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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Zenko

【OSS情報アーカイブ】Zenko

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Zenko」とは

「Zenko」基本情報

概要

Zenko(ゼンコ)とは、「Amazon S3」ベースのマルチクラウドデータコントローラーです。クラウド間で統一されたインターフェースを提供し、異種環境間のデータワークフローをサポートします。

基本説明

Zenkoは、Amazon S3機能を拡張するもので、異なるプラットフォーム間を横断するインテリジェントなレイヤーを提供します。

Amazon S3準拠の単一インターフェース(Amazon S3 API)をあらゆるアプリケーションに提供し、サポートされているパブリッククラウドストレージ(プライベートクラウドストレージ)に直接データを格納できます。

経緯

Zenkoは、Scality社が開発しており、2017年7月にオープンソース公開されました。

「非常に謎めいた狐(善狐)」がZenkoの名称由来です。

主な特徴

マルチクラウドデータコントローラ

Zenkoは、「マルチクラウドデータコントローラー」として、「データオブジェクトのメタデータ管理」と「データサービス機能」を提供します。

複数のプライベートクラウド/パブリッククラウド/リージョンにまたがるデータオブジェクトのメタデータ(非構造化データ)を一括管理でき、クラウドストレージの効率性とスケールを最大化します。

「各環境に適合させるためにアプリケーションを書き直さなければならない」という手間を削減できます。

AWS S3 API

Zenkoは、Amazon S3 APIを使用し、「オンプレミス」「プライベートクラウド」「パブリッククラウド」など、マルチクラウドバックエンドデータストレージをサポートする単体の統一インターフェースを提供します。

サポートストレージ

Zenkoは、「Amazon S3」「Microsoft Azure Blob Storage」などに対応しています。

Amazon S3 API互換のストレージ製品を使えば、オンプレミス環境も対象に含めることができます。

その他のクラウドプラットフォームもサポートされていく予定です。

クラウドワークフローエンジン「Backbeat」

「Backbeat」は、メッセージングシステムを中心としたエンジンで、次のような拡張されたクラウドワークフローサービスを提供します。
・データレプリケーション
・データマイグレーション
・クラウドアナリティクス
・データライフサイクル管理
・コンテンツ配信 など

検索機能「Cluesoメタデータサーチ」

「Cluesoメタデータサーチ」とは、「Apache Spark」ベースのメタデータ検索機能です。

主なポイント
・ペタバイト級のデータに対応
・高付加価値データと単なるデータノイズを分離
・キー属性に基づいて情報をサブセット化
・メタデータ検索「S3 x-amz-metaヘッダー」によるカスタムメタデータのキー/値属性のサポート
・SQLの文法によるプラットフォームを横断した検索やサブセット化

クラウドロックインを回避

パブリッククラウドでのサービス停止事案から、「やはりオンプレミスにもデータのコピーを置いておきたい」「特定のクラウドベンダーへの全面的な依存は避けたい」という企業も増えてきています。

Zenkoは、このような要望に応えられるソリューションとして注目を集めています。

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「OpenDaylight」など。

オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→zenko.io

ライセンス情報

Zenkoのライセンスは「Apache License 2.0」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→GitHub →Zenko/LICENSE

ダウンロード

→GitHub →scality/Zenko

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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