リアルセミナーと比べて、集客・運営のハードルが低く開催コストも安く抑えられるウェビナー。しかし、ウェビナー開催で「実際にどれくらいのコストがかかるのかわからない」「何にコストを投入すると成果が出るか知りたい」という担当者様は多いのではないでしょうか。
コストを多くかければ成功するというものでもないため、予算を最適化するには何にどれくらいの費用がかかるかをしっかり把握しておくことが重要になるでしょう。
そこで今回は、ウェビナー開催の費用相場や開催コストを抑えるために検討すべきポイントを事前準備・集客・当日運営の各タスクごとに紹介します。
ウェビナー開催にかかる費用の相場と全体像
ウェビナー開催には、ツール利用料や人件費など、さまざまな費用がかかります。あらかじめ全体像を把握し、予算計画を立ててください。
ウェビナー開催で発生する主な費用項目は以下の7つです。
・ツール利用料・配信機材費・スタジオ・会場費・人件費・集客・広告費・講師・登壇料・その他運営コスト
上記の費用はウェビナーの規模によって大きく変動します。
開催規模別の費用相場
ウェビナーの費用相場は、参加人数や運営体制によって変わります。
以下に、開催規模別の費用相場を一覧表でまとめました。
開催規模
|
想定参加人数
|
運営体制
|
費用相場
|
小規模
|
~100名
|
社内スタッフ+社内機材
|
5万~20万円程度
|
中規模
|
数百名
|
専用スタジオ+外部の専門スタッフ
|
30万~150万円程度
|
大規模
|
1,000名以上
|
中継スタジオ、ホテル宴会場+高度な演出機材
|
100万~500万円以上
|
ウェビナー開催費用の相場は集客手法や手配するスタッフ数、機材などによって異なり、小〜中規模なものならトータル20〜50万円ほどが相場。一方、プロモーションに力を入れる場合や、大規模なウェビナーを開催する場合、機材・配信環境などにこだわる場合には、それ以上の費用がかかる可能性もゼロではありません。
目標とする集客人数やコンテンツの内容は、予算感に応じて無理のないものを設定しましょう。
費用が発生するタイミング
ウェビナーの費用は、開催当日だけではなく企画から終了後までの各フェーズで発生します。
まず、企画段階ではツールの選定や契約、準備段階では集客のための広告費やLP制作費が必要です。配信当日はスタジオレンタル費や外部スタッフへの依頼費などがかかります。
さらに、開催後も参加者のアフターフォローや、アーカイブ動画を公開するための編集費用など、ウェビナーの効果を最大化するための投資が不可欠です。
ウェビナー開催に必要な費用の内訳
ここからは、ウェビナー開催に必要な費用の内訳を一つひとつ詳しく解説します。
ウェビナーツールの利用料金
ウェビナーツールの利用料金は、プランや契約形態によって料金が異なります。
無料プランと有料プランの大きな違いは、機能の制限です。
無料プランは参加人数や配信時間に上限が設けられている場合が多く、テスト配信や小規模な社内会議向けの利用が想定されています。
一方、有料プランは月額数千円から数万円で多くの人数が参加でき、アンケート機能や録画機能なども充実していることが一般的です。
例えば、代表的なツールであるZoomウェビナーは、月額10,049円(※2025年8月現在、500名までの場合。ミーティングプランとワークスペースの合計、税抜)から利用可能です。
また、契約形態は参加人数や利用機能に応じて料金が変わる従量課金制や、毎月定額の月額制、年間で契約する年額制などがあります。
開催頻度や規模に応じて、自社に最適なプランを選択しましょう。
配信用機材・通信環境の費用
選定する機材・配信ツールでも開催費用は大幅に変わります。
ウェビナー開催に最低限必要な機材としてはPC、モニター、カメラ、マイク、照明、ミキサーなどが挙げられるでしょう。すべての機材を高品質なものでそろえようとすると、トータルで80万円以上かかります。
機材を自社でそろえるのが難しい場合は、スタジオのレンタルを検討しましょう。
スタジオのレンタル費用は1時間につき2万〜10万円が相場です。
