinemos」基本情報

■概要

Hinemos(ヒネモス)とは、国産オープンソース統合運用管理ソリューションです。複数コンピュータ群を単一コンピュータのようなイメージで管理することを可能とします。

■基本説明

Hinemosは「各種監視機能」と「ジョブ管理(ワークロードスケジューリング)機能」の両方の機能を提供し、システム運用の自動化を実現するオープンソースの統合システム管理ソリューションです。

Hinemosでは、システム運用に関わるさまざまなデータを収集/蓄積し、「システム稼働状況のリアルタイム監視」「収集したデータをもとにしたシステム傾向分析」「システムの将来予想値や変化量などの監視」などを行うことで、未来を予見した予防保全を可能にする運用アナリティクスを実現できます。

運用目的ごとにコンピュータグループを登録し、各グループに対して「システム稼働状態監視」「収集蓄積管理」「性能管理」「ジョブ管理」「一括環境構築管理」などを行う機能を備えており、ノード管理機能により多種多様なシステムの多数の管理対象(サーバ、ネットワーク機器、ストレージなど)について効率的に統合運用管理できます。

各種機能をワンパッケージで提供し、運用目的に応じた監視や操作をGUIで容易に行えるため、より少ないオペレーションによる効率的な運用が可能となり、トータル運用コスト削減につながります。

■経緯

2004年

Hinemosは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の2004年度下期オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業「分散ファシリティ統合マネージャの開発」の委託を受けて開発されました。

→情報処理推進機構 →2004年度成果報告集(オープンソースソフトウェア活用基盤整備事業)

2007年

Hinemosは「ソフトウェアプロダクトオブザイヤー2007」に選ばれています。

■オフィシャルサイト情報

オフィシャルサイト

→Hinemos

ライセンス情報

Hinemosのライセンスは「GNU General Public License」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →hinemos/hinemos →License

動作環境

→Hinemos →Hinemosの動作環境

ダウンロード

→Hinemos →入手方法

導入事例

Hinemosは、国産オープンソース統合監視ソリューションとして、中小規模からエンタープライズ規模まで、さまざまな領域で幅広く利用されています。

→Hinemos →導入事例

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Zabbix」「Nagios」など。

「Hinemos」の主な特徴

■統合運用管理

Hinemosは、従来のオンプレミス環境に加え、仮想化やクラウドプラットフォームの統合運用管理に利用できます。

「仮想化環境」「クラウド環境」「仮想ネットワークを含むマルチクラウド環境」が混在する環境についても、Hinemosクライアントから統合的に運用管理できます。

Hinemosはマルチプラットフォーム対応を積極的に進めており、AWSやAzure以外にもさまざまななクラウド上での動作をサポートします。

■統一インターフェース

Hinemosは、シンプルで統一的なグラフィカルユーザーインターフェースで統合運用管理操作をシンプルに実現できます。

Hinemosの基本操作はGUIからのみで実施できるため、運用に対してスクリプトなどの作り込みを必要としません。複雑な運用でも、高度な知見を有するエンジニアによる操作を必要とせずに実施できます。

Hinemosの操作画面は運用オペレータによるGUI操作を前提に設計されており、1つの操作画面で複数のHinemosマネージャを操作できます。また、複数のオペレータによる同時アクセスにも対応しています。

■オールインワンパッケージ

Hinemosは、システムの統合運用管理に必要な機能をワンパッケージで提供します。

システムの統合運用管理に必要となる幅広い機能について、環境別や管理対象レイヤー別に複数の管理用プロダクトを複雑に組み合わせたり連携させる必要はなく、Hinemos1つで統合運用管理を実現できます。

「物理環境」「仮想環境」「クラウド環境」に構築されたシステム上の「基盤」「OS」「ミドルウェア」「アプリケーション」「サービス」などについて統合管理できます。

また、専用インストーラーが用意されているため簡単にインストールできます。

■アーキテクチャ

Hinemosは、以下の3つのコンポーネントによって構成されています。

→Hinemos →Hinemosの導入構成

Hinemosマネージャ

Hinemos運用管理サーバにインストールされたHinemosマネージャが管理対象ノードを管理し、さまざまな情報を管理DBに蓄積します。

Hinemosエージェント

Hinemosでの運用監視に利用するプロトコルはシステム監視で一般的なものであるため、監視機能のほとんどはエージェントレスで利用できます。

「ジョブ管理機能」や「ログ転送機能」などを利用する場合には、管理対象ノードにHinemosエージェントをインストールして利用します。

Hinemosクライアント

運用管理者は端末にインストールされたHinemosクライアント(Webクライアント)を利用して、Hinemosマネージャの管理DBに蓄積された情報を参照します。

■日本製(MADE IN JAPAN)

