マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Grafana Faro Web SDK

【OSS情報アーカイブ】Grafana Faro Web SDK

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

コンテンツ

「Grafana Faro Web SDK」とは

概要

「Grafana Faro Web SDK」(グラファナファロWebSDK)とは、ブラウザフロントエンドアプリケーション観測用ライブラリです。

基本説明

「Grafana Faro Web SDK」は、「Grafana Faroプロジェクト」の一部であり、Webアプリケーションに埋め込んで、メトリックなどを収集し、コレクターエンドポイントに転送するJavaScriptライブラリです。

フロントエンドのテレメトリを、バックエンドおよびインフラストラクチャのデータと関連付けて、フルスタックの可観測性を実現できます。

収集データ

・パフォーマンスメトリック
・ログ
・例外
・イベント
・トレース

ユーザー アクティビティを追跡

・ユーザーセッション
・機能の使用状況
・ユーザー ジャーニー
・KPI など

ユースケース

・Webアプリケーションのパフォーマンス監視
・フロントエンドのエラーを発見
・ユーザーの行動追跡
・障害解決のサポート

オフィシャルサイト情報

■オフィシャルサイト

→grafana.com →oss →faro

■GitHub

→github.com →grafana/faro-web-sdk

■主要開発元

Grafana Faro Web SDKは、Grafana Labsが中心となり開発が進められています。

→grafana.com

■ライセンス情報

Grafana Faro Web SDKのライセンスは「Apache License 2.0」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→github.com →grafana/faro-web-sdk →LICENSE

■Get started

→github.com →grafana/faro-web-sdk →docs →tutorials →quick-start-browser

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Graphite」「Prometheus」「Nagios」など。

データ可視化のプロセス

①データ収集→送信

「Grafana Faro Web SDK」がアプリケーションに統合されると、必要なデータを収集し、データコレクターへ送信します。

②データコレクターによるデータ保存

データコレクターは「Grafana Faro Web SDK」からデータを受け取り、「Grafana Loki」「Grafana Tempo」に保存します。

③データ視覚化

保存されたデータをGrafanaで参照することで、ユーザー監視データを視覚化できます。

主な機能

■Webアプリケーションのパフォーマンス監視

・「Web Vitalsメトリック」を自動的にキャプチャ
・ユーザーが知覚するWebアプリの「パフォーマンス」「対話性」「視覚的な安定性」に関する洞察を提供

■自動エラー追跡

・未処理のエラーと拒否されたPromiseを自動的にキャプチャ
・スタックトレースの場所は、元ソースの場所に変換
・元ソースコードコンテキスト内の問題についてトラブルシューティングを実施

■完全なスタックトレース

・「Grafana Faro Web SDK」を「OpenTelemetryのJavaScriptライブラリ」と統合
・フロントエンドアクティビティをトレースとしてキャプチャ
・トレースコンテキストを伝達
・バックエンドトランザクションとの緊密な相関関係を有効化
・サービス層でのトレースと組み合わせることで、ユーザーインタラクションの原因と結果の全体像を作成

■フロントエンド ログ

・グローバルオブジェクトの使用時にログを自動的にキャプチャ
・ロギングフレームワークと統合
・プログラムでログをプッシュ
・追加コンテキストを取得 :「エラー」「ユーザーアクティビティ」「アプリケーション状態」など

その他ポイント

・OpenTelemetry-JS統合によるフロントエンドトレースのキャプチャ
・複数の「自動計測機能」+「手動計測機能」を活用
・「Grafana Labs LGTM スタック」(Loki-Grafana-Tempo-Mimir) とシームレス統合
・完全なオープンソースのオブザーバビリティソリューションを実現

参考サイト
→grafana.com →「Grafana Labs’ New OSS Projects Grafana Phlare and Grafana Faro Extend Its Open and Composable Observability Stack」
→github.com →grafana/faro-web-sdk
→grafana.com →oss →faro
→grafana.com →docs →grafana-cloud →faro-web-sdk

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

経済産業省による「 生成AI 利活用ガイドブック 」は、企業やクリエイター向けに、安心して「生成AI」を利用するための、「指針」「実例」「注意点」を明示しています。「業務効率化」や「新しいアイデア創出」の支援を目的としています。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

「 VMWare 」の仮想化技術は、「ITインフラの効率化」に大きく貢献する技術ですが、Broadcomによる買収後のライセンス変更が大きな問題として注目されています。柔軟で慎重な契約見直しが今後の鍵となります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

「 2029年問題 」とは、高校でのデジタル教育改革により、新入社員と既存社員間でデジタルスキル格差が拡大する懸念を指します。企業は早急に対応が求められています。この格差は、企業競争力や業務効率にも、影響を及ぼす可能性があります。