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OSS情報
2020.01.01
【OSS情報アーカイブ】Kibana

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。
コンテンツ
「Kibana」とは
「Kibana」基本情報
■概要
Kibana(キバナ)とは、全文検索エンジン「Elasticsearch」と連携して使用するデータ解析/可視化プラットフォームです。
■基本説明
Kibanaはデータ分析および検索ダッシュボードで、全文検索エンジン「Elasticsearch」用のオープンソースのデータ視覚化プラグインとして機能します。
Kibanaを使用すると、Elasticsearchに格納されているデータについて「検索」「表示」「高度なデータ分析」「時間軸分析」などを簡単に実行できます。さまざまな「チャート」「表」「マップ」などでデータを視覚化して分かりやすくグラフィカル表示できます。
Kibanaは、「使いやすいインターフェース」「カスタマイズ可能なダッシュボード」「柔軟なクエリ機能」「必要な情報へのアクセス性」「ドリルダウン機能」「高速フィルタリング」「集計機能」「グラフィカル表示」などの点で高く評価されています。
■オフィシャルサイト情報
オフィシャルサイト
ライセンス情報
Kibanaのライセンスは「Apache License」です。
詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →elastic/kibana →LICENSE.txt
ダウンロード
Kibanaは「Linux」「Windows」「macOS」などで利用でき、Docker版も提供されています。
導入事例
■同様製品
同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。
オープンソース製品:「Metabase」「Re:dash」など。
「Kibana」の主な特徴
■「Elastic Stack」プロダクト
「Elastic Stack」とはElastic社が提供するプロダクト群を表す名称です。
Kibanaは「Elastic Stack」プロダクトの1つで、基本的にリアルタイム検索エンジン「Elasticsearch」とセットで使用します。Kibanaは、Elasticsearchの強力な検索能力や分析能力と連携することで、構造化データや非構造化データなど、あらゆる種類のデータ形状に対応します。Elasticsearchに格納されている大量データについて、さまざまな切り口でデータを切り出し、表形式やグラフ形式で分かりやすく表示できます。
データ収集機能「Logstash」→検索エンジン機能「Elasticsearch」→データ可視化機能「Kibana」を組み合わせて使用することにより、高機能なデータ解析プラットフォームとしてデータの「収集」「加工」「集計」「分析」などの機能を提供します。
https://www.elastic.co/jp/products
全文検索エンジン「Elasticsearch」
ElasticsearchはNoSQLデータストア全文検索エンジンです。
「リアルタイムデータ全文検索機能」「Restful(JSON)インターフェース機能」などを提供します。
ログ収集ツール「Logstash」
LogstashはElastic社が提供するログ収集管理ツールです。
サーバサイドデータ処理パイプラインとして、さまざまなデータソースからログを収集し、1つのサーバに集約する機能を提供します。
データ転送ツール「Beats」
Beatsはデータ収集(転送)ツールです。
あらゆる種類のデータを収集して、ElasticsearchやLogstashなどに情報を転送します。
Elasticsearchとのバージョン互換性
KibanaはElasticsearchが持つ機能を連携して利用するため、Kibanaを実行する場合は、バージョンをElasticsearchと一致させておく必要があります。
■クイックスタート(独自Node.js Webサーバ搭載)
Kibanaには独自の「Node.js Webサーバ」が搭載されており、Kibanaをインストールだけで、簡単に使いはじめることができるようにデザインされています。
■管理と操作性
Kibanaでは、コマンドラインを使用せずに、GUI操作で「各種設定管理」「データ追加」「セキュリティ機能設定」などを行えます。
■イージーユース
従来のログ解析作業では、専門的なスキルを持つエンジニアがさまざまな複雑な処理を行う必要性がありました。
Kibanaを使用すれば、専門知識を持たないビジネスユーザーでもブラウザを使用して、好きな形でデータを切り出して活用できます。
■開発ツール
Kibanaには、開発者が手軽にElastic Stackを操作するためのパワフルな開発ツールが用意されています。
Elasticsearchのデータにダイレクトにアクセスできる「Console」や、検索処理のボトルネックを簡単に特定できる「Search Profiler」を利用できます。
■Kibanaプラグイン
Kibanaの機能を拡張できるプラグインが用意されています。
→Elastic →Kibana User Guide →Kibana Plugins →Known Plugins
「Kibana」の主な機能
「Kibana」の主な機能
■データ探索機能
