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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Nagios

【OSS情報アーカイブ】Nagios

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Nagios」とは

基本情報

概要

Nagios(ナギオス)とは、統合監視フレームワークです。サーバ/ネットワーク/リソース/サービスなどの稼働状況を監視し、異常時に通知を行います。

基本説明

Nagiosはオープンソース統合監視ツールの代表格です。

Nagios本体は、主に「プラグインのスケジューリング」「チェック結果保存」「チェック結果通知」「Webインターフェース提供」などを行います。実際の監視は各プラグインが実施する構造になっています。

経緯

当初は「NetSaint」という名称で開発が行われていましたが、開発終了に伴い、後継として「Nagios」開発プロジェクトがスタートしました。

「Nagios」の名称は、「Nagios Ain”t Gonna Insist On Sainthood(Nagiosは聖人の地位に固執しない)」の略であるとされています。

主な特徴

プラグイン

実際の各種監視はプラグインが行います。ホスト/サービスなどを監視する場合は、それぞれに対応するプラグインが必要です。Nagiosプラグインは豊富に用意されており、機能面で不足することはないとされています。「Windows」や「独自プロトコルを利用したサービス」の監視も可能です。

ユーザは必要に応じて監視対象用プラグインを独自に開発できます。プラグイン記述言語として、Bash/C++/Perl/Ruby/Python/PHP/C#などが使用できます。

アドオンプログラム

プラグインは対象を外部から監視するため、対象内部で発生する不定期イベントを監視できません。

そのため、監視対象ホストにインストールする「アドオンプログラム」の仕組みも用意されています。監視対象からのイベントを検知する「パッシブチェック」や、「監視エージェントを通じたサーバリソース監視」などに対応できます。

設定方法

監視項目設定はテキストファイルへ記述します。

階層構造定義

ホスト間を階層構造で定義できます。

監視ホスト冗長化

監視ホストの冗長化実装をサポートしています。

Webインタフェース

ネットワーク状態/通知/履歴/ログファイルなどを閲覧できるWebインタフェースが提供されています。

主な機能

ネットワークサービス監視機能

SMTP/POP3/HTTP/NNTP/ICMP/SNMP/FTP/SSH/PINGなどに対応しています。

ホストリソース監視機能

CPU負荷/ディスク使用量/システムログなどを監視できます。

プローブ監視機能

それぞれ専用のプラグインを使ってネットワーク経由で各種データ(温度/湿度/水量など)を収集できます。

通知機能

問題発生時/解決時に指定された方法(電子メール/無線/SMS/その他)で管理者に通知できます。

イベントハンドラ機能

障害発生時に実行されるイベントハンドラを定義できます。

ログファイル機能

自動でログファイルローテーションされます。

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Zabbix」「Hinemos」「Hatohol」「Pandora FMS」など。

ライセンス情報

Nagiosのライセンスは「GNU General Public License v2」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

ダウンロードページ

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