Hinemosは、日本で誕生し、日本で育まれてきたソフトウェアで、日本の統合運用管理に必要とされる機能を完備しています。

「GUI画面表示」「操作マニュアル類」「開発用ドキュメント類」「ポータルサイト記事」などでは日本語コンテンツが充実しているため、製品の利用に際して情報が不足していたり、難解な英語ドキュメントに悩まされることなく利用できます。

「Hinemos」の主な機能

「Hinemos」の主な機能

■ノード管理機能

リポジトリ

Hinemosでは、ノード(管理対象)となるコンピュータに関する情報を「リポジトリ」という形で集中管理します。

リポジトリは、システム全体を管理するために必要な情報を統合する機能で、ノード構成情報や各種管理情報が登録されます。

スコープ(ノードグループ)

Hinemosは「複数ノードを単一ノードのように運用管理する」ということを設計コンセプトにしており、管理対象ノードをさまざまな視点からグループ化(階層化)して管理することを可能とします。Hinemosでは、このノードグループのことを「スコープ」と表現しています。

用途に応じたスコープを作成し、管理対象ノードを複数のスコープに登録することで、スコープ単位でパフォーマンスチェックやジョブなどを実行できます。

オペレータは多数のノードについて、管理目的に応じてスコープ化やスコープ階層化を行うことで整理して管理できます。スコープ階層として、設置場所別に「本社ビル→4階→西フロア」や、組織別に「本社→営業」のように階層的に複数のスコープを登録できます。

最大管理対象ノード数

「運用要件(監視項目数、ログ出力状況)」「システム構成(ハードウェアスペック、ネットワーク構成)」によって管理対象ノード数は変動します。

エントリーレベルのサーバをマネージャにした場合で、10000ノードでの動作確認実績があります。

複数ノード環境構築機能

1度の操作で複数ノードに対して、「ファイル配布」「コマンド実行」などの処理が可能であるため、一括でノード環境構築できます。

この機能により、「rpmインストール」や「設定ファイル配布」など、多数のノードに対する同一作業が大量に発生する場合に、スコープ単位での一括操作が可能となり、デプロイ作業コストを大幅に削減できます。

■データ収集機能

Hinemosは、数値/文字列/バイナリデータなどのデータの種類や形式に関わらず、さまざまな機器のありとあらゆるデータを収集蓄積して管理します。

Hinemosにデータを集積することで、収集データを「分析」「活用」「運用自動化」に利用できます。

対象機器

・サーバ機器
・ストレージ機器
・ネットワーク機器
・PC
・スマートフォン
・IoTデバイス など

対象ソフトウェア

・OS
・ミドルウェア
・アプリケーション
・サービス
・ユーザーアプリケーション など

収集データ

・パフォーマンス情報
・稼働情報
・ネットワークキャプチャ
・バイナリログ など

■システム稼働状況可視化機能

Hinemosは、管理対象機器から収集したデータから、システム稼働状況の監視化機能を提供します。

オペレータは、管理システム対象内に存在する全ノードについて、スコープ単位でシステム稼動状況をチェックできます。管理対象システムの異常発生を正確かつ迅速に検出できます。

「CPU」「メモリ」「ディスク」「ネットワーク」などのリソース情報についてグラフ表示で確認でき、「リソース使用状況」「サービス稼働状況」など10種類以上の監視が可能です。

■ジョブ(アクション自動化)機能

Hinemosを使用することで各種運用操作作業の自動化を実現できます。
・手順書ベースでのルーチン作業
・複雑なジョブフロー作業—複数の管理対象機器に関わる条件分岐を伴う複雑な作業
・インシデント発生時対処アクション
・インシデント発生の予測結果に応じたアクション など

日々の運用操作を自動化することで、運用コスト削減を見込めます。

■カレンダー機能

カレンダー機能を利用して、平日と祝日などの稼動期間(非稼動期間)を設定することで、監視機能とジョブ機能の両方に反映できます。

■通知機能

「各監視機能の監視結果」や「ジョブ実行結果」などを通知できます。

この機能を利用することで「インシデント発生時にメールを送信し、関連プロダクトを再起動するジョブを実行」などが可能です。

■アカウント管理機能

アカウント管理機能により、ユーザーとロールによるアクセス権管理を実施できます。

ロール単位で実行可能な操作を制限することで、セキュリティレベルの高い運用が可能となります。

■メンテナンス機能

Hinemos運用のためにHinemos自身の管理に利用する機能です。

「内部データベースに蓄積する履歴情報削除処理」や「Hinemosマネージャの動作に関する設定」などを行います。

情報提供協力

このページは、株式会社アトミテックの協力により作成しました。

株式会社アトミテックからのメッセージ:
「アトミテックは、Hinemosを通じお客様がより良い運用環境を築くお手伝いを致します。Hinemosの導入支援、保守サポート、独自機能開発など様々なソリューション/サービスを提供し、お客様の幅広いご要望にお応えします。Hinemosに関することでしたら、何でもお気軽にお問い合わせ下さい。」

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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