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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Google Web Toolkit

【OSS情報アーカイブ】Google Web Toolkit

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Google Web Toolkit」とは

基本情報

概要

Google Web Toolkit(グーグルウェブツールキット)とは、Web用Ajaxアプリケーション開発フレームワークです。Googleが開発しており、Javaコードを「JavaScript+HTML/XML」に出力し、複雑なWebベースアプリケーションを容易に構築できます。

「Ajax」とは

「Ajax」とは「Asynchronous JavaScript + XML」の略称名です。「非同期通信データ取得」「動的Webページ内容書き換え」などの特徴があります。

欠点として、各ブラウザに適合させるための細かな調整作業を必要とします。

基本説明

Google Web Toolkitを使用すると、Ajaxアプリケーションを「Java」と「Java用開発ツール」を使って開発できます。高機能クライアントアプリケーションの開発も可能です。

「効率的なAjaxソリューション」「再利用性」「非同期RPC」「履歴管理」「ブラウザ間移植性」などの特徴があります。

経緯

・2006年5月、「GWT version 1.0 RC 1」リリース

主な特徴

GWTクロスコンパイラ(Java→JavaScript+HTML/XML)

GWTコンパイラが「Javaコード」を各主要ブラウザ用の「JavaScript+HTML/XML」に変換します。ブラウザを実行環境として動的ページを組み立てるように動作します。

JavaScript実行時に発生する主なエラー(データ型不一致など)はコンパイル時に検出できます。

Web最適化(コード最小化/画像ストライピングなど)を自動的に行います。

オブジェクト指向開発

Javaで開発できるため、純粋なオブジェクト指向でアプリケーションを設計できます。

UIコンポーネント

動的/再利用可能なUIコンポーネントを使用できます。

実装に時間のかかる動的機能(ドラッグアンドドロップ機能/仮想ツリー構造など)が用意されています。

シンプルRPC(リモート・プロシージャ・コール)

「フロントアプリとWebサーバのデータ交換」のJavaオブジェクトを定義すれば、「リクエスト時の直列化/レスポンス時のオブジェクト化」をGWTが自動的に処理します。

「ブラウザヒストリー管理機能」が提供されており、簡単な状態登録を行うだけで、ブラウザバックボタン押下に対応する処理を実装できます。

IDE用プラグイン

IDE用プラグインが「NetBeans用」「Eclipse用」「JDeveloper用」などに用意されています。

コマンドユーティリティ「applicationCreator」

GWTプロジェクトを開始するために必要な全ファイルを自動生成します。Eclipse用プロジェクトファイルも生成できます。

リアルデバッグ

統合開発環境を利用し、フロントアプリのイベント処理をデバッグできます。

JavaScriptネイティブインターフェイス(JSNI)

フロントアプリのJavaソース内に手書きJavaScriptを追加できます。

主なポイント

・高機能Javaデバッガサポート
・JUnit統合
・国際化が容易
・GWT向け各種ライブラリ(Googleなどが提供しており、GWTの機能拡張も可能)

同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「OpenLaszlo」「ZK」など。

導入事例

多くのGoogleアプリケーションへの採用実績があります。

ライセンス情報

Google Web Toolkitのライセンスは「Apache License 2.0」です。このライセンスに従うことを条件として、ソースコードの改変と公開が許可されています。

ダウンロード

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