配信専用の設備が整っており、専門スタッフが常駐しているスタジオなら、トラブル発生時も安心です。
ウェビナーの録画映像をアーカイブとして活用する場合、動画の撮影や編集をプロに依頼すると数万円から数十万円の費用が発生します。
人件費・運営スタッフの工数
人件費や運営スタッフの工数も当日運営にかかるコストの一つです。
当日運営に携わるスタッフは、司会者、配信ツールの操作担当、カメラマンなど。当然、スタッフの人数が多いほど費用は高くなるでしょう。プロのカメラマンや配信オペレーターに外注する場合には、さらに数万円ほどの費用が必要です。
もちろん、カメラを固定してツールの操作から進行・講演までをワンオペで配信することも不可能ではありません。とはいえ相応の経験・ノウハウがないと難しいため、最初のうちは少なくとも登壇者とはべつに、配信ツールの操作担当だけは確保しておくと安心でしょう。
集客・広告費用
集客や広告の費用は、ウェビナーの成果を最大化するために不可欠です。
有料の集客方法にはプレスリリース・WEB広告・SNS広告などがあります。
メディア各社の拡散をねらえるプレスリリースは、登壇者が著名な場合など、話題性のあるウェビナーに向いている方法。費用相場は数万円からです。
WEB広告・SNS広告はユーザーの属性やキーワードを指定してピンポイントで広告を表示できるため、高い集客力が期待できるでしょう。ただし、料金は表示回数・クリック数に応じて加算されるため、集客成功人数に対して思わぬ費用が発生してしまうリスクもあります。企業によっては数十万円の費用をかけるケースも少なくありません。
高い費用対効果を実現するなら、ウェビナー専用の集客代行サービスを活用するのもひとつ。平均集客単価2〜3万円ほどで、着実にターゲット層の集客が可能です。
講師・登壇者関連費用
講師や登壇者に関連する費用は、誰に依頼するかで大きく変わります。
社内の役員や社員が講師を務める場合、金銭的なコストは発生しません。ただし、講演資料の作成や発表の練習など、通常業務に加えて工数がかかる点を考慮しておきましょう。
外部から専門家や著名な講師を招く場合、謝礼として5万~10万円が相場です。ただし、知名度の高い講師であれば、数十万円以上になるケースもあり、遠方から招く際には、交通費や宿泊費として別途出張費が必要です。
講師の費用を抑えたい場合は、自治体や公共団体などが実施している講師派遣制度を利用することも手です。例えば東京都消費生活総合センターの場合、1時間30分~2時間の講演で19,000円(2023年4月1日現在)で講演を依頼できます。
その他の費用
ウェビナーを成功させるには、安定したインターネット回線が欠かせません。配信が途切れるリスクを避けるため、既存の社内回線とは別に専用回線を契約する場合、数千円から数万円の費用がかかります。
また、ウェビナー終了後に録画映像をアーカイブとして公開する場合、オンデマンド配信のための費用が発生します。視聴しやすいように動画を編集したり、限定公開できるプラットフォームを利用したりするための料金も、事前に確認しておきましょう。
ウェビナーの開催・運営費用を抑える方法
ウェビナーの費用は、工夫次第で抑えることが可能です。ここでは、コスト削減のための具体的な方法を3つ紹介します。
ウェビナーツールは開催規模に合わせて選ぶ
ウェビナーツールは、開催規模に合ったものを選ぶことで無駄な出費をなくせます。
数十人規模の社内向けウェビナーなどであれば、機能が制限された無料プランで十分な場合もあるでしょう。有料プランを契約する際も、まずは参加人数や必要な機能に応じた最小限のプランから始めるのがおすすめです。
また、開催頻度が低い場合や不定期な場合は、年間契約ではなく月単位の短期契約や従量課金制のプランを活用することで、コストを抑えられます。
設備と機材にこだわりすぎない
顧客満足度や成果を高める要素として、映像・音声の質がコンテンツほど重要になることはありません。よほど予算に余裕があるのでなければ、機材への過剰な投資は避けるのが無難でしょう。
