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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Apache DS

【OSS情報アーカイブ】Apache DS

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Apache DS」とは

基本情報

概要

Apache DS(アパッチディーエス)とは、オープンソースのLDAP(ディレクトリ)サーバです。「Apache Directory」プロジェクトで開発されています。

「ディレクトリサービス」とは

データを保管し整理するサービスのことです。ユーザの個人データ(社員番号、名前、住所、電話番号など)のような頻繁に更新する必要がないデータを管理します。

「LDAPサーバ」とは

LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)というプロトコルを使用するディレクトリサーバのことを指します。

基本説明

ApacheDSは、「The Open Group」によって「LDAPv3」認定されています。拡張性と埋め込み可能なディレクトリサーバです。同様なLDAPサーバ「OpenLDAP」よりも手軽に使うことができるとされています。

純粋なJavaで実装されています。トリガ、ストアドプロシージャ、キュー、ビューを導入できるように設計されています。LDAPの他には、「Kerberos 5」および「パスワード変更プロトコル」をサポートしています。

ApacheDSの用途は、ディレクトリサービスだけではありません。バックエンドディレクトリサービスとして、必要なプロトコルを実装することができます。複数のプロトコル(LDAPとKerberosなど)を同時に機能させることも可能です。対応可能なプロトコルは増え続けています。

Apache Directory Studio

同じく「Apache Directory」プロジェクトで開発されているLDAPクライアントです。GUIでLDAPの管理を行えます。

主な特徴

「LDAPv3」準拠

「The Open Group」によって、LDAPプロトコル(バージョン3)の適合性保証認定されています。

フル「X.500」認証

ApacheDSは、X.500サブエントリと組み合わせて、X.500のアクセス制御方式に適応しています。

Kerberosサーバ

Kerberosプロトコル、KDC(Key Disstribution Center)、TGS(Key Distribution Center)、AS(認証サーバ)をサポートしています。

マルチマスターレプリケーション

RFC4533(コンテンツ同期動作)を介して、マルチマスターレプリケーションをサポートします。

パスワードポリシーのサポート

「LDAPディレクトリのパスワードポリシー」(強力なパスワードを使用し、適切にそれらが使用されるために設計された一連のルール)をサポートしています。

LDIFベースの設定

LDIF(LDAP Data Interchange Format:ディレクトリのエントリをテキスト形式で記述するための標準の書式)に対応しています。

マルチプラットフォーム

Linux/Mac OS X/Windowsに対応しています。

MINA

ApacheDSでは、MINA(Multipurpose Interfaces for Networked Applications) というインターフェースを使用しています。MINAを使用することにより、新しいプロトコル実装をApacheDSに組み込むことができます。

同様製品(概要情報)

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

商用製品:「Active Directory」、「Sun Java System Directory Server」など。

オープンソース製品:「OpenLDAP」、「OpenDJ」、「389 Directory Server」など。

導入事例

中小規模からエンタープライズ規模まで、さまざまな領域で幅広く利用されています。

ライセンス情報

「Apache DS」のライセンスは、「ApacheLicense V2.0」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

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