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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】CloudStack

【OSS情報アーカイブ】CloudStack

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「CloudStack」とは

基本情報

概要

CloudStack(クラウドスタック)とは、オープンソースのIaaSクラウド基盤ソフトウェアです。「Amazon EC2」に相当する機能を備えており、パブリック/プライベートクラウドを構築できます。

基本説明

CloudStackは、ハイパーバイザに依存しない仮想化基盤を提供します。IaaSパブリック/プライベートクラウドを構築するために必要な機能と安定性を備えています。商用サービスの基盤として利用できる機能性と信頼性があります。

完成度が高く利用実績も多いほか、優れたGUIを備えています。ロードバランサー/ファイアウォールなどの機能も標準で搭載しており、規模拡張性を備えた内部アーキテクチャを有しています。

多様なハイパーバイザーに対応し、標準開発言語は「Java」。「CloudStack API」で「REST」/「Amazon EC2」などに接続できます。

経緯

2008年 「VM Instance Manager」として(Ver1.0)リリース
2010年 「CloudStack 2.0」オープンソース化リリース
2012年 「CloudStack 3.0」リリース
2012年 「CloudStack 4.0」リリース

主な特徴

セルフサービスポータル機能

ユーザ/管理者向けに、セルフサービスポータル機能が提供されています。AjaxベースのGUIWebインターフェイスから、仮想マシン、ストレージ、ネットワークの各種リソースを操作できます。

ネットワーク構成

仮想マシン作成時に、ユーザニーズに最適なネットワーク構成を選択できます。管理者は、ロードバランサー、ファイアウォール、、DHCP、ソースNAT、スタティックNAT、負荷分散、VPN、ポートフォワーディングなどのネットワーク機能を組み合わせて利用することができます。

クラウド運用自動化ツールとの連携

クラウド運用自動化ツールとも連携できます。

セキュリティ

標準機能としてソフトウェアルータが提供されています。ファイアウォール機能を利用できるため、インスタンスごとに独自のセキュリティ設定が行えます。

ユーザ単位でのアクセス制御/機能制限を設定することも可能です。

複数のハイパーバイザをサポート

「Xen」、「KVM」、「VMware vSphere」、「Citrix XenServer」などに対応しています。

自動コンフィギュレーション

仮想マシンのネットワーク/ストレージ/認証の各設定を自動的に行えます。

標準API をサポート

業界標準APIをサポートしています。「Amazon EC2/S3 API」や「vCloud API」を使用するためのAPIアダプタも提供されています。

同様製品(概要情報)

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「OpenStack」、「Apache VCL」、「Eucalyptus」、「OpenNebula」、「OpenQRM」など。

導入事例

CloudStackは、国内における開発者から高い評価を獲得しています。使いやすく、機能が充実していることなどから、大規模データセンター事業者や企業での導入が相次いでいます。アジアでの採用事例も目立ってきています。

日本国内では、IDCフロンティア、NTTコミュニケーションズ、日立製作所、北海道大学など、多くの導入実績があります。

ライセンス情報

CloudStackのライセンスは、「Apache License 2.0」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

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