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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Packer

【OSS情報アーカイブ】Packer

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Packer」とは

基本情報

概要

Packer(パッカー)とは、マシンイメージの自動生成/管理を行なうコマンドラインツールです。マシンイメージ作成に関するさまざまな問題を解決するためのサポートを行います。

基本説明

Packerは、マシンイメージ(仮想マシンイメージファイル、コンテナイメージファイルなど)の自動生成を行います。「Ansible」や「Chef」のマシンイメージ版のように機能します。

各種仮想化ツールでは、それぞれ独自のディスクイメージ形式が採用されており、それぞれ専用のツールを利用する必要があります。複数の仮想化ツールを併用する場合、非常に煩雑な作業が必要となります。Packerを使用すれば、マシンイメージに関する面倒な作業を単純化できます。

仮想環境構築/共有ツール「Vagrant」との関係

Packerは、仮想環境構築/共有ツール「Vagrant」の開発元でもあるHashiCorpが開発しています。

「VirtualBoxのVMをisoから作成し、そこからVagrant用Boxを作る」という手間がかかる作業を、Packerを使用すれば「JSON設定ファイルから自動作成」できます。

Packerの利点

・VagrantのBoxファイルを自前で作れる
・サイトで公開されているブラックボックスなBoxファイルを使わずにすむ
・isoからBoxファイルを作成する段階で、実行しておきたい処理も設定できる

主な特徴

コマンドラインツール

Packerは、コマンドラインツールであるため、正確/迅速に処理を行えます。特に、何回も同じ作業を繰り返す場面で効果を発揮します。

Packer用テンプレートファイル

Packerのマシンイメージ管理のために、JSON形式のPacker用テンプレートファイルを使用します。「どのような環境で使用するのか」「どのようなマシンイメージを作成するのか」などの情報を記述します。

抽象化マシンイメージ概念「アーティファクト」

「アーティファクト」とは、Packer独自の抽象化マシンイメージ概念です。環境ごとに異なるマシンイメージを抽象化し、各種情報がまとめられた成果物となります。

「ビルダー」機能

「ビルダー」は、マシンイメージ生成を行なう機能です。

「プロビジョナー」機能

各種ミドルウェア/アプリケーションなどのインストール(設定)作業をマシンイメージ作成の中に組み込めます。

構成管理ツール「Chef」「Puppet」と連携できます。

アーティファクト共有サービス「Atlas」

Packerは、HashiCorpの提供するアーティファクト共有サービス「Atlas」と連携できます。容易にアーティファクト共有を行えます。

「ポストプロセッサー」機能

「Tar形式で圧縮」「Docker/Atlasなどにアップロード」などの機能を組み込めます。

対応プラットフォーム

Packerは、さまざまなプラットフォームに対応しています。
AWS「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」
・Google Cloud Platform「COMPUTE ENGINE」
Docker
OpenStack
Oracle VM VirtualBox
・VMware など

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Vagrant」など。

ライセンス情報

Packerのライセンスは「Mozilla Public License Version 2.0」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

ダウンロードページ

参考元サイト

・Think IT →システム運用 →マシン・イメージを自動構築し、作業効率を高めるPacker入門
・さくらのナレッジ →「Packer」でDocker用のイメージファイルを作ってみよう
・SONICMOOV LAB →【IaC入門】PackerでEC2のAMIを作成して起動してみる
・Fusic Developers Weblog →PackerでVagrantで使うVirtualBox用のboxを生成する
・Qiita →Packer+Vagrant+Virtualboxを使ってCentOS7環境を構築してみた

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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