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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Kernel-based Virtual Machine

【OSS情報アーカイブ】Kernel-based Virtual Machine

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Kernel-based Virtual Machine」とは

「Kernel-based Virtual Machine(KVM)」基本情報

概要

Kernel-based Virtual Machine(KVM)(カーネルベースド バーチャルマシン)とは、Linuxカーネルに搭載されているハイパーバイザ型仮想化機能です。Linux内に仮想マシンを作成し、Linux/Windowsなどの複数のゲストOSを起動できます。

基本説明

KVMを使用することで、1台のLinux内に仮想マシンを作成し、LinuxやWindowsなどの複数のOSについて、修正を加えずにそのまま動作させることができます。

KVMは、ハイパーバイザ(完全仮想化)型に分類される仮想化機能です。「BIOSも含めたハードウェアすべて」を仮想化します。

CPU/メモリを仮想化する「KVM」と、入出力関連を仮想化する「QEMU」の機能により、完全仮想化を実現します。

主な特徴

動作要件

動作要件① Linuxカーネルバージョン
Linuxカーネルバージョン「2.6.20」以降が必要です。

動作要件② CPUの仮想化機能対応
KVMの動作のためにハードウェアのサポートが必要となるため、仮想マシンのホストのプロセッサ(CPU)が仮想化機能に対応している必要があります。
Intelプロセッサでは「VT-x」、AMDプロセッサでは「AMD-V」という機能が対応しています。

Linuxカーネル標準搭載

KVMのカーネルコンポーネントは、メインラインのLinuxに含まれています。

同様の仮想化機能「Xen」は外部ハイパーバイザーで、マシンの制御を引き受け、ゲスト間でリソースを分割します。

KVMはLinuxの一部であるため、通常のLinuxスケジューラとメモリ管理を使用できます。そのため、KVMは、「Xen」よりも小型軽量で、シンプルに動作できるメリットがあります。

入出力I/O仮想化機能「QEMU」

KVMは、複数のOSを動作させるために、CPU/メモリなどを仮想化する機能を提供します。

「QEMU」はゲストOSの入出力I/O(ディスク/ネットワークなど)を仮想化します。「QEMU」にもCPU仮想化機能はありますが、KVMはこの機能を使用せずにCPUの仮想化を実現しています。

「KVMはCPUを仮想化」「QEMUはI/Oを仮想化」の分担でマシンを仮想化しています。

サポートゲストOS

KVM+QEMUでの仮想化は、多くのゲストOSに対応しています。

→KVM →Guest Support Status

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Xen」など。

オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→KVM(Kernel-based Virtual Machine)

ライセンス情報

Kernel-based Virtual Machineのライセンスは「GNU General Public License」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→KVM(Kernel-based Virtual Machine) →FAQ →What is the difference between KVM and VMware?

ダウンロード

→KVM(Kernel-based Virtual Machine) →Downloads

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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