ただし、PC内蔵のカメラやマイクは画角・性能などの面から参加者の満足度を下げてしまうリスクがあるため、安くても外付けのものを購入するのがおすすめ。
カメラとマイクはスペックにこだわらなければ合わせて2万円前後で購入できます。お試しでウェビナー開催をするなら、機材のレンタルサービスを利用するのもひとつです。
配信に必要な設備と機材は、レンタルを利用することで初期コストを大幅に削減できます。まずはレンタルで試してみて、継続的に開催する見通しが立ってから購入を検討しても遅くはありません。
また、ウェビナーは通信環境が安定しており周囲が静かであればオフィスや自宅から配信・講演をしても問題ありません。条件にあったスペースが確保できないときはレンタルスペースを利用するのもひとつ。配信スタジオと比べてコストをかなり抑えることができるでしょう。
低コストの集客方法を選択する
集客はメール・自社サイト・SNS・無料ポータルサイトなどを活用すれば、ほとんどコストをかけずに済ませることも可能です。
しかし、メールで集客できるのは、すでに接点のある顧客のみ。自社サイト・SNS・無料ポータルサイトはほかの新規顧客にもリーチできる手法ですが、インターネット上のほかの情報に埋もれやすく、成功させるにはマーケティングの知見が欠かせません。
高い費用対効果を実現するなら、ウェビナー専用の集客代行サービスを活用するのもひとつ。平均集客単価2〜3万円ほどで、着実にターゲット層の集客が可能です。
ウェビナーの費用対効果を高めるには運営代行の利用がおすすめ
自社にウェビナー運営のノウハウがない場合や、リソースが不足している場合、ウェビナー運営を外部の専門会社に委託することをおすすめします。前に紹介した業務をそれぞれの会社に委託するよりも、運営フローが大幅に効率化されるため、結果的に費用対効果を高められます。
運営代行のサービス概要と費用相場
ウェビナー運営代行のサービス内容は多岐にわたり、企画立案から集客支援、当日の配信オペレーション、開催後の動画編集までワンストップで対応してくれるのが一般的です。もちろん必要な業務のみを委託できる場合もあります。
費用相場は、依頼する業務範囲やウェビナーの規模によっても異なりますが、集客単価2~3万円前後が相場です。ただし会社によっては集客単価10,000円台から依頼できたり、商談保証を付けていたりするケースもあります。
また、完全成功報酬制を取っているかどうかで、初期費用の投資リスクや費用対効果に大きな差が出るので、金額だけでなく報酬体系も確認しましょう。
代行会社を選ぶ際のポイント
代行会社を選ぶ際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
・サポート体制が充実しているか・過去の実績や事例が豊富にあるか・本気で検討する参加者を集客できるか
社内のリソースやウェビナーの運営ノウハウが不足している場合は、企画から運営、アフターフォローまで一気通貫でサポートを得られると安心です。さらに、過去の実績や事例の中に自社と近い業界やテーマでの実績があれば、より安心して任せられます。
ウェビナーの費用対効果を高めるには、参加者の質も重要です。情報収集目的ではない、本気で課題解決のヒントを探しに来ている参加者をどれだけ集客できるかが、商談率を高める鍵です。
ウェビナー開催の業務工数と人件費を削減できるマジセミ
以上、ウェビナー開催の費用相場や開催コストを抑える方法を紹介しました。
業務工数・人件費を考えるなら、効率・コストパフォーマンスを高めるために、ウェビナー運営代行会社に業務を依頼をするのもおすすめです。
たとえば毎年1,000回のウェビナーを開催している「マジセミ」は、企画から集客・当日運営まで講演以外のすべての業務をフォローします。しかも集客人数による完全成功報酬制を採用しており、集客単価14,500円でご利用いただけます。
ワンストップサポートをこれだけの低価格で提供しているのはマジセミだけ。運営費用・開催費用を抑えつつウェビナーを成功させたいとお考えの方は、ぜひマジセミの利用をご検討ください。