新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、テレワークが浸透したこともあり、ニーズ急上昇中のウェビナー（Webセミナー）。いまやマーケティングで成果をあげるために、欠かせないアプローチ方法となりつつあります。
自社開催のウェビナーで成功のカギを握っているのは、ユーザーに向けてウェビナーの告知を行う「集客」のフェーズです。どれだけ優れたコンテンツを用意していても、自社で提供している商品・サービスと関連のある参加者が集まらなければ、ウェビナー開催が成功したとはいえません。
とはいえウェビナーの集客にはいくつもの方法があり、かかる費用もさまざま。「何をすればいいのかわからない」と迷っている担当者の方が多いのではないでしょうか。
そこで【前編】【後編】の2回にわたり、ウェビナー集客のための方法と費用相場を紹介していきます。まず、【前編】で紹介するのは、数万円～数十万円の予算がある場合におすすめの方法です。
リスティング広告での集客
「リスティング広告」は別名「検索連動型広告」とも呼ばれるWeb広告の一種です。ユーザーが検索エンジンに入力したキーワードと関連性が高い場合に、検索結果ページに広告が表示されます。
ニーズが一致するユーザーに効率的に訴求ができるため、オンラインセミナーの集客において費用対効果の高い方法といえるでしょう。
人気があるキーワードほど、クリックあたりの値段が高くなるのが特徴で、1クリック10円から出稿可能です。とはいえ十分な成果を出すためには、月に20万円以上は必要でしょう。競合が多いキーワードに出稿したり、多数のWEBセミナー参加者を集めたりする場合は、40～50万円ほどが相場になります。
リスティング広告で高い費用対効果を出すには、マーケティングに関する知見とスキルが求められます。クリック数の推移を見ながら、キーワードを入れ替えたりする作業があるため、専門の広告代理店に依頼するのが一般的です。
ディスプレイ広告での集客
同じくWeb広告の一種である「ディスプレイ広告」は、検索されたWebサイトの内容に応じて、サイト内にバナーが表示される「コンテンツ連動型広告」です。
リスティング広告ほどニーズがはっきりしていない潜在層にアプローチできるため、オンラインセミナーを通した新規開拓につながる方法といえます。
費用相場は月に20万〜50万円ほど。アプローチする層がリスティング広告に比べて広く、成果を出すためには広告のクリエイティブに力を入れる必要があります。クリック単価は低いものの、サイトに来訪してからのアクション率もリスティング広告より低くなりやすく、費用対効果が悪くなる可能性があります。
プレスリリースでの集客
著名な人物が登壇するオンラインセミナーや、テーマに話題性があるときは、有料配信サービスから「プレスリリース」を発信することで、マスメディアを経由して告知することができます。プレスリリースのメリットは、作業工数をかけることなく、多くの人に訴求ができること。とはいえ、費用相場は安くても1本あたり数万円が一般的で、やや高額な手法といえるでしょう。
広く訴求できる手段ではあるものの、ターゲティングはしにくい手法なので、あくまでもオプションの施策と考えたほうがいいでしょう。
ポータルサイトでの集客
さまざまなウェビナーの情報が掲載されている「ポータルサイト」は、意欲的なユーザーを集めるのに効果的な集客手法です。無料で掲載できるサイトと有料広告のサイトがあり、高い集客効果を狙うなら有料のサイトに掲載したほうがいいでしょう。数百円～数千円の成約課金から月額数万円の広告まで、課金の仕方は多様で、サイトによって得意分野・苦手分野があることも考慮しなければなりません。
有効な手段のひとつではありますが、多くのポータルサイトにウェビナー情報を掲載すると、応募者の管理が煩雑になり、余計な工数がかかるため注意しましょう。
以上、予算があるときに活用できる集客方法と費用相場を紹介しました。続く【後編】では、新たに費用をかけることなくウェビナーの集客が行える方法について解説していきます。ぜひ併せてご覧ください。
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