マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】CoprHD

【OSS情報アーカイブ】CoprHD

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「CoprHD」とは

基本情報

概要

CoprHD(カッパーヘッド)とは、ストレージ仮想化ソリューションです。「SDS(Software-Defined Storage、ソフトウェア定義ストレージ)」により、マルチベンダーストレージを一元管理して、シンプルで拡張可能なプラットフォームを実現します。

基本説明

CoprHDは、仮想化技術などを用いて、タイプ/ベンダーが異なるストレージを論理的に統合し、サーバに対して一元的にボリュームを割り当てます。インフラストラクチャプロビジョニングも実行します。自動化されたワークフローを利用したサービス開発も可能です。

データセンターなどにおいて、マルチベンダーストレージ向けの単一でオープンなコントローラーとして機能します。柔軟性/選択肢/セキュリティ/透明性などの特徴があります。また、新しいサービス/アプリケーションを開発するための機能を提供します。

無償版と有償版

「CoprHD」は「EMC ViPR Controller」のオープンソース版です。両方とも、主にEMC社が開発しています。

「(有償製品版)EMC ViPR Controller」は、高機能な「ソフトウェア定義ソリューション」と「標準化インフラストラクチャによるプラグアンドプレイ型アーキテクチャ」を提供します。

「(有償製品版)EMC ViPR Controller」と「(無償オープンソース版)CoprHD」は、ほぼ同等の機能を提供します。「(無償オープンソース版)CoprHD」に欠けている機能は、「EMCオンラインサポート機能」「ライセンス管理機能」「ソフトウェア自動アップデート機能」などのみで、コアとなる機能は、ほぼすべて公開されています。

経緯

2015年06月 CoprHD、オープンソースコミュニティ向けにリリース

主な特徴

ストレージプロビジョニングタスク/再利用タスクの自動化

これらの自動化により、ストレージ管理者は、煩雑/反復的手動管理タスクから解放され、より注力すべきことに集中できます。人為的ミス/リスクも低減できます。

「ボリューム作成~FC-SANゾーニング~LUNマスキング~ファイルシステム作成/マウント操作」などの一連の処理を自動化できます。

ベンダー非依存

マルチベンダープラットフォームであるため、多くのベンダー製品(インフラストラクチャ)から最適な選択を行えます。多くのベンダー製品がCoprHDにネイティブ対応しています。

CoprHDネイティブ対応製品は、オープンソース版であるCoprHDのリリースにより、さらに拡大していくと見られています。

REST API

「REST API」が提供されていることにより、管理自動化ソリューションとの高度な連携が可能です。

例えば、VMware連携により、VMwareでストレージ管理/プロビジョニングを行えます。

主な機能

・SANポート検出機能
・SANゾーニング機能
・マスキング機能
・ボリューム作成/削除/拡張機能
・ボリュームマウント/アンマウント自動化機能
・スナップショット作成/削除機能
・ストレージリソース自動検出/プール化機能
・マルチユーザ対応ポータル画面
・仮想化ソリューション(VMware/Hyper-V/OpenStackなど)との連携機能

同様製品(概要情報)

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「OpenStack」「Ceph」「GlusterFS」など。

導入事例

高機能ストレージ仮想化ソリューションのオープンソース版として大きな注目を集めています。

ライセンス情報

CoprHDのライセンスは「Mozilla Public License 2.0」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

ダウンロードページ

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】「 ASM 」とは?🧩

デジタル寺田の3分用語解説

2024.10.07

【デジタル寺田の3分用語解説】「 ASM 」とは?🧩

「 ASM 」(アタックサーフェースマネジメント)は、システムに存在する脆弱性や攻撃の入り口を可視化し、管理することでリスクを特定し、対策を講じる手法です。攻撃者がシステムに侵入するために利用できる潜在的な脆弱性を理解し、適切な対策を取ることが、セキュリティ対策の第一歩となります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 SAP 2027問題 」とは?⏳

デジタル寺田の3分用語解説

2024.10.07

【デジタル寺田の3分用語解説】「 SAP 2027問題 」とは?⏳

「 SAP 2027問題 」とは、「SAP ERP 6.0」が2027年末でサポート終了する問題です。セキュリティリスクを避けるため、早期に新システムへの移行が必要です。移行は業務プロセスの見直し、効率化のチャンスにもなります。新しい技術を積極的に導入し、挑戦していくことが成功の鍵となります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 人的資本経営 」とは?🧑‍💼

デジタル寺田の3分用語解説

2024.10.08

【デジタル寺田の3分用語解説】「 人的資本経営 」とは?🧑‍💼

「 人的資本経営 」は、企業が従業員のスキルや経験、意欲を高めるために投資を行い、長期的な企業価値の向上を目指す経営手法です。本記事では、人的資本経営の意義やその具体的な取り組みについて分かりやすく解説します。