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OSS情報

2020.01.01

【OSS情報アーカイブ】Signal

【OSS情報アーカイブ】Signal

※当記事に記載されている情報は、古くなっている場合があります。オフィシャルサイトで最新情報をご確認ください。

「Signal」とは

「Signal」基本情報

■概要

Signal(シグナル)とは、暗号化を特徴とするメッセージングアプリケーションです。

■基本説明

Signalは、高品質な「テキストチャット」「音声通話」「ビデオ通話」などを行えるメッセージングアプリケーションです。

他のSignalユーザーとWi-Fiまたはデータ接続を介して、「音声メモデータ」「ドキュメントデータ」「画像データ」「動画データ」のやり取りも行え、グループメッセージングもサポートしています。

■動作環境

Signalのモバイル版として「Android用」と「iOS用」のアプリケーションが提供されています。Android版Signalは、オプションでSMSアプリとしても機能します。

また、デスクトップ版は「Linux」「Windows」「MacOS」でも利用できます。

■経緯

・2014年 初版リリース

主な特徴

■オープンソース開発

Signalは、寄付によってサポートされているオープンソースプロジェクトです。高速でシンプルで安全なメッセージングテクノロジーを目指しています。

特定企業により運営されているものではないため「広告」「アフィリエイトマーケティング担当者」「トラッキング」などはなく、ユーザー優先の運営が行われています。

■暗号化「Signalプロトコル」

エンドツーエンド暗号化

Signalのメッセージと通話は、常にエンドツーエンドで暗号化され、通信を安全に保ちます。エンドツーエンドの暗号化であるため、サーバ管理者でもメッセージ内容を確認することはできません。

Signalは、標準の携帯電話番号を識別子として使用して暗号化を行い、Signalユーザー間の通信を保護します。メッセージングの通信相手の識別情報とデータチャネルの整合性を個別に確認できるメカニズムが含まれています。

Signalプロトコル

Signalのメッセージは、Signalプロトコル(旧称TextSecureプロトコル)で暗号化されています。

このプロトコルは「ダブルラチェットアルゴリズム」「プレキー」「トリプルディフィーヘルマン(3XDH)ハンドシェイク」を組み合わせており、「Curve25519」「AES-256」「HMAC-SHA256」をプリミティブとして使用しています。

グループチャットもサポート

Signalプロトコルは、エンドツーエンドの暗号化グループチャットもサポートしています。グループチャットプロトコルは「ペアワイズラチェット」「マルチキャスト」の暗号化の組み合わせで実装されています。

■自動メッセージ消去設定

Signalは、自動メッセージ消去機能を備えています。

ユーザーは各メッセージにタイマーを設定できます。指定された時間となると、メッセージは送信者と受信者の両方のデバイスから削除されます。

タイマー設定は5秒から1週間の間で指定でき、受信者がメッセージを確認した時点でタイマーがスタートします。

補足情報

■同様製品

同様な機能を提供する製品として、次のようなものがあります。

オープンソース製品:「Spika」「Ring」など。

■オフィシャルサイト

オフィシャルサイト

→Signal

ライセンス情報

Signalのライセンスは「GNU General Public License v3」です。

詳細について、こちらを参照ください。
→Signal →Blog →License update

ダウンロード

→Signal →Download

 

参考元サイト

※定期的にメンテナンスを実施しておりますが、一部情報が古い場合がございます。ご了承ください。

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