マジセミドライブ

ウェビナー関連のニュースやITサービス&ツールの最新情報を随時配信します。

OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】lighttpd

【OSS情報アーカイブ】lighttpd

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「lighttpd」とは

「lighttpd」基本情報

■概要

lighttpd(ライトティーピーディー)とは、「軽量」「高速」「柔軟性」を特徴とするWebサーバです。軽量であるため組み込み用途としても利用されます。

■基本説明

lighttpdは高速性の重視される環境に最適化されたWebサーバです。標準に準拠しており、柔軟であることを指向して設計されています。他のWebサーバは高機能を追求することで肥大化しがちですが、lighttpdはシンプルに動作する点が特徴です。

他のWebサーバと比較して「メモリ占有量が少ない」「CPU負荷が少ない」などのメリットがあり、高負荷環境に対応しやすくなっています。

■動作環境

Linux、Windowsでネイティブ動作します。

■経緯

・2003年 初版リリース

■ユースケース

lighttpdはメモリ消費量が少なく、CPU負荷の少ない高速動作が可能であるため、「トラフィックの多いWebサイト」など、高負荷が課題となる環境で利用されます。

主な特徴

■キープアライブ

lighttpdは、高性能なAJAXアプリケーションにとって重要となる多数の並列接続(キープアライブ)に最適化されています。

■負荷分散「FastCGI」

lighttpdのFastCGI機能により、opcodeキャッシュ(APCなど)を適切かつ効率的に使用してPHPなどの言語をサポートするように設定できます。

■非同期IO「Async IO」

非同期IO「Async IO」機能により、高速処理が可能です。

同期型IOと比較すると、200%以上の速度改善の効果があります。

■外部インターフェースサポート

lighttpdは、外部プログラムに対する「FastCGI」「SCGI」「CGIインターフェース」をサポートしているため、プログラミング言語で書かれたWebアプリケーションをサーバで使用できます。

特に「PHP」でのパフォーマンスが高く、また、「Python」「Perl」「Ruby」「Lua」などのコミュニティの注目を集めました。

■埋め込み型データベースシステム「WebDNA」サポート

WebDNAは、機能豊富なデータベース駆動型Webサイトを作成するために設計されたサーバ側のスクリプト言語です。Webフレームワーク「Ruby on Rails」などでよく利用されます。

→WebDNA(WebDNA Software | WebDNA: an incredibly flexible scripting language and database system)

中心には、スクリプト言語の構文とシームレスに統合された埋め込み型データベースシステムを備えています。埋め込み型データベースシステムは、検索機能と編集機能を備えたRAM常駐型のデータベースシステム(ハイブリッドインメモリデータベース)です。

LighttpdはWebDNAをサポートしており、データベース駆動型Webサイトを構築できます。

補足情報

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Apache HTTP Server」「Nginx」など。

■オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→lighttpd(Home – Lighttpd – fly light)

ライセンス情報

lighttpdのライセンスは「BSD license」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→lighttpd

ダウンロード

→lighttpd →download

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

この記事のタグ一覧

おすすめの記事

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 経済産業省:コンテンツ制作のための 生成AI 利活用ガイドブック 」とは?📘

経済産業省による「 生成AI 利活用ガイドブック 」は、企業やクリエイター向けに、安心して「生成AI」を利用するための、「指針」「実例」「注意点」を明示しています。「業務効率化」や「新しいアイデア創出」の支援を目的としています。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 2029年問題 」とは?📅

「 2029年問題 」とは、高校でのデジタル教育改革により、新入社員と既存社員間でデジタルスキル格差が拡大する懸念を指します。企業は早急に対応が求められています。この格差は、企業競争力や業務効率にも、影響を及ぼす可能性があります。

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

デジタル寺田の3分用語解説

2024.11.18

【デジタル寺田の3分用語解説】「 VMWare 問題 」とは?🖥️

「 VMWare 」の仮想化技術は、「ITインフラの効率化」に大きく貢献する技術ですが、Broadcomによる買収後のライセンス変更が大きな問題として注目されています。柔軟で慎重な契約見直しが今後の鍵となります。