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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】FreeRTOS

【OSS情報アーカイブ】FreeRTOS

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「FreeRTOS」とは

概要

FreeRTOS(フリーRTOS)とは、マイクロコントローラ用リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS:Real Time Operating System)です。Amazon Web Servicesの管理下にあるMITライセンスのオープンソースソフトウェアとしてリリースされています。

基本説明

FreeRTOSは、マイクロコントローラーおよび小型マイクロプロセッサー向けの市場をリードするリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)です。

「カーネル」と「IoTライブラリセット」が含まれており、15年間以上にわたって世界をリードするチップ企業と共同で開発されています。

信頼性と使いやすさに重点を置いて構築されており、170秒の1回のペースでダウンロードされています。

「RTOS」とは

■一般的OSの場合

多くの一般的なOSはマルチタスクと呼ばれ、複数プログラムを同時に実行できます。

しかし実際には、各プロセッサコアは任意の時点で単一実行スレッドしか実行できないため、OSのスケジューラ機能が各プログラムをすばやく切り替えることによって同時実行の錯覚を提供しています。

■RTOSの場合

リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)のスケジューラ機能は、決定論的と呼ばれる予測可能な実行パターンを提供するように設計されています。

組み込みシステムにはリアルタイム要件が求められることが多いため、特に重要な要素となります。

リアルタイム要件とは「組み込みシステムが厳密に定義された時間内に特定のイベントに応答する」必要があることを指定する要件です。

リアルタイム要件を満たす保証は、OSのスケジューラ動作を予測できる場合にのみ行うことができます。

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→freertos.org

■GitHub

→github.com →FreeRTOS/FreeRTOS

■ライセンス情報

FreeRTOSのライセンスは「MIT License」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→github.com →FreeRTOS/FreeRTOS →LICENSE.md

■クイックスタート手順

→freertos.org →FreeRTOS Kernel Quick Start Guide

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Mbed」など。

カーネル

■高信頼

FreeRTOSカーネルは「実証済み堅牢性」や「幅広いデバイスサポート」を備えており、マイクロコントローラーおよび小型マイクロプロセッサーの事実上の標準として世界をリードする企業から信頼されています。

■小型省電力

FreeRTOSは、スケーラブルサイズで、使用可能なプログラムメモリフットプリントは9KBと低くなっています。

一部のアーキテクチャでは、低電力アプリケーションを直接サポートするティックレスモードを利用できます。

迅速開発

「詳細事前構成済みデモ」と「IoTリファレンス」の統合により迅速開発が可能です。

アーキテクチャサポート

最新の「RISC-V」および「ARMv8-M(Arm Cortex-M33)マイクロコントローラー」を含む40以上のMCUアーキテクチャをサポートしています。

モジュラーライブラリ

セキュアな「ローカル接続ライブラリ」や「クラウド接続ライブラリ」などの、豊富なアドオンライブラリが用意されています。

ロングタームサポート(LTS)リリース

FreeRTOSは、ロングタームサポート(LTS)リリースにより、長期間の機能安定性を提供します。

FreeRTOS LTSライブラリには2年間の「セキュリティアップデート」と「重大バグ修正」が付属しています。

これらは、FreeRTOSコミュニティの利益のためにAWSによって維持されています。

AWSリファレンス統合

AWS IoT Reference Integrationsページにボードを一覧表示するには、AWS Device QualificationProgramに記載されている認定プロセスに従います。

FreeRTOSポートを検証し検証結果を送信後に認定されると、ボードはリファレンス統合ページにリストされます。

→aws.amazon.com →freertos

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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