コロナ禍の影響で急速にニーズが拡大しているウェビナー(Webセミナー)ですが、会場に集まるリアルセミナーと比べてどのような違いがあるのでしょうか。
今回はリアルセミナーとウェビナー、それぞれのメリットとデメリットを紹介。両者の違いを浮き彫りにしていきます。さらに「ハイブリッド」という新しいセミナーのあり方についても解説していくので、ぜひ最後までご一読ください。
リアルセミナーのメリットとデメリット
最初に、リアルセミナーのメリットを挙げてみましょう。
- ・臨場感のあるコンテンツ
- ・内容の理解度が高まる
- ・コミュニケーション密度が高い
リアルセミナーの場合、参加者は講師やほかの出席者と顔を合わせながら、会場の空気や一体感を肌で感じられます。講師も一人ひとりを見ながら臨機応変に対応できるので、全体的なニーズを受けたセミナーが可能です。
講師に話術があれば、より積極的にコンテンツに引き込めるため、参加者の集中力アップが期待できます。文章や映像をワンウェイで届けるコンテンツと比べて、共感や深い理解を得やすいのは大きなメリットです。
また、リアルセミナーでは、参加者との名刺交換・雑談・ディスカッションなどを通して、密度の高いコミュニケーションを創出することができます。セミナーを通じて参加者の人脈も広げるなど、付加価値をアピールしやすいのも特徴のひとつです。
対して、リアルセミナーのデメリットは次の通りです。
- ・遠方からの参加が難しい
- ・開催の手間とコストがかかる
リアルセミナーは遠方に住んでいる方や、忙しい方のハードルが上がります。時間や費用をかけてでも参加したいと思わせる必要があり、Web開催と比べるとマーケティングコストがかかると考えたほうがよいでしょう。
企画によっては参加者に交通費を支払ったり、募集人数に応じた規模の会場を用意したりするケースもあるなど、運営コストがかかるのもデメリットです。
加えて、セミナー開催時のスタッフの手間も無視できません。受付、会場の設営・撤収、資料の印刷、アンケート結果の入力などが必要となり、人件費も増えてしまいます。
このような負担がセミナー開催のたびに積み上がるため、継続的な開催が難しくなるケースもあるようです。
ウェビナーのメリットとデメリット
ウェビナー(Webセミナー)のメリットとしては次の3つが挙げられます。
- ・どこからでも配信・受講ができる
- ・コストが削減できる
- ・規模を大きくしやすい
ウェビナーは、全国各地どこからでも手軽に参加可能です。主催者は大きな会場を手配する必要もなく、人件費・設営費も含め大幅なコストカットにつながるでしょう。
場所の制限を受けないため、参加者の規模を大きくするのも簡単です。集客力が高まれば、より多くの方に会社や商品・サービスを知ってもらうことができます。
一方、デメリットは次の通りです。
画面越しの参加となるウェビナーは、工夫しないと参加者の集中力が持続しなくなります。ワンクリックで退室できるため、最後まで視聴してもらえる企画・構成を考えなければなりません。
リアルと違って講師から参加者の反応がつかみにくく、オンラインセミナー開催中の軌道修正は難易度が高いと認識しておいたほうがいいでしょう。
参加者を持続的にウェビナーに引きつけるためには、コンテンツの品質アップはもちろん、双方向型のコミュニケーションを生むための仕組みづくりが不可欠です。その実現には、相応のノウハウが必要になります。
加えて、ウェビナーで高品質なコンテンツなコンテンツとコミュニケーションを提供するうえでは、ウェビナーツールの機能活用も重要です。最適なツールの選択と活用が主催者側のハードルになるケースも少なくありません。
これからは「共存」の時代が到来
一長一短のあるリアルセミナーとウェビナーですが、今後は両者の欠点を補い合う「共存型(ハイブリッド)」のセミナーが普及していく可能性が高そうです。
リアルセミナーの内容を同時にライブ配信すれば、臨場感とコミュニケーション密度を担保しながらも、遠方の方がオンラインで気軽に参加ができるようになります。コストをかけずに規模を拡大できるため、多くの方にアプローチしやすくなるのもメリットです。
このようにウェビナーは、コロナ禍の中での一過性のブームではなく、「リアルセミナーとの共存」という形でより重要度を増していきます。時代に乗り遅れないためには、今のうちからウェビナーのノウハウを蓄積していく必要があります。
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