Kibanaのディスカバーページから、選択したインデックスパターンに一致するすべてのインデックス内のすべての文書にアクセスでき、対話的にデータを探索できます。
・検索クエリ送信
・検索結果フィルタ
・ドキュメントデータ表示
・検索クエリに一致するドキュメント数の確認
・フィールド値統計取得
・時間経過に伴うドキュメント分布のヒストグラム表示 など
■データ分析機能
Kibanaは高度なデータ分析(ログ解析)機能も提供します。
「Apacheシステムログ」「検索クエリログ」「Webサイトログ」などの多様な種類のログ解析が可能です。
■データ可視化機能
KibanaはElasticsearchクエリに基づいてデータを視覚化します。
「ディスカバーで保存したクエリ」や「新規作成クエリ」からビジュアライゼーションを作成できます。
主な表示形式
Kibanaは、多様な形式でデータを表示できます。
・テーブルデータ表示
・数値表示
・棒グラフ
・折れ線グラフ
・円グラフ
・面グラフ
・サンバースト図
・線プロット
・散布プロット
・ヒストグラム など
ダッシュボード
Kibanaのシンプルなブラウザベースインターフェースから、Elasticsearchクエリに対する変更をリアルタイムで表示する動的ダッシュボードをすばやく作成できます。
Kibanaダッシュボードには、視覚化と検索のコレクションが表示されます。ダッシュボードコンテンツについて「整理」「サイズ変更」「編集」が可能で、ダッシュボードを保存して共有できます。
ロケーションデータ可視化
Elastic Maps Serviceは「ベースマップタイル」「シェープファイル」などの地理データの視覚化に不可欠な主要機能を提供します。Elastic Maps Serviceを利用すると、さまざまな地図に位置情報データをプロットして「地理空間データ」や「ロケーションデータ」を可視化できます。
Elastic Maps Serviceは、Open Data Commons Open Databaseライセンスの下でライセンスされているOpenStreetMapデータなどに基づいてベースマップタイルを作成します。
→Elastic →Elastic Maps Service
時系列データビジュアライザ「Timelion」
時系列分析機能「Timelion」は時系列データビジュアライザで、Elasticsearchに格納されているデータに対する高度な時系列分析機能を提供します。
Timelionは、シンプルで分かりやすい式言語で、それぞれ独立しているデータソースを1つのインターフェースに集約できます。さまざまな関数が用意されており、独自関数の追加も可能です。「時系列データ取得」「複雑な質問への答えの解明」「結果の視覚化に使用する単純な式言語」などで駆動します。
「すべてのデータを収集してから時系列の各時点で分類する」などの分析が可能で、時系列推移についてわかりやすく表現できます。
→Elastic →Kibana User Guide →Timelion
■グラフ探索機能
グラフ探索機能は、大量のデータに隠れているリレーションシップ(関連性)の「探索」「発見」「理解」をサポートする機能です。Elasticsearchの関連性機能を使用してデータ間の繋がりを調べることができる関係指向のアプローチを提供します。
Elasticsearch内に保存されているすべてのデータ(製品データ/ユーザーデータ/ログデータなど)は、それぞれ何らかの関連性で結び付いています。関連性というレンズを通してデータ内のリレーションシップを分析することで知見の発見をサポートします。索引付き用語間の関連性を調べて、どの関連性が最も意味があるかを確認できます。
Kibanaのマップやタイムラインや円グラフについて、「グラフのネットワークで結ばれたエンティティを接続」「繋がりの強さを表示」「色やアイコンのカスタマイズ」などが可能です。
■機械学習機能
Kibanaは、機械学習機能を利用したデータ可視化も可能です。
Elastic Machine Learning機能は、時系列データの通常の動作(学習傾向や周期性など)をリアルタイムで自動的にモデル化して「異常特定」「根本原因分析の合理化」「誤検知削減」を実現します。教師なしの機械学習がElasticsearchデータに潜んでいる異常を検出し、異常に大きく影響する要素を突き止めます。
機械学習機能はElasticsearchと連携して拡張されます。異常検出ジョブを作成して結果を理解するためのKibana機械学習ページには直感的なUIが含まれています。
機械学習機能を利用することで、「先週の1秒あたりのリクエスト数は?」「いつもと何か違うことが起きているか?」「その原因は何か?」などの質問に対して回答できる分析プラットフォームを構築できます。
ユースケース
・サーバ異常分析—アプリケーションに対する急激なリクエストの減少を特定し、原因となっているサーバーを突き止める
・アプリケーションパフォーマンスモニタリング—ボトルネックとレスポンス速度の低下を検知して、アプリのスムーズな運用を保つ
・セキュリティ分析—異常なネットワークアクティビティを特定して、被害が生じる前に攻撃者を見つけ出す
・ビジネス分析—Eコマースサイトで不自然に離脱率が増加した場合に通知する など
参考元サイト
※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。
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